予告編 

★ 番組冒頭の予告編です。

結野亜希アナ 「後半は『くらしの知恵袋』のコーナーもあります。

テーマは『空間装飾』です。

4月から5月は花の色彩が最も豊かになる季節だといわれています。

そこで花瓶を使わず手軽に涼しさと季節の花を同時に楽しむ方法を華道家の宮内庸洲さんに教えていただきます。

『くらしの知恵袋』は37分ころからです。」

 

 本編 イントロ 

★ オープニング・テーマが流れます。

結野アナ 「続いては『くらしの知恵袋』のコーナーです。今週は新しいテーマでお伝えします。

『空間装飾』がテーマです。」

 

内藤啓史アナ 「はい、『空間装飾』。部屋の中の空間をちょっとした工夫でアレンジしよう、装飾しよう、そのぐらいの意味ですよね。」

 

結野アナ 「今日は季節の花を水に浮かべてアレンジする方法をご紹介いたします。教えていただくのは華道家の宮内庸洲さんです。

宮内さん、よろしくお願いします」

宮内庸洲 「こんにちは。」

 

結野アナ 「なかなか『空間装飾』というのはまだなじみのない方も多いと思うのですが、今、移動中に見えていたあの花のことですよね。」

 

宮内庸洲 「はい、こちら、フラワーフロートといいます。水にお花を浮かべてアレンジを楽しむ方法なんです。」

宮内庸洲 「こちらに浮かべておりますのは クレマチスシマシャガ になっております。

普通、『いけばな』といいましたら、器をまず選びまして、寸法を決めて、傾き具合とか面倒なことが多いと思われる方が多いと思うのですけれども、手軽にどなたでも楽しめる方法がこちらなんです。」

内藤アナ 「ですよね。ホントに涼しげですよね、これ。ちょっとした工夫でね。」

結野アナ 「手間がかからないということですけれども、早速その方法をお願いします。」

 

 本編 初級編 

宮内庸洲 「それではやってみます。

まず、初級編です。

こちら水をはった器ですけれども、まず材料です。ミニバラマーガレットアジサイパンジーなどが入っております。

花茎(はなくき)はできるだけ短く切っていただきます。」

内藤アナ 「もうガクのギリギリのところまでですね。」

宮内庸洲 「長く切りますと、傾いてきますので。」

宮内庸洲 「そして、もう無造作にいれていただきましたら…。」

内藤アナ 「あ、もう、水に浮かべるだけ?」

宮内庸洲 「はい、浮かべるだけでございます(笑)。」

結野アナ 「好きなように置いていってかまわないんですか?」

宮内庸洲 「はい、いろどりを考えながら適当に、楽しみながらお子さんたちと一緒に入れていただきましたら、可愛らしいお花ができあがってきます。

こういう感じでいかがでしょうか。」

結野アナ 「え、これで完成ということですか。」

宮内庸洲 「はい、そうです(笑)。」

内藤アナ 「華やかな感じで、ねぇ。」

宮内庸洲 「可愛らしいアレンジにしたいな、というときは小さいお花ばかりでしますと、統一感が出てまいります。

そして、明るくて淡い色合いのものを浮かべますと、やさしさが出てまいります。白いお花を散らしておりますけれども、また雰囲気が柔らかくなってまいります。」

宮内庸洲 「ここで、ポイントとして濃い色のものを添えておりますけれども、このポイントがありますと元気な感じが出てまいります。」

内藤アナ 「ひとつ、アクセントがつくわけですね。」

宮内庸洲 「そうです、はい。」

 

 本編 上級編(ハイセンス編) 

宮内庸洲 「では、さらにセンスアップをしまして、上級編です。」

宮内庸洲 「こちら大きい器を用意いたしました。」

内藤アナ 「これは大きいですね。」

宮内庸洲 「それで水は七分目くらまではっていただきます。」

宮内庸洲 「こちら、 クレマチスカキツバタ です。季節の花です。それと、 アジサイ

では、これらを浮かべてみます。」

結野アナ 「今度はわりと大きめのお花になりましたね。」

宮内庸洲 「はい、そうです。すこし大きめのお花を使います。」

 

結野アナ 「なんだか『しとやか』というんでしょうか、大人の雰囲気になりましたね。」

宮内庸洲 「そうですね。これで同系色のロウソクを合わせていただいて、ムードを楽しんでいただけたらと思います。」

結野アナ 「なるほど、照明を落としてここにあかりをともせば、いい雰囲気ですよね。」

内藤アナ 「器の色によってもだいぶ感じが違いますね。」

宮内庸洲 「はい。少し大ぶりの花を使っていただきますと、個性的になり、存在感が出ます。

そして、濃い目のお花を合わしましたら、落ち着いた雰囲気になりまして、大人のムードを楽しむことができます。」

内藤アナ 「あの、和室なんかに合うように、和風にアレンジしようと思ったらどうしたらいいでしょうか。」

宮内庸洲 「そうですね。そのとっておきの方法なんですけれども…」

内藤アナ 「とっておきのですか。」

宮内庸洲 「はい(笑)。これ、カキツバタ の葉っぱ2枚です。2枚をこういう風に沿わせております。」

内藤アナ 「あぁ、小さい剣山(けんざん)が先についているんですねぇ!はぁ、はぁ、はぁ。」

宮内庸洲 「こちら シマフトイ ですけれども、こちらも剣山にさしております。」

宮内庸洲 「それをこの中央に垂直に立てていただくということで、いかがでしょう。」

結野アナ 「はぁ〜〜、本当にこれは『和』の雰囲気に変わりましたね。」

宮内庸洲 「はい。植物の自然の姿、生まれたままの姿をこういう風にいけますと『和』の雰囲気が出てきます。」

内藤アナ 「はぁ〜〜、なるほどね。」

結野アナ 「器を選ぶポイントは何かありますか?」

宮内庸洲 「はい、そうでうすね。今日は大ぶりの鉢をつかいましたけれども、ご家庭にあるガラスの器で、広口のものでしたら何でもOKということになります(笑)。」

 

 本編 応用編 

宮内庸洲 「そちらのほうが灰皿を使っております。」

内藤アナ 「今見えている、これですね。」

宮内庸洲 「はい。 灰皿ヒヨコグサ ですね。」

内藤アナ 「はぁ〜〜、灰皿がこんなちょっとしたアレンジに変わっちゃうという…。」

宮内庸洲 「それから、こちらの方が そうめん鉢 です。」

内藤アナ 「そうめんの鉢!」

宮内庸洲 「はい、ビー玉 を入れております。コバノズイナ というお花です。」

宮内庸洲 「向こう側は白いお皿アスパラガス を添えまして、ミニバラ浮き玉 を置いております。」

内藤アナ 「透明な器ものっていますよ。白いお皿の上にね。」

宮内庸洲 「そうです。透けて見えるところが、また涼しさを誘うというということです。」

結野アナ 「どれもわりと身近にあるものでできちゃうということですよね。」

宮内庸洲 「えぇ、家庭にある草花を使って楽しむことができます。」

結野アナ 「一見そうめんの器だとは思わないですよね(笑)。」

内藤アナ 「それと気になるのは、器の下にしいてあるもの。これは何ですか?」

宮内庸洲 「これ、いいでしょ(笑)?これは五月の端午の節句のときにお風呂に入れます、マショウブニオイショウブ ともいいますけれども、非常に香りのいい葉っぱなんです。これを縦横にくぐらせて編んでいっております。

こちらの広めの葉っぱは ニューサイラン といいます。

子供さんでもできますので、簡単にこういう敷物をつくっていただいたらまた雰囲気が変わってきていいんじゃないかと思います。」

結野アナ 「透けるというガラスの特性を生かしてアレンジがきいていくわけですね。」

宮内庸洲 「そうですね。」

 

 本編 エンディング 

結野アナ 「『空間装飾』というと大変なものかと思いましたら、身近なものでできちゃうわけですね。」

宮内庸洲 「そうです。こうして飾られたお花というのは人の心を和らげてくれる効果がありますので、是非、身近にある草花でいろいろ楽しんでいただければいんじゃないかと思います。」

結野アナ 「これからどんどん暑くなっていきますからね、こういう涼しげなのがいいですよね。」

内藤アナ 「そうですねぇ。」

結野アナ 「今日は宮内さん、どうもありがとうございました。」

内藤アナ 「ありがとうございました。」

宮内庸洲 「ありがとうございました。」

 

結野アナ 「今日の『くらしの知恵袋』は 空間装飾 についてお伝えいたしました。」


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