予告編 

★ 番組冒頭の予告編です。

仙波紀子アナ 「後半は『くらしの知恵袋』のコーナーもあります。」

 

仙波アナ 「テーマは『空間装飾』、水の中に草花を入れて凍らせる花氷のつくり方についてです。」
仙波アナ 「見て触って涼しさを楽しめる花氷を上手につくる方法を、華道家の宮内庸洲さんに教えていただきます。」

仙波アナ 「『くらしの知恵袋』は40分頃です。」

 

 本編 イントロ部分 

★ オープニング・テーマが流れます。

仙波アナ 「はい、続いては『くらしの知恵袋』のコーナーです。」

内藤啓史アナ 「はい。」

仙波アナ 「テーマは『空間装飾』。今日は暑〜いこの時期にぴったりの飾りをご案内しましょう。花氷 という氷を使ってお花を楽しむ方法をご紹介します。」

仙波アナ 「スタジオには華道家の宮内庸洲さんにお越しいただいています。宮内さん、よろしくお願いします。」

内藤アナ 「よろしくお願いします。」

宮内庸洲 「よろしくお願いします。」

仙波アナ 「『花氷』という、言葉だけでも涼しげな風流のあるというか風情のある感じですね。」

宮内庸洲 「えぇ、花氷というのは俳句では夏の季語に使われております。

あまりききなれない言葉ではないかと思いますけれども、草花の短い命を少しでも長く保ちたいという心から生まれたものなんです。冷房と装飾を兼ねたもので、エアコンのない時代から親しまれております。」

内藤アナ 「そうですか。」

 

 本編 装飾編 

仙波アナ 「見ていただいておりますが、本当に涼しげで。」

内藤アナ 「氷の中に草花を閉じ込めているということなんですね〜。」

 

仙波アナ 「今日はそのつくり方を教えてくださるということなんですが。」

内藤アナ 「小さめなのがここにありますので、まず一つひとつ見ていきましょう。」

内藤アナ 「これは?」

宮内庸洲 「 ピンクッション といいます。」

内藤アナ 「ピンクッションという花がこの氷の中に入っている。」

宮内庸洲 「はい、ゼリーの器でつくりました。」

仙波アナ 「そして、こちらは。」

宮内庸洲 「 イチゴ草 です。ヨーグルトの器です。」

内藤アナ 「ヨーグルトの器!」

仙波アナ 「小さなもので、手とくらべるとこのくらいしかないんですけど、花も小さいのでちょうどいいですね。」

宮内庸洲 「で、もう一つはアイスクリームですね。」

内藤アナ 「アイスクリームの容器ですか?」

宮内庸洲 「 スターチスラベンダー でつくっております。」

仙波アナ 「うわー、綺麗な色。」

 

宮内庸洲 「そしてこちらはペットボトルです。」

仙波アナ 「ほんとだ。ペットボトルの底の形だ。」

宮内庸洲 「 ルリ玉アザミ です。」

内藤アナ 「アザミ?へぇ〜。」

宮内庸洲 「そして、こちら紙コップです。紙コップに トクサ を入れております。」

仙波アナ 「トクサ?あまり聞いたことないですね。」

宮内庸洲 「トクサは中が空洞になっておりますので…」

宮内庸洲 「こう、反対にしますと…」

宮内庸洲 「ここにお花を挿すこともできます。」

仙波アナ 「はぁ〜〜」

内藤アナ 「ほぉ〜〜」

宮内庸洲 「こちら、 フウラン です。」

仙波アナ 「こうすると、なんだか氷から植物が生えているような感じですね。可愛らしい!」

仙波アナ 「これが、つくれるんですよね?」

内藤アナ 「今お伺いしましたが、身近な材料を使ってできていますよね。」

宮内庸洲 「じゃあ、つくり方を。容器はご家庭にございますどのようなものでもかまわないんですけれども…」

宮内庸洲 「お花の選び方ですが、凍傷に強いもの硬い素材のものがいいです。」

仙波アナ 「あまり花びらがピラピラの薄いものよりはしっかりしたものの方がいいということですね。」

宮内庸洲 「そうです。それで鮮やかな色のものの方が綺麗な花氷ができます。」

内藤アナ 「薄い色よりも濃い色ということですね。」

宮内庸洲 「そうです。」

宮内庸洲 「それで、こう反対に入れていきます。」

仙波アナ 「底に向けるんですね。」

 

宮内庸洲 「それで、水なんですけれども、普通の水道水ではなくって、沸騰させました湯冷ましを使っていただくと、透明で綺麗な氷ができます。」

内藤アナ 「あぁ、凍ったときに透明でなければいけないですからね。」

仙波アナ 「普通に氷をつくったら白くなっちゃいますからね。」

宮内庸洲 「そして、これ、浮いてくるんです。」

内藤アナ 「例のトクサというやつですね、これ。」

仙波アナ 「ホントだ。どんなに入れても飛び出ちゃいます。」

宮内庸洲 「はい、浮いてきますので、ラップでこういう風に覆いをしいていただいて、輪ゴムで縛って浮いてこないようにします。」

内藤アナ・仙波アナ 「あぁ〜〜。」

宮内庸洲 「そして、透明で綺麗な氷をつくるコツというのがもう一つあるんです。それは、冷凍庫の冷気を直接あてない、ことなんです。」

内藤アナ 「へぇ〜。」

宮内庸洲 「そのためには、こういうプラスチックの容器に入れていただいて、冷凍庫で凍らしていただくということなんです。」

内藤アナ 「あぁ〜、そうですか。」

宮内庸洲 「そして、冷凍庫の温度の設定ですけれども、(じゃく)にしていただいて、強いと透明感のない濁った氷ができますので。」

仙波アナ 「じゃあ、弱くジワジワと凍らしていく方がいいんですね。」

宮内庸洲 「そうです。ゆっくりと。セッカチではだめです。」

内藤アナ 「ほぉほぉ、こういう状態で、弱にしてどのくらいの時間?」

宮内庸洲 「このくらいですと一晩でできますので。」

内藤アナ 「そうかぁ。」

仙波アナ 「なるほどね。」

内藤アナ 「やってみようかな。」

仙波アナ 「身近なものでできますからね。でも、ちょっと気になるのが前にあります、これはちょっと大きいものなんですよね。」

内藤アナ 「大きい花氷もありますね。」

宮内庸洲 「綺麗でしょ?」

仙波アナ 「うん、すごい綺麗!」

宮内庸洲 「こちら、ヒマワリ クジャクソウ です。」

宮内庸洲 「で、こちら バラレザーファン でつくっております。」

仙波アナ 「あ、ホントだ!閉じ込められている感じですね。」

 

宮内庸洲 「これは少し大きいですので、密封容器には入らないんですよね。それで、ボール でつくりました。

ボールの中に花を束(たば)ねまして、そして逆さに入れます。そして先ほどのように浮いてきますので、テープでこういう風に抑えていただいて。」

内藤アナ 「なるほどねぇ。」

宮内庸洲 「そして、直接冷やさないために、梱包用のシートで包んでいただいて、冷凍庫の中に入れていただきます。」

仙波アナ 「先ほどの容器の応用ということになりますよね。」

宮内庸洲 「そうですね。そして、先ほどのでしたら一晩ですけれども、こういう大きいものになりましたら、二晩くらいゆっくりと凍らせてください。」

内藤アナ 「ゆっくりと二晩凍らせる。」

 

内藤アナ 「あぁ!これまたいいですね。こんな風にもできる。」

宮内庸洲 「はい、背の高いガラス花器に飾っていただくと、とってもオシャレな感じになります。」

仙波アナ 「あぁ〜、ほんとだ。とけてもちゃんと水が花瓶の中に入りますから大丈夫ですね。とっても綺麗!」

 

 本編 実用編 

宮内庸洲 「今までは、飾る花氷。オブジェ的なものなんですけれども、これからは実用的、すぐ役に立つ花氷です。」

仙波アナ 「役に立つ?」

内藤アナ 「そんな花氷もある?そうですか。はぁ。」

宮内庸洲 「えぇ。これ、ペットボトルの底を切ったものです。」

内藤アナ 「底の部分ですね。」

仙波アナ 「に、花を入れる。」

宮内庸洲 「はい、花を入れております。」

宮内庸洲 「これは、食品トレーです。トレーに ササモミジ を入れております。」

仙波アナ 「家に身近にこれもありますよね。」

宮内庸洲 「えぇ、どこにでもあります。」

宮内庸洲 「これは、ビニール袋です。ビニール袋に ヒマワリ を入れいただいて、洗濯バサミでとめるだけ。」

内藤アナ 「ほぉ、ほぉ。これを凍らせるんですか?」

宮内庸洲 「そうなんです。これでしたら何枚でも十人分でもできます。積み重ねていただいたら。」

内藤アナ 「へぇ〜、どんな風になるんだろう。」

 

 

仙波アナ 「それを実用的に使うというのは?」

宮内庸洲 「はい、こちらの方です。」

内藤アナ 「ん?できてますか?」

宮内庸洲 「はい、できあがっております。あちらがペットボトルを使ったものなんです。」

仙波アナ 「その上にのっているのは、マスカット !」

宮内庸洲 「マスカットです。はい。」

 

 

仙波アナ 「そしてこちらはヒマワリだから、ビニール袋の!」

宮内庸洲 「はい、ヒマワリのお皿に ミニトマト。」

内藤アナ 「ミニトマトがのっかってますねぇ〜。」

仙波アナ 「色がきれい!」

 

宮内庸洲 「先ほどの食品トレーでつくりましたものには、和菓子をのせております。」

仙波アナ 「はぁ〜、お皿になってたんですね!」

宮内庸洲 「はい、おいしそうでしょ(笑)?」

内藤アナ 「そうですねぇ。」

仙波アナ 「しかも、色も綺麗ですよね。」

内藤アナ 「彩りたっぷりでねぇ。」

仙波アナ 「そして、トマトとかマスカットとかは冷やされますから、一石二鳥というか、ちょうどいいですね。」

宮内庸洲 「そうです(笑)。」

仙波アナ 「そして、花氷と一緒にお野菜も今回は一緒に飾ってくださっているんですよね。」

宮内庸洲 「えぇ、もうすぐ一ヶ月遅れの七夕さんがきますでしょう?日本では昔から七夕さんになりましたら、収穫された野菜とか果物を飾りましてお星様にたむけるという習慣がございます。それにちなんでこのように野菜や果物を飾ってみました。」

内藤アナ 「なるほどねぇ。」

仙波アナ 「ほんとに彩りがいいですねぇ。」

 

 本編 エンディング  

内藤アナ 「いやぁ〜、この季節にピッタリの花氷。」

宮内庸洲 「そうですね。

咲ききれば 終ふる命を 花氷』という俳句があるんです。

身近な草花を、身近なご家庭にある器を使われまして、花氷をつくっていただいて、くらしに涼しさと彩りを添えていただいたらいいんじゃないかと思います。」

内藤アナ 「宮内さん、今日はどうもありがとうございました。」

仙波アナ 「ありがとうございました。」

宮内庸洲 「ありがとうございました。」

 

仙波アナ 「以上、『くらしの知恵袋 花氷 』をご紹介しました。」


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