予告編  

★ 番組冒頭の予告編です。

仙波紀子アナ 「後半、『くらしの知恵袋』のコーナー。今週のテーマは『空間装飾』。今回は扇を使って部屋を飾ります。踊りなどで使われて綺麗な柄の多い扇も一般のご家庭ではタンスの中に眠っていることが多いのではないでしょうか。扇と花を組み合わせてつくる部屋飾りを華道家の宮内庸洲さんに教えていただきます。」

 

 本編 イントロ部分 

★ オープニング・テーマが流れます。

白崎アナ 「さぁ、続いては『くらしの知恵袋』。今週は『空間装飾』がテーマです。」

仙波アナ 「はい。今回はですね……ジャン!こちらを使います。」

白崎アナ 「扇ですね。」

仙波アナ 「はい、扇を使ってお部屋を飾る方法を教えていただくんですよね。さぁ、どうなるんでしょう。教えていただくのは、華道家の宮内庸洲さんです。」

仙波アナ 「宮内さん、よろしくお願いいたします。」

白崎アナ 「よろしくお願いいたします。」

宮内庸洲 「よろしくお願いいたします。」

仙波アナ 「宮内さん、扇にお花を飾るんですよね。」

宮内庸洲 「はい。弥生三月の「弥」という字は漢数字の「八(はち)」から来ているといわれているんです。「八(はち)」といえば、「末広がり」。「末広がり」といえば「扇」。ということで、扇を使ってみたいと思います。」

 

 本編 扇を使った部屋飾り 

宮内庸洲 「扇といえば色々あると思うんです。踊りのとき、それから茶道でも、いけばなでも使います。暑いときにはあおぐのにも使いますが、お家のタンスの中で眠っているという方が多いのではないでしょうか。」

仙波アナ 「私も二三個持ってますが、まさか毎回変えてあおがないですからね。」

白崎アナ「そうですね。ですから、他に使い道があるとなると楽しみですよね。」

宮内庸洲「はい、今日は扇を使った部屋飾りをしてみたいと思います。」

白崎アナ 「さっそく、一つ、私たちの間にあります。」

宮内庸洲 「はい。もうすぐ四月でして、入学祝とか就職祝いですね、そういった気持ちで作品をつくってみました。」

仙波アナ 「うーん、本当にかわいらしくお花を飾られているのですが、これ、竹の上に浮いているようになっているんですよ。どういう風にしてこれ、飾っているんですか?」

宮内庸洲 「普通、扇を壁に飾るときには専用の扇掛けがありますけれども…」

宮内庸洲 「今日はこういったものを使っております。」

仙波アナ 「はぁ〜〜〜。見覚えありますよね。」

白崎アナ 「たくさんあります。」

仙波アナ 「これ、針金ハンガーですよね。」

宮内庸洲 「はい。針金ハンガーを使って扇を飾っています。」

仙波アナ 「実際どういう風になっているのか教えていただきましょう。」

宮内庸洲 「はい。こちらハンガーですけれども、4センチほどペンチで折り曲げていただきます。ここに扇を挟むようになります。」

仙波アナ 「なるほど、なるほど。」

宮内庸洲 「そして、ここにお花を飾るようわけですけれども、『蘭ホルダー』といいまして、水が入るものがあります。」

仙波アナ 「あっ、お花屋さんでよく見かけますね。」

宮内庸洲 「えぇ、花屋さんでもらうことができますので。」

 

宮内庸洲 「これをハンガーの両端にしっかりと針金などでつけていただきます。」

仙波アナ 「そして、この中にお水をいれて…」

宮内庸洲 「はい、お水をいれているんです。蓋(ふた)がついていますので、零れないようになっています。」

仙波アナ 「はぁ〜、便利ですね。」

宮内庸洲 「はい。細いものだと便利なんですけれども、太いものでちょっと入れにくいものですと、はさみなどで蓋をちょっと切っていただければ大丈夫です。」

白崎アナ 「そうですか。」

白崎アナ 「でも、ちょっと見栄えが気になりますよね(笑)?」

宮内庸洲 「はい(笑)。それで、キレイにみせるためにテープを巻いたり、こういったようにリボンをつけていただければ。」

仙波アナ 「あぁ〜、そうするとまた可愛らしさが増しますね。」

白崎アナ 「では、ここに実際に扇をのせてみましょうか。」

仙波アナ 「先ほど私が開いたものをのせてみます。」

白崎アナ 「まさに『ハンガー』なんですよね。扇のためのね。」

仙波アナ 「これにお花がつくわけですから、素敵になりますよね。」

 

 本編 応用編 

白崎アナ 「こうして作っていくんですが、余っている扇がない場合、代わりになるものはありますか?」

宮内庸洲 「そうですね、こういう…お家の中には捨てるのにはちょっと惜しいような包み紙ですとかそういったものですね、また他に和紙とか千代紙とかあると思うんですが、それをこう屏風だたみに折りたたんでいただきまして。」

仙波アナ 「交互に折っていくだけですよね。」

宮内庸洲 「えぇ、交互に折っていただきましたら、こういう形になります。」

仙波アナ 「こちらはまたちょっと違う生地なんですけれども。」

宮内庸洲 「そうなんです。いろんな紙があると思うんです。そういったものをつかっていただければ面白いと思います。」

仙波アナ 「雰囲気もちょっと変わりますしね。」

白崎アナ 「はい。そういった作品をいくつかお持ちいただきました。」

仙波アナ 「はい。ご覧いただきましょう。」

白崎アナ 「まず、大きなものから見ていきましょうか。こちらは竹ですよね。」

 

宮内庸洲 「はい。青竹に、馬の口にはめますクツワなんです。」

白崎アナ 「これハンガーの代わりに、ですね。」

宮内庸洲 「はい。クツワに扇をかけております。そして、青竹の上の方に花を飾りまして、豪華につくっております。」

仙波アナ 「これは本当に豪華ですね。高さも1メートル2、30センチありますでしょうかね。」

白崎アナ 「ハンガーとして使っているクツワも、一種の飾りとして使われている感じがします。」

宮内庸洲 「そうなです。」

仙波アナ 「そして、今のは大きなものでしたけれども…」

宮内庸洲 「はい。その隣のものですが、先ほどのハンガーの二重になっているところを少し立てていただきましたら、扇を置くこともできます。」

仙波アナ 「扇たてのようにも使えるわけですね。ハンガーが。」

宮内庸洲 「えぇ、そうなです。それに蘭ホルダーをつけまして、お花を飾っております。」

白崎アナ 「これは玄関先などにちょっと飾っておくといい雰囲気がでるかもしれませんね。」

仙波アナ 「お迎えするのにとても気持ちのいいものになりますよね。」

白崎アナ 「はい。そしてもう一つ。」

宮内庸洲 「あの包み紙で色々扇の形にしてみました。」

仙波アナ 「扇の形にしている紙を使っているんですけれども、手前は和紙ですので椿の花を添えて和風な感じですよね。」

宮内庸洲 「そうです。」

仙波アナ 「後ろをみますと…」

白崎アナ 「これはお菓子の包み紙のような感じのものですね。」

仙波アナ 「花束を包んでいるときにもこんな紙が使われていますけれども。」

宮内庸洲 「そうですね、それを扇形に折って、花器の周りに並べるだけで華やかさが出てきていると思います。」

 

 本編 エンディング 

 

白崎アナ 「本当にお花と紙の色の組み合わせで様々なアレンジが出来そうなアイディアですよね。」

宮内庸洲 「そうですね。これからお花も色々豊富に出回ってまいりますので、そういったお花と扇との出合いを色々試していただければ、と思います。」

仙波アナ 「扇というと和風というイメージがあったんですが、実際飾るお花でずいぶん変わった感じに感じますよね。」

白崎アナ 「まぁ、あの普段、ついタンスの中などで眠らせてしまっている扇なんですけれども、様々なアレンジでこうして装飾の一部として、そして主役にもなれると思います。」

仙波アナ 「そうですね。今回は扇を使ってお花を飾る方法をご紹介しました。教えてくださったのは華道家の宮内庸洲さんでした。ありがとうございました。」

白崎アナ 「ありがとうございました。」

宮内庸洲 「ありがとうございました。」


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