予告編  

★ 番組冒頭の予告編です。

秋鹿真人アナ 「そして今日は『いよかんホットライン』のコーナーがあります。今日のテーマは『わが家のインテリア』。すだれを使った部屋飾りをご紹介します。普段は日よけや目隠しとして使われるすだれを使って涼しさを演出する方法などを華道家の宮内庸洲さんに教えていただきます。」

 

 本編 イントロ部分 

★ オープニング・テーマが流れます。

秋鹿アナ 「さぁ、続いて『いよかんホットライン』のコーナーです。今日のテーマは『わが家のインテリア』ということで『すだれを使った部屋飾り』。涼しい雰囲気を演出しようということで教えていただきます。」

仙波アナ 「はい。教えてくださるのは、華道家の宮内庸洲さんです。」

仙波アナ 「宮内さん、よろしくお願いいたします。」

秋鹿アナ 「よろしくお願いいたします。」

宮内庸洲 「よろしくお願いいたします。」

仙波アナ 「すだれと言いますと、あるだけで涼しい感じなんですが、目隠しとか日よけには使っているんですけれども、飾りになるんですね。」

宮内庸洲 「そうなんですね。今日はそういうことを紹介したいと思います。」

 

 本編 すだれを使った部屋飾り 

宮内庸洲 「愛媛県には『伊予簾(いよすだれ)』というのがあります。『いよす』ともいわれているんですけれども、こちらがそうなんです。」

秋鹿アナ 「はい。」

宮内庸洲 「二箇所つまみまして、色紙を挟んでおります。」

仙波アナ 「つまんで、ここにはさんでいるだけなんですね。素敵ですね。」

秋鹿アナ 「ちょっと掛け軸のようになりますね。」

宮内庸洲 「愛媛県の天然記念物に指定されております伊予竹でつくっております『伊予簾』なんです。ツヤもありまして、繊細で上品なものなんです。」

秋鹿アナ 「細かいですよね。」

宮内庸洲 「はい。『源氏物語』や『枕草子』なんかにもこの名前が出てまいります。」

仙波アナ 「久万高原町で作られているんですよね。」

宮内庸洲 「そうなんです。でも、残念ながら去年の台風の影響で竹が折れてしまいまして、今年は『伊予簾』は作られていないそうなんです。」

秋鹿アナ 「影響が出ているんですねぇ。」

仙波アナ 「ただ、『伊予簾』は今年は手に入らないかもしれませんが、簾はホームセンターなどで手軽に安く手に入りますよね。」

宮内庸洲 「えぇ、形とか大きさとか色々のものがありますので、そういったものを使いながら紹介してみたいと思います。」

仙波アナ 「はい。まず、こちらですね。」

宮内庸洲 「ランチョンマットのような感じで使ってみました。」

秋鹿アナ 「はい。下に敷いてしまうわけですね。」

宮内庸洲 「そうなんです。お客様をおもてなしするときなどには、ピッタリじゃないかと思います。」

仙波アナ 「果物を置いても涼しげでねぇ。」

秋鹿アナ 「食べたくなりますよね。」

仙波アナ 「でね、その横が気になるんですよ。お花がいけられているんですけれども、どうなっているんでしょう?」

宮内庸洲 「はい。季節のお花を飾っているんですが、これ、見ていただいたらペットボトルに穴をあけております。」

秋鹿アナ 「ほぉ!」

宮内庸洲 「穴をあけまして、簾で隠しております。」

仙波アナ 「お寿司をまくように、ね。」

宮内庸洲 「はい、隠しましてお花を飾っております。」

仙波アナ 「間から挿しているんだぁ。」

秋鹿アナ 「剣山も要らないわけですね。簾のすき間にうまく固定されるんでねぇ。うまい使い方ですね。」

仙波アナ 「すだれといいますと、こちらはランチョンマットのように使いましたけれども、やはり掛けるというイメージが強いですね。」

宮内庸洲 「そうですね。今度は、吊るすすだれということで…」

秋鹿アナ 「でも、ただ吊るすというのでは普通の使い方ですからねぇ。工夫を教えていただけると…」

宮内庸洲 「はい。こちら真ん中に切り込みをいれております。」

宮内庸洲 「それでこのようにいたしますと、かわいい線がでてきます。」

仙波アナ 「立体的になりますね!」

宮内庸洲 「これを掛けてみます。」

仙波アナ 「いいですねぇ。ちょっと暖簾(のれん)のようにもみえますけれども。」

宮内庸洲 「そして、これが涼しさを呼ぶ風鈴。」

仙波アナ 「あぁ、風が通る感じがしてさらに涼しさが増してきますね。」

宮内庸洲 「なお、これ、アイビーですけれども、ノキシノブ、シノブなんかもありますけれども、緑を掛けていただいたら。」

仙波アナ 「あぁ、本当。涼しい感じ!」

秋鹿アナ 「こうするとなお涼しい感じになりますねぇ。」

宮内庸洲 「それでさらに応用いたしまして…」

仙波アナ 「なんだか今度はバラバラになっていますけれども、大丈夫ですか(笑)?」

宮内庸洲 「はい(笑)。こちら、このように切り込みを入れます。」

宮内庸洲 「それを先ほどの要領でこのようにいたします。そして、お好きなようにこうやって飾っていただくんです。」

仙波アナ 「あぁ、置くだけでオブジェの出来上がりですよ!」

宮内庸洲 「はい。オブジェが出来まして色々な形につくることができます。」

宮内庸洲 「それで、このままで飾ってもよろしいですけれども、季節の花を添えるというのも、また華やかさが出てまいりますので。」

秋鹿アナ 「お花をいけてあるものが、こちらにあります。」

宮内庸洲 「こちら、先ほどのものにひまわりとリキュウソウを飾っております。」

仙波アナ 「こちら、お水の入る小さな瓶を置いているだけなんですよね。」

秋鹿アナ 「これで一気に素敵な花器になりますよね。」

仙波アナ 「そして、こちらはゼリーが飾られていますね。」

宮内庸洲 「これも両端をねじっているだけなんです。テーブルセンターのような形になりますので、果物とかお菓子などを添えていただければ。」

仙波アナ 「これで出していただけると嬉しいですよね。」

秋鹿アナ 「『えぇ、これすだれ!?』ということで話も広がりますよね。」

秋鹿アナ 「それからさっきランチョンマットになっていたペットボトルの花瓶、こちら吊るす形になっているんですね。」

宮内庸洲 「えぇ、同じものなんですけれども、今度は吊るしていただいて、短冊を掛けております。そして紅葉、ナデシコを飾っています。」

仙波アナ 「ここにペットボトルがあるんですが、わからないですねぇ。こんな素敵な花器になるんですねぇ。」

仙波アナ 「すだれというのはそれだけで涼しげなんですが、こんな風にして飾りとして楽しめる、そしてさらに涼しさが増してきますね。」

宮内庸洲 「そうですね。」

 

 本編 エンディング 

 

宮内庸洲 「いろんな種類のもの、色とか形の違ったものが出まわっておりますので、それらを使われまして、お部屋に涼しさを呼んでいただいたら楽しいんじゃないかと思います。」

秋鹿アナ 「ただのすだれがちょっとの工夫でこんなに立体的になるのかとよく分かりました。今回はすだれを使ってお部屋を飾る方法を華道家の宮内庸洲さんに教えていただきました。宮内さん、どうもありがとうございました。」

仙波アナ 「ありがとうございました。」

宮内庸洲 「ありがとうございました。」


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