メンテナンス

その11:3GレンジャーXのモーターユニットにグリス漏れのクレームが発生しています(2003/11/09 update)

グリス漏れの外観 ギアボックス側 モーター側

ギアボックスのグリスがモーターとの接続部分に漏れ出してモーター側に入って故障するクレームが多発しています。クレーム修理の対象は新車で1年半まで交換部品モーターで半年です。
原因は中国の下請け部品メーカーが変わったらしく、品質が落ちていると言うことです。ギアボックスを開けて確認してみると、グリスが液体状のオイルと半固形状のグリスに分離した状態になっている為、この液体状のオイルが回転軸の間から漏れてしまうのだと推測します。エルピダでは対応として交換時に新品のモーターのギアボックスも開けてグリスとオイルを混ぜ合わせて漏れ出し原因の事前防止策を始めました。回転軸のパッキンに問題が無ければこれで防止できるはずです。3GレンジャーXのエルピダ・ユーザーでクレームの懸念がある方は早急にご連絡ください。
追記(2003/11/20):昭和貿易よりクレームは回転軸のシールドの不良で、2003年9月から改善されたとのことです。

その10:P200の過熱防止冷却ファンについて(2003/03/10 update)

左が焼き付いたコイル、右は正常なコイル 座席下のメインコントローラを冷やす冷却ファン。
これは危険です。(2003/03/29 update)

P200のメインコントローラにはモーターの焼き付き防止の為の安全回路が組み込まれています。
モーターが過熱したときにサーモスタットの働きで強制的にパワーダウンして、モーターの冷却を促します。
エルピダではP200用のモーター冷却ファン取付け改造を行っていますが、大切なポイントはモーターから発熱する熱をファンで冷却することです。
関西のP200使用電動車椅子サッカー選手の中で、座席下のメインコントローラを冷却ファンで冷やしている人がいますが、これは危険です。モーターが過熱したときにメインコントローラを冷却しているのでサーモスタットが働きません。
本来ならば強制的にパワーダウンして、モーターの冷却を促しますが、その安全回路が働かずモーターは過熱し続け写真の様に焼き付きを起してしまいます。こうなるとモーターは本来のパワーは出ません。モーター交換が必要です。
座席下のメインコントローラを冷却ファンで冷やしている人で、最近パワーが出ない、と感じている人はモーターの焼き付きが原因です。残念ながらモーター交換が必要です。まだ大丈夫な人は、すぐにメインコントローラ冷却ファンの使用を中止してください。そうすれば、モーターが過熱したときはパワーダウンしますが、そのことでモーターの冷却を促してくれます。
改めて、モーターの冷却ファンを取付けましょう。

その9:遠隔地メンテナンス修理をしたH市のP200ユーザーからのEメール(2001/12/28 update)

中村 様

H市のNです。
先日は早々と修理していただきまして、本当にありがとうございました。
お陰様で、日常生活の「足」に不便を来すことなく新年が迎えられます。

今日さっそく走行してみましたところ、
モーター音が驚くほど静かで、走りも滑らかです!。
高速走行時から減速した際に発生していた「ガガガー」という音も一切
聞こえませんし、まるで別のマシンに乗っている様な錯覚に陥る気分です。
とにかく、P200に乗り始めて2年半になりますが、
購入当初も含めて、これ程静かで滑らかな走行を体験するのは初めてです。
中村さんが仰る通り、メンテナンスの重要性を今改めて実感しております。
しかし、購入当初からモーターは「ガーガー」という音を発し、
購入業者にも「P200はそれが普通」と聞かされていたので、
本当に驚いています。

=中略=(NさんのP200はクラッチ盤の交換修理とギアボックスのグリスアップを行いました)

困り果て、Web上で「P200」や「クイッキー」などと言うキーワードで検索し、
辿り着いたのが中村さんのHPでした。
様々な改造例と共に、グリスアップの効果やバッテリーの管理方など、
私にとりましては、まさに「目から鱗」の情報ばかりです。
また今回は遠距離にもかかわらず、快く修理をお引き受け下さり、
本当に感謝しております。
ご迷惑でなければ、今後発生するトラブルやメンテナンスにおきまして、
引き続きアドバイスを頂けましたなら幸甚に存じます。

郵送して頂いた見積書は、年明け早々に福祉事務所にて必要な
手続きを踏まえた後に連絡させて頂きます。

師走の慌ただしさの中、早期に修理していただき重ねて御礼申し上げます。

どうぞ良きお年をお迎え下さいませ。

それでは失礼致します。
宅急便で届いたNさんのP200 バッテリー抜きで送ってもらいました 破損しているクラッチ盤

新品に交換 ギアボックスのグリスアップ タイヤはノーパンクに交換

その8:クイッキーP200ギア・ボックス・メンテナンス(2001/10/28 update)

新品のP200用ギアボックス:
赤いグリスがタップリ入っていました。
小さな歯車がモーター軸からダイレクトに出ている。 タイヤ側

新品のP200用ギアボックスの中です。赤いグリスがギアに絡まっています。以前は青いグリスが固まってましたから柔らかくしてギアに絡めるメンテが必要でしたが、メーカーが改善したようです。

その7:バッテリー液のメンテナンス(2001/3/30 update)

バッテリー液が上限レベル以上に入っている。 キャップを全部とって余分なバッテリー液を捨てる。 上限レベル内に液面が見える。

バッテリー液が下限レベルよりも減ってしまったら、上限レベルまで補給します。この時にバッテリー液を上限レベル以上に補給しないで下さい。
バッテリー液は電源が入ると膨張しますので、上限レベル以上に補給されたバッテリー液は上部のキャップから溢れてきます。電気機器ですから水分で濡れればショートして壊れる危険性が発生します。
上記の写真の様に余分なバッテリー液を捨ててレベル内に調整しましょう。

その6:クイッキーP100前輪・合せホイール(2001/3/15 update)

破損した前輪の合せホイール。アルミ・パイプが入っていなかった。 左が破損したもの。右は新品。

前輪の合せホイールを交換修理した。
ナットを埋め込む部分が1箇所もげてしまい、もう1箇所はひびが入っている。
なぜ破損したのか?
原因は右の写真の新品のホイールの中央に立っている車軸を通すアルミパイプの入れ忘れである。
タイヤ交換時は入れ忘れないように要注意!

その5:外国製(アメリカ製)電動車椅子用のインチ工具(2001/3/12 update)

ソケットレンチ。
上段がミリサイズで、下段がインチサイズ。
六角レンチ。
左(銀色)がミリサイズで、右(黒)がインチサイズ。

インバーケア社のアクション・シリーズ、トルクやパワー9000、そしてクイッキー社製のP200やP100などが日本で多く使われているアメリカ製電動車椅子である。これらの電動車椅子はインチサイズの部品で製造されている。ボルトやナットのネジ類はインチサイズなので、入手が困難であるから、取り扱いは丁寧にしたい。
修理をお願いする場合はインチの工具があるか、確認しましょう!ミリサイズの工具しかないところでは、六角レンチの穴や六角ナットの角がなめて、インチ部品が駄目になってしまいます。交換にミリの部品をインチの部品にねじ込むとインチのねじ山が崩れます。折角の修理で工具が災いして、壊してしまいます。

アメリカ製電動車椅子のユーザーは、是非インチサイズとミリサイズ(国内はほとんどミリサイズの部品のため)の工具両方を所有しましょう。
インチの工具はなかなか売っていませんが、探せば見つかります。もし、見つからない場合はエルピダを通しても購入できますのでご連絡ください。

その4:アクション・トルクの後輪(2001/3/9 update)

ホイールは4つのナットで固定されています。
左は誤。右が正。
ナットは写真のように、片方が皿状になっています。

これは間違った付け方です。 こちらが正しい付け方。

 アクション・トルクの後輪から異音が聞こえる、そして最近ブレーキの効きが悪くなっている
エルピダのHP(走行音が気になりだしたら、ギアの磨耗が原因かも・・・)を見て、もしかしたらということで、点検しました。

原因は後輪を止めている4つのナットが逆さまに取り付けてあることから発生していました。
後輪の取り付けナットは特殊ナットで片側が皿状になっています。この皿状のナットをホイールに当てて締めることで、正確にセンターに取り付けられるのです。これで車輪は中心軸が安定しスムーズに回転するわけです。
しかし、このナットを逆に取り付けると、平らなナットで締めることになりますから、当然ホイールはセンターからズレてしまいます。これは洗濯物が一箇所に固まってガタガタ回っている洗濯機と同じ状態です。これではモーターの寿命を一気に縮めてしまいます。

 変な音が聞こえ出したら要注意です。トルクのユーザーの皆さん、大丈夫ですか?確認してみましょう!

その3:KURE5-56とグリス・スプレー(2001/2/18 update)

左がKURE5-56(お徳用の増量缶) 右はグリス・スプレー

電動車椅子のユーザーで車輪の軸などにKURE5-56を吹きかけている人は、結構メンテナンスに気を配っている人だと思う。しかし、KURE5-56はサビや汚れを溶かしてくれるが、グリスなどの潤滑油も溶かしてしまう。新車などの場合はKURE5-56を多用するとグリスなどの潤滑油を溶かしてしまって、金属磨耗し易くなり、かえって逆効果になるので要注意である。
KURE5-56だけでなく、是非グリス・スプレーも常備して欲しい。金属磨耗を防いで、長期間潤滑性能を維持してくれます。

その2:クイッキーP200ギア・ボックス・メンテナンス(2000/7/26 update)

ギア/ボックスを開けると上部の隅に青いグリスが固まっている。まったく歯車に絡まっていないため、色は新品のままの真っ青。 - グリスをギア用オイルで軟らかくして入れ直す。

グリスアップのメンテナンスで走行音が静かになり、走りが滑らかになります。ユーザーさんも乗った瞬間にわかります。もちろん、これでモーターも長持ちします。ギアボックス・グリスアップ・メンテナンスは¥4800x2です。これは絶対お勧めします。

その1:ギア・ボックスについて(2000/7/1 update)

走行4年P200のギア・ボックス 走行1年トルクのギア・ボックス

電動車椅子の走行音が気になりだしたら、ギアの磨耗が原因かもしれません。走行に影響が出てくるとモーターユニットごと交換になってしまいます。
左上の写真はP200のギアボックスの中です。P200は青色のグリスが入っています。綺麗ですね。でも綺麗ということはグリスが機能していないことを示しています。この写真は歯車にからまっていないグリスを歯車につけたときのものです。モーターの回転軸から出ている小さな歯車の回りは金属粉で真っ黒になっていました。自動車でたとえればオイルなしで走っている状態です。この電動車椅子の場合は少し手遅れで、近いうちにモーターユニットの交換が必要です。

右上の写真はトルクのギア・ボックスの中です。赤茶色のグリスが見えます。本来は真っ赤なグリスですが、ギアの磨耗によって色が濁っているわけです。つまり潤滑油として機能しています。走行音も静かでスムーズです。

当社では当社ユーザーに対して半年に1回定期メンテナンスを実施しています。安心して毎日乗るために、しっかりした業者にメンテナンスをしてもらいましょう!

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