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バルノウの燃える砂丘。 かつてここにはドワーフ達の住処があった。 アウルヴァングの氏族は、 この地でナゲットと呼ばれる、大きめの金塊を掘っていたドワーフ達である。 しかし、 北方より飛来した強き翼を持つ竜、ロヴレンドにより、 彼等はバルノウを追い出される事となる。 この時、 ドワーフ達の戦いにより、ロヴレンドもまた致命傷を負い、 バルノウより動く事が不可能となってしまう。 動く事の叶わないロヴレンドの燃える体は、 採掘場はおろか、彼の竜を中心として半径約20kmを砂漠へと変化させ、 バルノウの砂漠という苛酷な環境を築き上げた…
−約360年後−
あたり一面砂漠と化したバルノウの燃える砂丘には、 ドワーフ達の遺産があるとの噂から人が集まり始め、 フィーデル川と砂丘のぶつかる点に、レオーファと呼ばれる町が出来上がる。 一攫千金を狙う者達、 歴史を研究する者達。 さまざま種類の人間と思いが交差するこの町に、 また何人かが、砂漠の大地へと足を踏み入れる事となる。
「自分確か火とか出せたよな?」 「え? いや、まぁ、そのねぇ。この位しかできへんけど」
「砂漠に出るんだったらさ、乗り物がいるぜ」
「いくらだ?」
「どっか、良い遺跡の地図は無いか?」「3つほどブランドが…」
隠れ家を探すフルキフェル。 炎の元力を使う芸人。 最強の傭兵と呼ばれる男。 遺跡と呼ばれ、 多くの者に荒らされたドワーフの住居に、 足を踏み入れた彼らが見た物は…
Sigilリプレイ第二弾。 バルノウの燃える砂丘と、そこに住む人々の一つの解釈。
尊厳へのダメージは、[束縛]だけではない…
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