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アウレシア大陸記裏話――人物編

1 オーディヌス
 この話の中で一番最初に確立されたキャラクターはオーディヌスでした。
 まったくそうは見えないと思いますが、最初は準主役級キャラクターだったのです。
 彼のモデルは、藤子・F・不二雄氏の短編『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』に登場するウルトラ・スーパー・デラックスマンです。
 強大な悪の帝王として活躍するはずのオーディヌスは、書き進めるうちに、次第に今回のような形になってしまいました。
 しかし、まだザハンの中ではオーディヌスとの関係は、終わったわけではないのです。
 ザハンがオーディヌスとの過去に決着をつける。
 そんな話がいつか書ければいいのですが……。
2 エル
 エルのモデルは、いません。
 細部をあげれば、『ドラえもん』の某登場人物に似ていたり、自分に似ていたりもしますが……。
 彼女のおかげで、オーディヌスが準主役の暗い悪の帝王話に光が射しました。
 エルで苦労したのは、名前です。
 はじめはクトーといったのですが、女の子っぽくないということでエルナに。エルナも他の作家さんが使用している名前だったので、最終的にエルに決定しました。
 エルという名前はわりと一般的で、多くのお話で使われているようです。(例えば『ドラえもんのびたの海底鬼岩城』や『ZZガンダム』など)
3 ザハンとトルン
 ザハンの役名ははじめは「しもべ」だったのです。
 しかし「しもべ」では評判が悪く、「皇帝の手」となりました。
 いったいどこから「皇帝の手」がでてきたのか定かではないのですが、古代ペルシア帝国に「王の目・王の耳」という行政監察官があることから、そのあたりのイメージがあったのかもしれません。
 トルンのもとの名前はダガル。初期バージョンの話では、悪の帝王につかえる数少ない「しもべ」ザハンのファンだと言って、ダガルは旅をともにすることになります。
 ザハンといいダガルといい、いったいどこから思いついた名前なのでしょう……。
 ちなみにトルンという語には、「星」の意味があるという設定です。