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史上最低最悪読書感想文也。

◎ごほん

last update1999.7.17.

 
1999.7.17.【わからなくなってきました】宮沢章夫
 この本はずーっと前に、雑誌の新刊紹介の記事を見て「なんかおもしろそう」と思ってから、何年も後になってやっと手に入れた本。

 本の冒頭で、タイトルにもなっている「わからなくなってきました」という言葉の不思議について語っている。
 その中でも「わからなくなってきました」という言葉と、石川啄木の作品とを結びつけて語っているところは、笑ってしまった。
 この人の文章がおもしろいのは、いつもちょっとした事に疑問を持ち、それを大袈裟に非常に面倒くさく解釈しようとしているところだろう。
 私も文章を書くときに、少なからず影響を受けているのかもしれない。

 ちなみに著者の本業は脚本家だそうで、舞台も是非観てみたいものだ。

 
1999.6.23.【魍魎の匣】京極夏彦
 京極夏彦のシリーズ第2弾。
 女学生の転落事故が起きる。【箱】のような形をした病院に運ばれた女学生は、木場刑事の目の前で忽然と消えてしまう。
 この話の根底には親と子の複雑な関係がある。私の親子関係はこんなに複雑じゃあないが、気持ちはなんとなく分かる。

 1作目に続き、榎木津のファッションはかなり気になる。どんなセンスなのかは、読んでみてのお楽しみ。関口は周囲に流されるままズルズルと事件に関わり、京極堂はそれを諭す。絶妙なコンビネーション。
 京極堂のような理屈っぽく、話すことがえらく好きな友人が居たら、人と話すのが苦手な私とでも会話は弾むだろう。けれど、この手の人物とは喧嘩はしたくないものであるな、と何となく思った。

 
1999.6.10.【ここ最近読んだ本】
「姑獲鳥の夏」 京極 夏彦
「魍魎の匣」 京極 夏彦
「ゴールドラッシュ」 柳 美里
「バースデイ」 鈴木 光司
「理由」 宮部 みゆき
「わからなくなってきました」  宮沢 章夫
「ライン」 村上 龍

 1日1冊のペースで狂ったように読書三昧。落ち込んだときは読書にかぎりますな。買ったのはいいけど読んでいない本というのが溜まっていて、落ち込みついでに読もう!と思い一気読み。
 随分前に買ったファッション雑誌に「京極夏彦」という人が写真入り(カラー)で載っていて、「何か黒尽くめの怪しい男」「どうやら作家らしい」ぐらいの記憶だったのだが、本屋でその名前を思い出し何気に購入。読んだら難しい漢字がいっぱいで、イヤになりかけたが「鬱病で失語症の関口巽」という登場人物に自分に近いものを感じて読み進める。

 「姑獲鳥の夏」は京極夏彦のデビュー作。主な登場人物は、古本屋の店主にして陰陽師の京極堂こと「中禅寺秋彦」、京極堂の妹で雑誌編集者の「中禅寺敦子敦子」、探偵で人の過去が見えてしまう「榎木津」、鬱病の文士でこの話の鍵を握る「関口」、三十路独身刑事「木場」。 東京・雑司ヶ谷の医院の娘が二十ヶ月も子を身籠もっている、という噂から始まる。
 読後、切ない気持ちになった。自分も思い出したくない記憶をどこかにしまっているのだろうか。私は余計に落ち込んだ。この際、落ちるとこまで落ちてみるか。

 他の本についてはまた今度。


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