欲張り撮影用機材

2002年5月26日(日)

夢をもう一度
金環日食は太陽がリング状になるだけ。 それを太陽を写真に撮るのは通常の太陽撮影と変わりありません。

しかし今回は月と太陽の大きさが近いため、皆既日食に近い状態にもなります。
似たような条件だった1999年のオーストラリア金環日食では、プロミネンスや内部コロナの写真撮影に成功しました。
今回もそれを狙います。

二兎を追う者
machinery 太陽撮影用の望遠鏡は二本立て。
口径55mmはフィルターを付けて部分日食から金環日食の経過を撮影します。

口径80mmは金環日食の前にフィルターを外し、プロミネンスと内部コロナの撮影を試みます。
いくらリングが細いと言っても太陽の光は強烈ですが、ゴーストの向こうに赤いプロミネンスが写ってくれるはずです。

これまでは片方の望遠鏡を動かすための微動装置が弱く、構図決めや固定に苦労しました、
今回は新しい微動装置に取り換えたので、余裕をもって撮影できるはずです。

ハイテク撮影助手
timer 金環食の経過時間は数十秒と短く、2台のカメラを操作しシャッターを押しているうちに食が終わってしまいます。

そこで日食経過撮影用のカメラは、インターバル撮影ができるレリーズタイマーを利用して自動撮影することにしました。 タイマーで露出の調整はできませんが、皆既日食と違い露出は一定でかまわないので、自動的にシャッターが切れるだけで十分です。
2秒ごとにシャッターを切るように設定すれば、フィルム1本で1分以上の連続撮影ができ、金環食の初めから終わりまでを収めることができます。

手動操作はもう一方の80mmに集中。 多少露出を変えながらプロミネンスを狙う予定です。


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