ツアー誕生


太陽がリング状になる金環日食。
見えなかったものが見えてくる皆既日食とは違い、光る面積が減るだけ。 わざわざ海外まで出かけて見るほどのものではありません。
既に1999年2月にオーストラリアで見ていることもあり、2002年6月11日の金環日食も全く気にかけていませんでした。

ところが、皆既日食の情報をWebで調査していると、英語の見出しは "Annular Solar Eclipse of 2002 June 10" つまり「6月10日」となっています。
金環食帯はフィリピンの南海上から始まり、太平洋を東に向かって日付変更線を超えた直後が食の最大地点(正午ごろに金環食になる)、太平洋を横断してメキシコの西海岸に到達します。
アジアで金環日食が見られるのは6月11日の午前中ですが、世界時ではまだ6月10日です。

実はこの日が私の誕生日。
日食の内容はともかく、記念として急に見に行きたいと思うようになりました。

いつもお世話になっているコプティック星座館でそんな話をしたところ…
アフリカ皆既日食の帰りに配られたアンケートの中に今後予定しているツアーの一覧があり、その内の一つがこんなものでした。


enquete
このリクエストした「Nさん」とは、どうやら私のようです。

この企画が「テニアン島金環日食ツアー」として具体化したので、さっそく申し込みました。
あらためて金環日食として考えると、月と太陽の大きさが近いため、オーストラリア同様にリングがとても細く、ベイリーのビーズやプロミネンスが見られそうです。
また北半球ではあるものの、南十字などの南天の空も少しは楽しめそう。
誕生日のことを抜いても、行くだけの意味はありそうです。


| テニアン島金環日食トップ |