日食ツアー説明会

2001年5月13日(日) 新宿アイランドウイング4階

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はじめに
21世紀最初の皆既日食は南大西洋上が中心となるため、地上で見られるのはアフリカ南部のみとなります。
場所が場所だけに、2年前のヨーロッパ・西アジアと比べるとツアーは数えるほどしかなく、選択肢は多くありません。
とは言っても、私は今回もいつも通りコプティック星座館のツアーです。 コースは当初3つありましたが、せっかく遠くまで行くのだから贅沢に、という毎度の理論で10日間コースを選びました。
ここのツアーは同じ考えの人が多く、一番長く高いコースから先に埋まっていくそうです。次が短く安いコースで、半端なコースは申込者が少なくこの日までになくなってしまいました。

説明会場へ行ってみると、案の定おなじみの人たちばかり。 ジンバブエの首都ハラレと日食観測地の3日間は二つのコースが一緒になるので、現地で集まるのが楽しみです。

(株)コプティック社長の清原氏の挨拶
setsumeikai2 ここのツアーは「安全・快適」がモットー。
しかし今回はなにしろアフリカ。今までの場所よりは間違いなく危険度が高い土地。 こちらは連れていってもらうだけなので気楽です。スタッフの方々に感謝。

近畿日本ツーリストの安野氏から旅行概要説明
setsumeikai3 説明会参加者のほとんどが顔見知りということもあってか、ずいぶんリラックスしているように見えました。

一番気になっているのは現地の安全性です。 1年程前には農地をめぐって内乱があり外務省から危険度2が出て観光旅行ができない状態でした。 現在は危険度1となり、旅行に問題はありません。 仮に危険度が再び2に上がっても、ツアーから手配旅行に切り替えれば行けるのだそうです。
危険なのは主に南部地域で皆既日食が見られる北部地方は安全ということや、現地からの報告でも最近は動きがないことなどを聞かされ、だいぶ安心しました。 もっとも危険と言われても行くことには変わりありませんが。

setsumeikai4 飛行機やホテルは決定済みで、日程も大体決まっていました。
日本からアフリカへは、まずシンガポールへ行き、飛行機を乗り換えてモーリシャス経由で南アフリカのヨハネスブルグを目指します。 飛行時間が長いのは当然ですが、それに加えてシンガポールでの乗換え待ちが7時間以上もあります。 ただ待つのではなく外へ出かけるなど有意義な暇つぶしができるといいのですが、どうなるか。
帰りは逆ルートで、こちらはすぐに乗り継げるようです。

日食後の楽しみ、ビクトリア滝の観光にはオプショナルツアーがあります。 ザンベジ川クルーズと、滝のヘリコプター遊覧に気球遊覧。 二つの遊覧は天候、混雑度、時間の関係で参加できないこともあるそうですが、私はとりあえず三つとも申し込む予定です。

setsumeikai5 下見の報告は写真を中心にした話。
ビクトリアの滝は水量によって姿も周囲の様子も大きく変わるそうです。 この下見の時は水量が少なかったそうで一部からしか滝が落ちていません。 これが雨季になると滝の底から水煙が噴き上げ、周囲はまるで嵐のようになって何も見えなくなるのだとか。 雨具の準備や、足元が滑るために靴にも気をつけなければならないようです。
6月は雨季が終わった後。滝はどのような姿になっているのでしょうか? ちょうどいい水量ならいいのですが…

日食観測情報
setsumeikai7 観測地は北部の国境に近い、皆既帯中心線近くの中学校。 いくつかのツアーが同じ場所を使いますが、早めに手を打ったのでいい場所が確保できるはずだそうです。 もっとも事情が突然変わるのはよくあることなので、話半分程度に考えることにします。
宿泊地の首都ハラレからはバスで200km以上を移動することになっています。 観測地にはは泊まることができず、前日の下見と合わせて2往復することになるそうです。 ジンバブエでは現在深刻なガソリン不足なので、これが一番心配。

setsumeikai6 日食は事情によって変わることはなく、正確に計算済み。 観測地での皆既時間は約3分23秒あり、私にとっては最長に近い部類になります。 時間が長いと欲が出ていろんなことをやりたくなりますが、目で見ている時間が減り、逆に荷物が増えてしまうので、どこまでで諦めるのかが悩み所です。

コプティック星座館店長の水村氏の一言
setsumeikai8 「体験者」ばかりということで、今回は日食の概要や観測方法などの解説などがありません。 店長さんからは、望遠鏡でプロミネンスを見られる、コロナド社のソーラーマックスという特殊フィルターの紹介と宣伝が一言あっただけでした。 このフィルターは15万8千円。少し前までは日食旅行代金と同じぐらいの高い物でしたが、これでもウソかと思うほど安価になっています。
でも私は買わずに、観測地で誰かに覗かせてもらうつもりです。
なお、説明会の後で星座館へ寄ったところ、実際に太陽を覗いて衝動的にそのソーラーマックスを買ってしまった人がいたという話を聞きました。

出発の一ヶ月前から「日食ハイ」が始まっている人もいるようです。


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