岩手県 田老町の歌

2008.11.18 by swing
2018.01.16 動画貼付
2019.07.28 midiを廃止

 「岩手県下閉伊郡田老町」は 2005年6月に宮古市と合併し、「宮古市田老」になりました。

 田老町にちなんだ歌は沢山あるかも知れませんが、うちにはレコードが一枚ありまた歌詞
 が載っている本が一冊ありますので、それら三曲ですが、ここにご紹介します。
 レコードの曲はそのまま mp3などで掲載するのが一番良いのですが、そうも行かないと思
 いますので、midi形式にして掲載することにしました。レコードの二曲についてはmidi打
 ち込みに際して、レコードのアレンジをできるだけ再現するよう努力(耳コピ)しましたが、
 あまり良いできではないことを予めお断り致します。
 ついでと言っては何ですが、とし子さんが作った歌がありますので、末尾に掲載させて頂
 きました。
  ☆関係者の方へ:著作権の関係などで本内容に不都合がある場合は私宛ご連絡ください。
   なお、メールアドレスは次の文字列から@前の数字を削除して英小文字のみに変更したものになり
   ます。
	swing9745835@sun.interq.or.jp

  1.田老町民歌
  2.田老音頭
  3.陸中小唄(田老の巻)
  4.ぼうず山
  5.北風のすさぶがままに

 @田老町制施行35周年」記念 田老町制定 レコードジャケット・表面

  

 A 〃 レコードジャケット・裏面

  


【 1.田老町民歌 】
	(歌あり)
	(歌なし)

		駒井 雅三 作詞
		本田 幸八 作曲

  一、ひなを抱えし 海ねこの
    愛のさけびに 朝明けて
    埠頭に鉱山に 生気満つ
    心も躍る   この歩み
    我らは誇る  我が田老

  二、山には山の  いとなみを
    海には海の  なりわいを
    天恵ここに  実りたる
    新興の旗   うち振りて
    我らは讃えん 我が田老

  三、理想の町の  民として
    常に文化の  さきがけを
    堂々かん  灯をかかげ
    清く明るく  人和して
    我らは歌う  我が田老

  四、手をとり共に 幾度か
    津浪の中に  ち上がり
    今楽園を   築きたる
    世紀の偉業  仰ぎみよ
    我らは愛す  我が田老


【 2.田老音頭 】
	(歌あり)
	(歌なし)

		駒井 雅三 作詞
		鷹觜 洋一 作曲
		佐藤 光栄 補作

  一、ハアー 朝日とろとろ 真崎の丘に
    黄金万ばい うるし万ばい
    ソレキタサッサ キタサッサ
    た宝は どこのどなたが埋たやら
     ソレキタサッサ キタサッサ
     ソレキタサッサ キタサッサ

  二、ハアー 田老名所は数々あれど
    中で三王 太鼓の岩は
    ソレキタサッサ キタサッサ
    女波男波が 調子合せて音頭とる
     〜
     〜

  三、ハアー 真崎原下 しお風夜風
    恋の一念 身を投げ捨てて
    ソレキタサッサ キタサッサ
    沖がしぐれりゃ つるが岩根はむせびなく
     〜
     〜

  四、ハアー 浜の干場の若布のすだれ
    若布娘この 涼しい目もと
    ソレキタサッサ キタサッサ
    気だてやさしく 心ひかれてまた戻る
     〜
     〜

  五、ハアー 踊れ唄えや 田老の音頭
    佐賀部うみねこ つばさをそろえ
    ソレキタサッサ キタサッサ
    波の踊りに どんと鳴りだす太鼓岩
     〜
     〜

 B田老町役場産業観光課編集「田老町伝説と民話集 ふるさと」表紙

  

 この本には前記「田老町民歌」と「陸中小唄(田老の巻)」の歌詞が掲載されています。
次の「陸中小唄(田老の巻)」については、この本によって歌詞は分かりましたが、レコー
ドがないためメロディーは私共の記憶で付けさせて頂きました。


【 3.陸中小唄(田老の巻)】
	(歌なしのみ)

		駒井 雅三 作

  一、田老三王 太鼓の岩を
    あねこたたいて 主を呼ぶ
     ハアー ヨイトコラサ 主を呼ぶ

  二、沖がしぐれりゃ 明神かすむ
    主を想えば 目がうるむ
     ハアー ヨイトコラサ 目がうるむ

  三、おりせ可愛や 駒止桜
    咲いてあなたの 駒止める
     ハアー ヨイトコラサ 駒止める

  四、さかべ海猫 卵を抱いて
    愛のめおとが なきかわす
     ハアー ヨイトコラサ なきかわす

  五、鉱山の底から 小唄がひびく
    黄金ふぶきの 花ふぶき
     ハアー ヨイトコラサ 花ふぶき

  六、かもめなくなく あの島がくれ
    みやこ通いの 船がゆく
     ハアー ヨイトコラサ 船がゆく


【 4.ぼうず山 】 とし子 作詞作曲、swing編曲
	(とし子さんの歌声) 

  1.小雨にけむるうら山に
    友達と連れだって いちごとり
    今もあの場所に なっていますか
    無邪気にはしゃいだ 幼き日々よ

  2.学校前の小川のほとり
    うす紫のからかんこ
    今もあの場所に 咲いていますか
    いとしき花よ 大好きな花

    (間奏〜『北風のすさぶがままに』より)

  3.夕ぐれ時の河原っこ
    所せましとおしゃらく花が
    すっかいこしゃぶって 家路に帰りゃ
    偲べばかかさんの 笑顔なつかしい

    あ〜あ〜あ〜 思えば遠い 幼き日々でした
    ...日々でした

 ・「うら山」は、田老町の「ぼうず山(赤沼山)」のこと、そのほか...
    からかんこ  ・・・ カタクリの花(下の絵のような花)
    おしゃらく花 ・・・ ツキミソウ
    すっかいこ  ・・・ スカンポ
  のことだそうです。
 ・なお、ネットの情報によれば「オシャラクバナ」は「オオマツヨイグサ」の方言。また
  「おしゃらく」は「お洒落」から来ているようです。
  とし子さんによれば、当時当地では「女給さん」のことを「おしゃらくさん」と呼んで
  いたそうです。

 ☆とし子さんは、平成28年12月28日に安らかに永眠しました。96歳9ヶ月でした。
  とし子さんを偲び、何枚かの写真とこの曲『ぼうず山』を使ったスライドショウを作成
  して、youtubeにアップしましたので、どうぞご覧ください。(IE8.0では視聴不可)

  ぼうず山〜スライドショウ(→YouTubeのページへ)

  


  からかんこ(カタクリの花)
  



【 5.北風のすさぶがままに 】  

 ・上記『ぼうず山』の編曲に際して間奏に使わせて頂いた『北風のすさぶぶがままに』は、
  とし子さんの記憶では「岩手商業」に在学中の国語の教科書に載っていものだそうです。
  残念ながら正式な題名など詳細は分かりません。
 ・記憶ではだいたい次のような曲だそうです。

  1)北風の荒ぶがままに
     野も山もうらさびたれど
      草木やや芽はふくらみて
       暖かき光を待てり

  2)ひねもすに口をつぐみて
     鶯は谷にこおれど
      ささかげに空をうかがい
       巣を出づるかまいやすらん