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 介護と福祉を要求する杉並住民の会は、介護保険の廃止を求めて、60人の代表団をもって、厚生省に対する申し入れ行動にたちあがりました。4月に介護保険が実施されていこう、はじめて介護を必要とする当事者の声を厚生省にたいしてつきつけました。

厚生省は責任逃れをするな
 今回の交渉で、厚生省が介護について責任をとる気などさらさらないことが明らかになりました。これまでどおりの介護を受けようとすれば、介護保険の限度額をこえて何十万も自己負担を強いられるという悲痛な訴えにたいする、厚生省の回答は、「限度額をこえる保障は市町村にまかせている」「それでも金の払えない人は生活保護を受けろ」というものなのです。 
 なんという無責任なたいどでしょうか。

何が「改善・見直し」だ!
 厚生省がゆいいつ具体的に示したのは「7月に検討委員会をつくって調査をはじめる予定(?! )」ということだけです。目の前で人が死んでいっているというのに、「調査をはじめる予定」とは一体なにごとでしょうか。
 介護保険の「改善」や「見直し」をおこなうつもりはさらさらないということが暴露されたのです。
 どうしてすべての政党は「介護保険を廃止しよう」といわないのか。「介護保険の改善・見直し」などといっている政党は、厚生省の正体をおおいかくし、介護・福祉の切り捨てに手をかしているのではないでしょうか。
 「介護保険は反対だ」という無数のいのちの叫びを一つにすれば、介護保険は廃止できるのです。
 今回の交渉は、人間らしい介護と福祉をとりもどす住民自身の運動が本格的にはじまったことを示し、全国の人びとを勇気づけるものとなりました。

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