第5回その2 |
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あぁ、セットが出来てゆく!! 作業は劇団員全員で行う。主役もスタッフも上下関係も、そんな区別はプレイヤーズ・ハウスにはない。 私はもちろん『ブース』の組み立てに取りかかった。待ってましたーぁ!!って感じだ。憶えているでしょうか? この稽古記録で、最初にセット作りの事を取り上げた回に出て来たあのブースです。客席の後ろに、まるで最初から劇場の設備のようにはまっていた、あのブースです! いよいよ私の出番だ!! 完成した時は感動ものだ! あの薄暗くムシ暑い倉庫の中で、ホコリにまみれ、黙々と作ったブースがついに陽の目を見たのだ。作ったのは私だけじゃないけど、「これ私が作ったんだよー!!」って自慢したくなる気分だった。そのくらい素晴らしい出来だった。その出来上がったブースを見て、誰かが「本物みたいだねー!!」と叫んでいるのが聞こえると、それはそれは気分が良かった。
こういう仕込みの作業の時には、あちこちで「圭ちゃーん、これはどうするのー?」とか、「圭ちゃん、つぎは何やればいい?」とか、圭ちゃん(舞台美術の責任者、役では“ブランチ”役)を呼ぶ声が絶えまない。私の今回の公演のテーマは、『圭ちゃんに出来るだけ頼らない』だったので、自分で判断できる事は、極力自分でやるようにした。それと今回の公演においては、倉庫にセット作りに行く事が多かったので、セットに対する思い入れも“自分たちのセットだ!”という気持ちもいつもより強かった。 ・・・・そんなこんなで、あっという間に9:30になり、この日の作業を終えた。大急ぎで着替えて劇場を後にした。 |
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