そしてこの日、ついに、ついにシーンが進んだぁぁぁ!!うお〜〜〜〜!!やっとである!! うれしい&ワクワクだ!
新しく、エスナ(中島)、自衛団員(寺島)という人物が登場してくる。
さあーーっ、このあと中島がどんな演技をもってくるか!! それが一番の楽しみだった。
ワクワクだと書いたが、実はこのシーン、かなりシリアスな所でして、顔は真面目を装って、心の中でめっちゃワクワクしておりました。
自衛団員をやる寺島は、この日はどんなに緊張したことだろう。寺島は今回が初舞台!! 彼はまだ19歳だ。これからの可能性がいっぱいな奴だ。
一方中島はリーダーということもあり、重い責任とプレッシャーを背負っていたに違いない。
「俺のシーンで時間をとる訳にはいかない。絶対にやっちゃる!“ビビらされる前にビビらせ!」だ!! 自分に負けない、重圧に負けない・・・・・・・皆に見せてやる!!」 〜中島回想より〜
8時32分。そうして臨んだこのシーン。
演出家(内田さん)の「ヨーイ!」の声。静まり返った稽古場に緊張が走る。見ている者も含め、稽古場にいる全ての者が、『シーン』という、この一点に集中する瞬間だ。
<エスナ登場シーンの冒頭>
-----マルスの部屋、突然ノックの音。緊張するマルスとマリア。ドアを開けるとエスナと連れの男(自衛団員)が立っている。マルスに自衛団に入るように誘いに来たのだ。--------
このシーンをやってみてビックリ!! 中島がずば抜けて良かった。迫力が違った。演技のテクニックうんぬんなんて吹っ飛ばして、なんかすごく心にダーン!!!と突き刺さるものがあった。
その時の感想を山ちゃん(山田)にも聞いてみた。
「いや、あの時俺も観てたけどさ、中島がいい演技して“よっしゃ!!”って感じだったね。俺と金ちゃん(金子)と中島とヤスと四人で、絶対につかまっちゃだめだってよく言ってたのよ。“つかまったらおしまい”だからつかまる前に自分でやっちゃわないとだめだって(ここでいう“つかまる”とは、演出を付けられる、という意味)。とにかく自分のシーンに時間取ってられなかったからね・・・。四人でよくそーゆーこと話してたから、中島がいい演技して嬉しいかったなあ、俺は。これで少し稽古が進まない流れも変わるかと思ってたんだけどね(笑)。」
エスナが登場してきたことで、明るい兆しがさした気分だった。中島の本気さに引っ張られて他の者も良くなるんじゃないか、と思った。・・・が、しかし壁は台本一行ごとにやってきた。
そしてこの日より18日まで同じシーンの繰り返しの日々が続いたのだった。
<2>
《編集後記》
稽古記録、やっとアップするまでに辿り着きました。
長らくお待たせしてしまってすみません。
プレイヤーズ・ハウスの芝居作りの現場の様子が、
少しでも伝われば嬉しいです。
次回はアンケートでも反響の多かったセットについて
ふれていきたいと思います。
あのセットはどのようにして創られるのか!?
それでは、お楽しみに。
(佐々木 綾)