4月16日から、大道具(舞台)セット作りにとりかかった。プレイヤーズ・ハウスでは、自分達でセットを作る。そう!あのセットはなんと手作り!!東村山にある、体育館三個分はありそうな、おっきーーーな倉庫、・・・・のちっちゃな一角を借りてその作業ははじまった。
この日から、稽古場では芝居の稽古、倉庫ではセット作りと、公演に向けて同時進行で進んで行くことになる。
今回作るのは、大きく分けて二つ。舞台上の、戦争でズタズタになったアパートの部屋のセットと、客席の一番後ろに来るブース(通常、証明や音響スタッフが作業をする場所)作りだ。
インタビュアー(キャロル・斎藤)の出番がまだだった私は、数日大道具の倉庫の方へ行く日が続いた。
今回のセット作り、私なりにささやかだったテーマを決めていた。『圭ちゃん(永野)に、できるだけ頼らない』ということだ。そう! この圭ちゃんこそ、あのセットの構想(プラン)から始まり、作業を進めていく過程の現場の指示や、舞台美術の一切を担っている人なのである。
「ムーンライト」を観に来て下さった方は覚えているでしょうか? 芝居の中で、どなりちらすムカツク照明技師(ライト)の助手として、頑張ろうと一生懸命なのに、いつも怒られパニクっていたあのブランチという女の子を。彼女がその『圭ちゃん』なのです。
そして、今回の「ムーンライト・リハーサル」のセットには、最後にひとつの大きな見せ場があった。
『芝居のラストでセットを崩そう!!』と言うのだ!「えーー!? そんなことできるのかいーーー!?(笑)」という感じのこのプラン、私はてっきり内田さんが言い出したものと思っていました。内田さんはよく、ニコニコしながら「エッ・・・! そんなのムリだョ・・(泣)」と言うようなこと提案してきたりするから(笑)だ。(でも、それが最後には出来てしまうことが多いのだが。)
舞台の上でセットを崩すなんて、圭ちゃんはそのプランを考えるのにどれだけ苦労しただろうか? 家で一人でむちゃくちゃ考えたんだろうなぁ・・・と、私は思っていた。
・・・・が!! なんと、それは全く私の勝手な思いこみに過ぎなかった。
『セットを最後に崩そう』というプランは、内田さんではなく圭ちゃん自身が言い出したことだったらしい・・・!!
ついこの間それを圭ちゃん本人から聞いた。私はその時ポカーンとしてしまった。と同時に、圭ちゃんの、ひとつの芸術作品としての舞台美術にかける、上へ上へと目指す姿勢に、さすがだなぁと思ったのであった。
・・・という、今回はおっきなプロジェクトがあったのだが、まずはブースの方から取り掛かることになった。
その時の記録が残っている。それをそのまま公開しよう。
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