稽古記録【第三回その1
(1999/09/25)Up Date

そして、その時はやってきた……!!

3月12日
から始まった『ムーンライト・リハーサル』の公演稽古も、ようやく台本の三分の一あたりまで進んできた。時はすでに公演初日の5月11日まで、あと2週間と迫っていた。恐ろしく遅いペースである・・・!

4月中旬
この頃の稽古は、物語も中盤に差しかかり、今まで止まっていたシーンの(台本では“劇中劇”と呼んでいた)後の、今度は“本劇”と呼んでいたシーンの・・・・と、何ともひじょ〜〜〜にややこしい構成なんですが、簡単に言ってしまえば登場人物中の主人公“キャプテン・エイハブ”が登場してくるシーン辺りまで進んでいたんです。

しかし、しかし!先にも書いた通り、公演まであと2週間しか無いんです!
(うぉ〜〜〜〜!ど、どうするんだ!?)
泣いても笑ってもあと2週間経てば舞台の幕は上がる・・・・・。
私も含めてこの頃になると、各々それぞれ心中は不安、
不安不安・・・・。な〜んて事は言ってられず、「え〜い!!なんとかしたろ〜じゃんか!!」と鼻息も荒く、ただただ自分のシーンにみんな集中を向けていたでありました。

そして!! 4月23日私自身もついに出番がやって来た!!
この日の前半部は、前日のシーンに引き続き、嫌な照明技師ライトの登場シーンだった。
実は昨日、大幅にシーンが進んだのでした。先ず、ライトの最初の登場シーンを山ちゃん(山田)はちゃっちゃと終わらせ、次の劇中劇をトシも明日香もワンシーンを1日で作り上げてしまったのだ! 何と嬉しい誤算!! この素早さは、今稽古中では驚くべき早さなのでありました。
ライト役の山ちゃんも私と同様、今回の役について“ミスキャスト”と言われていただけに、稽古中も散々苦労して、やっとの思いでシーンをやり過ごしたそうなのだ。
この頃になると、自分の役やシーンに自信がない者は、予備稽古場で自主トレをしたり、稽古を終えたその日の夜、公園で練習したりと、各自自分の出番に万全の体制で臨んでいたのだった。
中でも山ちゃんがライトのシーンの稽古を夜中、とある大きな公園でしていた時の話。その公園は、通行量の多い大道路に面した公園で、大きな声を出しても全然OKな場所なんだそうで、ある時数人のサポートを交え稽古を行っていた時、何と!! 警官に尋問されてしまったそうなんです!(ひぇ〜〜!!)もともとライトって役は劇中でも威張り散らして大声で怒鳴ったり、口調もムカツク感じの、いわゆるイヤ〜なタイプの人物なんですが、どうやらその警官達は公園でケンカがあったと思ったらしく、パトロール中の数名が公園に出動してしまったそうなんです・・・・。でもちゃんと事情を説明して、ちゃっかりチラシを渡して公演の宣伝までして、その場は何もなかったのですが、そうやってみんな自分のシーンを前に影で努力をしていたのでありました。思いは一つ。
自分のシーンで時間をかけられない!!なのでした。

昼の稽古
は、私の出番はもう少しまだだったので、稽古場のすみっこで一人集中していた。(やばい…不調だ…。なんかうまくいかない…。たぶん緊張して力んでるせいだ……。)


5:00食事休憩
に入る。コンビニのカップラーメンをすすりながら頭の中は(このあと出番、このあと出番、このあと出番、このあと……)である。こういう時の食事は、全く味もそっけもないものだ。不安と緊張でカップラーメンは、輪をかけてまずかった。


6:00稽古再開

し、また役への集中をしなおす。(もうすぐ、もうすぐ・・・・り、リラックスしなくちゃ! リラックス、リラックス・・・。)しかし、緊張は高まるばかり。


そして8時!!
とうとうインタビュアーとカメラマン登場シーンの稽古に入る。
(・・・私の出番じゃ〜〜〜〜!!)よりによって倉庫(セット作り)から帰って来た者と新人も加わり、演出家(内田)を真ん中に、みんながズラリと座って見学している。正直、やっぱ見学の目が増えるとプレッシャーも増し、余計に追い込まれるものだ。だけど、それに負けなければ、追いつめられた分だけ、逆に開き直った時のパワーは大きいと私は思う。


9:45
この日の稽古が終わった。今日のところはどうにかみんなに迷惑かけずに進める事ができた。

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