稽古記録【第三回その2】
(1999/09/25) Up Date
と、自分でもあっさりと(シーンの中で色々ダメ出しはあったけど)出番が終わってしまったのでありました。翌日は残りのシーンの続きから・・・・でも前日まであった、何だか訳の分らない不安はなく、何となく自分の中でも手ごたえというか、キャロル・斎藤に近付いたというか・・・・そう!面白くなってきたのでありました!!
(あ゛ぁーーーーーーよかった……)
ヨッシャ〜〜!!
こっからだゾ〜〜!!
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・・・・・その日の夜、今日の稽古の事を思い返していた。
全く私の事ではあるのだが、今回の私の役作りにとても参考になるアドバイス・・・・と言うか、自分の体験をを話してくれた友人がいた。
2日ぐらい前の夜、どうしても自分の役作りや、キャロル・斎藤という人格の手掛かりが見つからなくて、ワラをもすがる想いでヒントを見つけるべくある友達に電話した。本当に焦っていた。このところ大道具作りで倉庫ばっかり行っていて、稽古から少し体が離れてしまっていた感さえもあった。(全く情けない話だが、電話をしながら私は、不安と緊張でものすごい勢いでどもってしまっていたし、体もガタガタ震えていた。人間こんな風にもなってしまうんだーと、自分でもびっくりした。)
私は友達に、自分が演じようとするべき人物像を話し始めていた。
私の中でキャロル・斎藤は、
@27歳だが、おばちゃんぽい人
Aその場その場を笑いでごまかし世を渡っていく人
B記者という職業に誇りを持っているキャリアウーマン
C人の痛みに目がいかない鈍感な人
という風に考えていた。
すると友達は、自分が薬局に行った時の話をしてくれた。その友達はアトピーで顔や体が少し赤っぽくなってしまうことがあるのだが、化粧品を買おうとその店に入った時、店員のおばちゃんが周りにも聞こえるぐらいの大きな声で「あら、顔真っ赤ねぇーかわいそうにー」と言ったのだそうだ。おばちゃんにしてみれば何の悪気もなく(と言うか無意識に)女の子なのに顔が真っ赤で可哀想と思って言ったのだろうが、本人にしてみれば「お願いだからそんな大きな声出さないで!」と思ったと言う。
その友人の話から、人の痛みも考えずズケズケと質問してくる、テレビのワイドショーなんかによく出てくるレポーターの事を思い出し、劇中の私のセリフの中の「〜麻薬中毒からはもうすっかり立ち直られたんですか?」というセリフに活かすことが出来た。
友達はそんな言い辛いことを私に話してくれた。心からありがたいと思ったのと同時に、それはすごい助けとなり、絶対にこの役で失敗できない!やってやる!!と思った。
・・・・とまあ、私自身の話をダラダラと書いてしまったのでありますが、キャロル・斎藤という人物を、少しずつつかんでいった時期なのでありました。
そして、他の役者、スタッフの1人1人がそれぞれの課題と闘いながら、
『この公演を絶対に成功させる!!』それだけを目指して時は過ぎていったのでありました。
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