稽古記録第四回【その1】
(1999/10/09) Up Date

稽古場での自分の出番を終え、あとは本番までに細かい仕上げをしていく段階まで来た。自分の出番が終わってしまうと、一瞬ホッと安心してしまうけど、実はここからが正念場なのだ。私も、もっともっとキャロル・斉藤に近づけるように、稽古稽古の毎日なのでありました。

が、自分のシーンの稽古が終わった、もしくは今日の稽古に自分の出演する予定のない者には、もう1つ重要な仕事が待っているのだ。プレイヤーズ・ハウスの芝居に欠かせないもう1つの主役。そう 舞台セットの仕上げに取りかかっているのです!!

『舞台セットの出来るまで・その2

私も自分の出番の前後にはよく倉庫へ通った。プレイヤーズ・ハウスは、区外に大きな倉庫の一画を借りて、そこを作業場としてセットを作っている。稽古と同様セット作りも難航していたので、私たちは朝早くから倉庫が閉まるギリギリまで作業をしていた。
この倉庫、何の変哲もない一般的な倉庫なんだけど、2階のフロアーほとんどを貸してもらい、目いっぱい作業スペースを広げて使わせてもらっている。
朝、ピッと張りつめた空気の中のだだっ広い作業場は、ちょっとした工房のような雰囲気があり、数日も通っているとまるで自分が職人さんにでもなった気分になるのだ。
前公演後に入って来た新人たち三人も、今回が初めての公演になる訳で、集中稽古中ほとんどこの作業場に通いつめる。おもな作業内容は大工さんがするような仕事なのだが、初めて金づちを持った女の子ですら、毎日通っているとだんだんと小慣れて来て、釘の打ち方がうまくなっていたりするのである!! 
恐るべき倉庫マジック!!

私は私でこの時間を利用して、新人たちとコミュニケーションを図っていたりする。普段の稽古では、稽古場の帰りの電車の中でしか話が出来ないので、あまり新人たちの素顔が見れないからだ。(でも新人たちも同じか?)今回の新人、梅津(幸輝)、寛子(藤村)、和代(大山)たち。初めての公演で、あまり稽古場で芝居の稽古も見れないけど本当によくやってくれていたと思う。はっきり言って作業はキツイ。時間的にも急ピッチで進めていかなければ終わらない量だったし、ほこりっぽい倉庫内では、終わった後で鼻の穴も真っ黒になる。ペンキや木工ボンドで服や靴もダメになってしまうし、単調な作業が続くので、ちょっとした気合がどうしても必要になるからだ。
でもそこは倉庫マジック!!
少しずつでも自分の作ったものが形となり、パート、パートの部分がまとまって一つの形を作っていくと・・・・・おぉ〜〜!!ちゃんとセットになって行くではないかぁ〜!!この時、みんなの心の中で小さなガッツポーズが生まれる(と思う)。こんな共同作業を経て、1つの芝居作りの大きな流れが生まれていくのだ!!
イッツ・倉庫マジック!!!

さぁ〜て、これでセット作りにも流れがついた事だし、一気に仕上げを終わらせて本番に突入するぞ!!
……
と思っていた矢先、
大きな問題が発生してしまったのだ


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