学校へ行こう！ 〜WE LOVE HIGHSCHOOL!

　其の一。
　真神学園高校・３年Ｃ組、眞崎皐哉の場合。

「…たりぃな…もう八時かよ」
　ちょっと待て。まだ自宅(それも寝室)か。
「めんどくせぇな…あと一時間寝るか」

　――そして彼は重役出勤。さすが余裕の主人公・黄龍。

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　其の弐。
　真神学園高校・３年Ｃ組、蓬莱寺京一の場合。

「蓬莱寺…よし、いないな」
「先生、あいつカバンだけ置いて逃亡です」
「いつもどおりだな。それじゃあ先週の続きだが…」

　そのころの彼。
　約束の木の上で、お約束通り眠りの世界へダイブ中。

　――だから補習になるんだよ。

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　其の参。
　真神学園高校・３年Ｃ組、醍醐雄矢の場合。

「ふう…」
　手にしているのはダンベルか？
「今日もいい汗をかいた」
　inトレーニングジム。

　――授業はどうした、高校三年生。

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　其の参。
　真神学園高校・３年Ｂ組、裏密ミサの場合。

「なんか〜失敗したかな〜」
　胡散臭い部屋だ。つーか変なナマモノが走りまわっている。
　そもそもこれは人間界の物体か。
　チャイムが鳴った。
「あ〜。３時間目終わったみたい〜」　
　
　――教室に戻れ。

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　其の四。
　神代高校・２年Ｄ組、雨紋雷人の場合。

「だから、チューニング一音ずらさねぇとダメだって」
「このコード編成で、そんな変な弾き方できるかよ」
　そこはどこなのかな、雨紋君？
「来週までにコイツ仕上げないとダメなンだけどなぁ…」
　ギターを抱えて悩むくらいなら、進路に悩もうぜ、高校生。
　ついでにスタジオというのもどうかと思うが。
「あ、昼飯どうする？」

　――今日は平日だぞ、高校生。

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　其の伍。
　都立覚羅高校・３年Ａ組、藤咲亜里沙の場合。

「相変わらず綺麗だよね。亜里沙は」
「ふふ、そんなこと言ったって、何も出ないからね」
「わかってるよ」
　暇つぶしの男たらしの途中らしい。
　なかなかイイ雰囲気だが、今回の趣旨はそれではない。
「今度の月曜に食事でもどう？」
　――もろ平日だし。
「ごめん。その日予定があるの(旧校舎に殺りに行くの)」
　ああ。健全な高校生の交際は何処へ。

　――補導員には要注意だ。