続・学校へ行こう！ 〜WE LOVE HIGHSCHOOL!

　其の一。
　王蘭学園高校・３年４組、如月翡翠の場合。

　五時半起床。忍者の朝は早い。謎の日課の数々をこなし、朝食。
　そしておえもむろに新聞チェック。

「…む」
　目にも鮮やかなタイムサービスの文字。開店後一時間のみの特売らしい。
　しかし開店は九時からである。
「仕方ない、な…」
　彼はカバンを手に家を出た。
　…Ｌ寸一パック、８０円の卵のために。

　――出席日数減らすなよ。

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　其の弐。
　聖アナスタシア学園高校・３年ＡＣ組、アラン蔵人の場合。

「オウ、ボクまた失敗したネ」
　どうやら数学の時間らしい。
「このままじゃあ、ボク、レツトーセイになるよ」
　相変わらず、授業中でもにぎやかな奴である。
「…これじゃあイケナイネ。ボク、修練してくる、I shall return!」
  走り出す彼を止める者はいない。
　これが黄龍を守る四神の一らしい…。

　――つーか、そんな堂々と脱走かます奴はそういないだろう。
　
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　其の参。
　ゆきみヶ原高校・３年桜組、織部雪乃の場合。

「たりぃ…」
　それでも一応、窮屈そうに机に向かってはいる。
「なんで今更補習なんて…」
　窓の外をものうげに眺め。その数秒後。

「フケるか」
　いともあっさりと結論を出し。

　――進路はどうする、高校三年生。

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　其の四。
　テレジア中学校・１年３組、マリィ＝クレアの場合。

　彼女は高校生ではないが、まあ特別ということで。

「マリィ、このゴミもお願いね」
「Ｈｉ！」
　とはいうものの、身長１４５センチのマリィには、かなり重い代物である。
「……」
　
　マリィは考えた。

「――Its'Final!!」
　校内放火魔出現。
　
　――駄目じゃないか、四神。

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　其の五。
　大宇宙高校・３年Ｄ組、赤井猛の場合。

「練馬の平和は俺が守る！」

「ちょっと、レッド、今授業中…」
「…バカが…」
　景気良く響く、スリッパの音。

「私の授業で寝るとはいい根性だ」
「ふね…」
「練馬の平和より先に、お前の成績を守れよな」
　
　――先生、正論だ。

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　其の六。
　鳳銘高校・１年Ａ組、霧島諸羽の場合。

「さやかちゃん、収録伸びそう？」
「ごめんなさい…霧島くん」
「ううん、いいよ。気にしないで。学校には言っておくから」
　スタジオの隅で会話する二人。

「すみません、先生。今日の授業はちょっと…」

　――何でお前まで休む必要があるのか教えろ。