文・写真:美流

2002年10月2日、私はこの日のことを忘れることは無いだろう。

石垣島にて『絵』を描ける人を探していた私は、この日に真弓さんのこれまでのトールペイントを見ることとなる。
トールペイント等を制作し、活動していきたいと願う真弓さん。そんな真弓さんに私は知り合った。
話し合うこと数十分、その時に『にゃんこのしっぽ♪』というネーミングが決まり、約6時間後に
ホームページはおよその形となり公開された。 そして、真弓&美流のコラボレーションもここからはじまる。

毛の1本1本を丁寧に描き重ね、新たな生命の息吹を感じさせるトールペイント。

私自身が是非とも見たい、欲しいと思ったのは動物そのものの実物大トールペイントであった。

これが現在も活動の根元となる『実物大トールペイントのにゃんこのしっぽ♪』の誕生秘話である。

沢山の自然と動物に囲まれた暮らし。
贅沢さえ感じさせる一瞬のひととき。

その大自然の中で、
私達にも悲しみに包まれる日々もある。

『命の尊さ』 『純粋な愛しさ』

伝え続けたい何かが常に私達にはあった。


初期から常に側に寄り、見守ってくれた瑠璃ちゃん。
2004.4.10 17歳と3ヶ月 老衰の為、永眠 Photo:真弓


石垣島の海と共に愛猫:チュチュが寄り添う
2004.11.11 にゃんこのしっぽ♪は初の展示会を迎える。

この展示会を迎えるまでに、トールペイント以外でも
新たな道を刻むことが出来た。

それは、実在した皆様方の猫を登場させた
『小さなにゃんぽ島の絵本』そして、『にゃんこのしっぽ♪』の
シングルCD誕生であった。

絵本の構成、イラストから製本までも手作りというチャレンジ。
CDの録音はスタジオを使わず、ジャケット印刷までも
全て自宅による手作りを通したチャレンジ。

頑張れば手作りでも、ここまでできるんだよ。

というのを、私は伝えたいが為に、全て手作りという
こだわりを最後まで捨てることはできなかった。


トールペイント道具
この道具箱には、今後の
創作意欲をかき立てるお守りがいっぱいだ。


制作中のオーダーメイドによる実物大トールペイント
この撮影数日後に完成し。直接依頼主に手渡しができた。
そこには、笑みと共に喜び、そして涙をこぼす『時』が流れた。

展示会場や実物大トールを手にして、涙を流す人達が居た。
一時期、私は本当にこの活動でよかったのだろうか?と、自分自身に自問自答を投げかけることもあった。

悲しみや切なさを呼び戻しては居ないか。と

しかし、これまで頂いたお言葉、応援して下さる皆様。それを思い返しては間違っては居ないんだなと、
今改めて痛感する。むしろ、今以上に前向きに、頑張らなければと。

何かをはじめたいと思う人、チャレンジしたい人。 猫や動物がたまらなく純粋に愛しい人。

思い描いた世界へ手を伸ばし、そして実現し、体験して欲しいと思う。
なにもしなければ、なにもはじまらない。 私達はいつでもきっと、スタートラインなのです。

2005.6.19 美流

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