戯れ言は寝てから言え!


99/03/02

第九夜 「最期にしてもらいたいもんだ」

夜が明け徹夜の俺は朦朧としていた。

あん?「なんでこないだと、同じ文面なんだ」って?

そりゃ、日付け見てみろよ…徹夜だよまた…。

週が明けた月曜日も、えらく死んでいた。

理由は簡単。できてねーぇ…。

色々問題はあるが、一番の難点は、命令系統の統制が無い

はっきりいって、俺はこの仕事降りたい。

頑張ってるね!と賞賛が身内からきても、

プロジェクトを完了する勝算が見当たらない。

いよいよ火曜日になり「連結テスト」これで何も無ければ一旦停止だ。

しかし、最高管理者からの通達は俺達全員に衝撃をもたらした。

「よーぉ?やっぱしできねーべ?初めからやり直すから、やんなくていいよ」

「なんじゃそらーーーぁ!?」

食い下がったM氏は最期のテストを!と持ち掛ける…。

そして4時間後…

「やっぱできねーべ?」

俺達のプログラムは組み込まれなかった。

俺はおもわず「最期にしてもらいたいもんだこんな仕事…。」

そうつぶやいた。明日からは事後処理だな…再設計の為の。


99/03/03(雛祭り)

第十夜 「もう帰れるのかヨ?」

「だーーーーーぁっ!銀行印がネーーッェ!!」

すっとぼけた、世迷言だが本当の事である。

俺は勤務表を提出に自社に帰る日だったのだが、いかんせん

認め印も兼ねた印鑑が無い。

仕方なく、別の者を持って出社した。

一応滞りなく給料は出るようだ・・ホッ。

今日からプログラムの再設計である。

時間的猶予はあまり無いとは言え、徹夜をするほどでもない様だ。

作業は着々と進み、今月からの新たな「HELP君」も加入。

なんと、20:30に退社できるのだ…。

そして一言もう帰れるのかヨ?」

自分で言って苦笑してしまった。

変な環境に慣れた自分が居る…………。


99/03/04

第十一夜 「俺に言ってるのか?」

かわんねー。

暇が無いのは同じだが、一体何がどうなってるのか。

いまだにつかめない今回の仕事。

色々な人間に聞いてみると、どうやらウチの同僚F氏が6割方の原因らしい…。

尻拭いが続いて行く。

しかし、作業自体は楽になった。

それは良い事である。

残り厄も終わったかと思いきや、やっぱし来るのね不幸なセリフ

「Tさん、F氏より、この人達に聞いた方が良いんじゃないの?」

チームリーダの一人がF氏の変わりに引き継いだ女性に言った。

つまり、俺にF氏の変わりに今までの作業経過を引き継ぐ役目&F氏の管理をやってくれ!

と言ってるのだ…。

おい(怒)!「俺に言ってるのか?」

問たよ…HELP君に…「俺がやるのぉ?」ってよーーぉ。なんどもナンドモ何度も!


99/03/05

第十二夜 「何故俺に話してる?」

最悪…

定時後にイキナリ会議に出席させられた俺達2人

寝言と思うようなセリフを聞いた。

「金曜の朝一番に4本のPG終わらせてください」

あーー?

出来るわけねーと言っても、「お願いです!!どーしても、この4本だけは!!」

と全く取りつく島が無い。

挙げ句妙な違和感が会議中にあった…この視線…?

ま!まさか!!!!!

F氏に向かって話していない!?

おい(怒)!「何故俺に話してる?」

どうやら、俺に矛先が向き始めている気がする…。


99/03/08

第十三夜 「撤収!!」

F氏の元に入る1本の電話。

その電話を受けた彼は、早々に退社。

その後黙々と仕事をこなして行く

俺とHELPの「F」氏

緊急で来てもらった彼は異様なまでに

仕事が速い!

俺の予想をかなり上回ったスピードでかたずいて行く・・・。

そこで俺は考えた、時は午後9:00。

・・・・・・・・・「撤収!!」

翌日に気合を入れる事にした俺は、HELP「F」氏に

撤収を促し・・・決行した・・・。

明日がんばろっと。


99/03/10

第十四夜 「げっ!?」

徹夜を覚悟し、晩飯を食い終わって

萎えかけた気力を振り絞り仕事をやっている俺。

そんな俺にさわやかなM氏からの一言

ホームページ持ってるらしいじゃないですか?」

「げっ!?」

Y部ーーーーぇ!テメーのせでーーーぇ!!!

ヤバイから自分で探してください、とてもじゃないが

こんなページ!!見せる訳にはゆかん!!!!!!!


 99/03/12

第十四夜「はいっぃぃぃ?」

あーぁ・・・・。

泣きたい・・・・・・・・・。

いきなし、死んでて申し訳ない。

先ほどショッキングな事があってね(ハフゥ)

 

時間を遡る事数時間、俺はやる事がなくなってしまい

自社に戻っていた、何のことは無い交通費の清算に行っただけなのだが

不足交通費の事を話していると、そのついでという形で

いきなし、Tシャッチョー氏にネタフリをされた・・・

まずは先制の軽いジャブ・・

「今の現状どう?」

「キツイっすね、半端じゃねーっス」

手の内を見せていないようで、見せびらかす俺(いやマジデ半端じゃネーんだって)

俺が話を続けようとしたとこに、クロスカウンター炸裂!

「実は『F氏』3月いっぱいで・・・後は君にねーぇ・・・」

「はいっぃぃぃ?」

「いやぁ、だから4月から君が直接相手先と話せる環境をね・・・」

ぼーーーーーーーーーーーぉ

モロに食らった俺は、目を開けたまま気絶していた。

その後は、無意識に「はぁ」とか気の抜けた返事をしてただろう・・・

・・・・・給料ベースアップしてもらわなくてわ・・・。

 


99/03/22

第十五夜 「もうだめだーーーぁ」

週に1度の徹夜&通常時12時帰宅が続き、まったくノータッチ状態

になっている、近頃・・・。

嫌すぎ。

今日も今日とて会社へ赴く俺。

祭日なんてくそ食らえ!である・・・・はふ。

何はともあれ、明日の提出に間に合った今回の仕事だが

仕上がったPM7:00に驚く事実が発覚。

「でも、やってもらった奴、全部無くなっちゃうんだよね。

最近の変更依頼で・・・今回はこれでいくんだけどさーぁ」

SE「T氏」はそうかたった。そして

「あたし、こんな仕事やだぁ・・・。」

「もうだめだーーーーーーぁ!」

上の人間やる気がねーのにやってられるかぁ!

・・・やめてーよーーーぉ。


 99/03/29

第十四夜 「俺がかよ!!」

苦しい3月も後僅か・・

今週のノルマはかなりキツイが出来ない事はない。

何しろ、ヤバイ状況ともおさらばできる。

今日もF氏が課長に怒鳴られている・・・

平和ないつもの光景・・・春だなーぁ

等とのたまいながら、来月は少しマシになる

と信じて疑っていなかった。

でも、やっぱしくるんだよな・・・

黄金のワンパターン

「明日っから17本のPG

取り纏めやってもらうから」

俺聞いたよ・・・「は?誰がやるんです?」

社長にこやかに

「も・ち・ろ・ん・キ・ミ・♪」

「俺がかよ!!!!!!!!!!!」

殺ったろうやないケ!

と思っていると、

「『やる』の字間違えないでね、後大変だから」

・・・流石社長・・・俺の思考パターンつかんでやがる。

はーーーぁ。


 99/03/31

第十五夜 「戯れ言は寝てから言え!!」

死なば諸共という言葉があるが…

冗談では無い、何故俺達がそんな目に会わねばならん?

死ぬなら勝手に死んでくれ

…何を言いたいか解らないであろうから簡単に説明すると、

「土・日・祝まで仕事の進捗予定表にくみこまれたよーぉ」

つーことである。

今週は、今までで一番ヤバイ。

何といっても、やることがない、のが一番つらい。

いいじゃないか?と思う事無かれ、作業予定が決まってない(仕様が決まってない)

どころか、何を今すべきなのかわからないのに、成果物を挙げろ、といっとるのだ。

……「という事で休日も作業予定にしてます。何せ提出日に仕様が決まるんで…」

「はぁ?って事は…俺に今週死ねと?」

F氏曰く「いやーぁ僕もやりますよ。」

当たり前じゃ呆けーーーぇ!!!!!!!

「戯れ言は寝てから言え!!」

俺の声は最高潮に達していた…