偽北へ。〜青春の輝き〜
三日目

 この旅行も早くも最終日の三日目。楽しい時間は早く過ぎる。
コーチの仕掛けた目覚し時計で冬弥は目がさめる。
しかしみんなモゾモゾ動くものの冬弥以外誰も起きない(笑)。
冬弥は昨日車の中に忘れ物したカメラを取りにのそりと起きだす。
その後ノートパソコンいじくったりしてみんなが起きるのを待つ。
昨日も遅かったためみんな寝不足気味。
それでも朝食へ向かう。冬弥今日も菜食で冷奴を食べまくる。
 そして部屋を引き払い三日間お世話になったはまゆう山荘に別れを告げる。
今日のドライバーはPUUちゃん。命は預けたぜ。
だが運転中、いつになく多弁でしかも口が悪い(笑)。
そして今日の目的地である伊香保グリーン牧場へ到着する。
ここは
『同窓会 yesterday once more』
『フレンズ 〜青春の輝き〜』
のバカ写真を撮るのにもってこい。
本旅行を「第弐次同窓会オフ」としても捉えている冬弥にははずせないスポットであった(笑)。
鮎の乳絞りのイベントシーン撮るぞぉと意気込む。
何でも、ここ伊香保グリーン牧場は開場30周年とかで
今年30歳の方は入場すると特典が出るらしいのだ。

おお、いるじゃん30歳!!
コーチはめでたく牧場内のアトラクションに利用できるチケットをもらう。
さーて、さっそく
乳絞りだ。鮎ぅ〜!
乳絞りの時間を調べるとあと5分もない。牛の元へ急げー!。
ところが牛に近づくにつれ何やら、楽しげな、牧歌的な
しかしそれでいて危険なかほりの漂う歌が耳に届いてきた。
乳絞りの牛のいるとっても簡素な牛舎に取り付けられたスピーカーから流れているこの歌。
ヤバい。どうヤバいって、冬弥や大ちゃんが思わず口ずさんでしまうようならいつものことだが(笑)
あのかるちやんが
「もう一番は覚えた」なんて言って歌ってる。末期的だ。


べこのこ 牛の子 まだらの子
母さん牛によく似た子
大きくなったらお乳を出して
ふもとの町の 赤ちゃん育て
モーモー 鳴かずに鳴かずお遊びね



うぉー、このなんともやる気の無い
我慢しているときに聞いたら思わずやってしまいそうな
体の力が抜けていく弛緩作用のある前奏部分。
前奏部門ではかの名曲
「雲の向こう」といい勝負と言えよう。
とにもかくにもにじむーと峨畿棉が乳絞りにチャレンジ。
冬弥、すかさず鮎のイベントシーン撮りに向かう。
が、あのイベントシーンは鮎の身長が異様に小さいか
ホルスタインが異様に大きいかしないと
あのアングルであのような写真は撮れないことが発覚。
わからない人はゲームをプレイしようね。
結局乳絞りシーンは物理的に無理と判断し
あきらめざるをえなかった。
ふと見れば、コーチが隣の柵の中にいるヤギを挑発している。
…前々から思っていたが
コーチはどうしてつながれている家犬とか
そういうこちらに危害が及びそうに無いと判断した
小動物相手に挑発するのが好きなんだろう。
それはともかく、峨畿棉が
今日楽しみにしていたウェスタンランドへ行く。
牢獄にとらわれている写真を撮ったりする。
峨畿棉はここで奮発してちょっと高い帽子を買い
一緒にシェリフバッチも買う。

気分はシェリフ。でも偽。
酒場でバーボンをあおったりして雰囲気出しして写真撮影。

でも偽。酒場のおばちゃんも笑ってた。
こういうお客さん多いんだろうな。
そしてウェスタンショーへとなだれ込む。
意外にも小技の効いた面白いショーで
何より銀行強盗の親分役のオヤジさんが
かなり笑わせてくれたので終わる頃には
もう我々もハッスルしていた。
ショーが終わると出演者の方々と写真撮影できるらしい。せっかくなので

「こいつ偽シェリフなんで捕まえてください」

シェリフ役の人とその助手役の人に峨畿棉を引き渡し
無事写真撮影。
名実共に偽シェリフとなる。
さてコーチ、せっかく
30歳でチケットをもらったのだから
使わないと損だわさ、っていうんで乗馬にチャレンジ。
峨畿棉から帽子を借りてちょっぴりおしゃれ。
そしてウェスタンランドの隣りにある
ネイティブアメリカンインディアン居留地へ行く。
こんな近くに白人の町があるのに居留地があるなんて(笑)。
しかし小さい。ウェスタンランドに比べてなんと小さいことか。
やはり白人に追い立てられ、駆り立てられ
こんなになってしまったんだろうなぁ。
とりあえずここで遊びつかれてちょっぴり一休み。
冬弥とてっちゃん、景色もいいし広くてちょうどいいので
バリアブルアシストからのエリアルの練習。
さてエリアルが完成したところで居留地から去り
とりあえず昼飯を取ることにする。
ここに来て乳飲まなくてどうする。
冬弥はわかりやすくカレーライスと牛乳で腹ごしらえ。
その後はにじむーが
アーチ●リーアーチェリーをして
宮内ックにフィーバーしてイベント禁止(笑)。
日程的に半日だけの観光だが、ここだけで十分楽しんだ。
 駐車場で見ず知らずのおじさんに
カメラ3つも押し付けて
3回も全員写真を撮った後に牧場を去る。
そして帰宅の途へ。冬弥やはり後ろの座席はゆったり吸われてしまいまたも意識不明。
にじむーの話によるとドライバーのPUUちゃんとにじむー以外は全滅していたそうだ。
いつのまにか到達した第一次解散場所の高崎駅で
PUUちゃんとコーチが車を降り電車で帰宅していった。
ここでドライバーはかるちゃんにバトンタッチ。車の中がさらに広々とした。
冬弥はノートパソコンで3日間の大体の行程を忘れないように打ち込む。
しかし、今日はゴールデンウィーク最終日。高速に乗る。
上りの関越道、どのような渋滞が我々を待ちうけているだろうかと思われたのだが
どういうわけか恐ろしいまでの快適ぶり、行きですらちょっとの渋滞があったのにもかかわらず
帰りはまったく渋滞にあわずに東京に辿り着いてしまった。
何も言わないうちに千葉組の解散場所は行きの集合場所である秋葉原に。
「うわー、旅行に行った気がしねー」
案の定、帰りがけにかるちゃんたちは秋葉原によって何か買って帰ったらしい〈笑〉。
にじむー、峨畿棉、冬弥だけとなった車はホントすんなり横浜に到着
横浜組の冬弥と峨畿棉をおろしてにじむーは南へと去っていった。
 こうして偽北旅行は大きな事故も無く終了した。
しかし、温泉旅行へ行ったわりには日々の疲れを取るどころか
全力で遊んだためかなり疲れてしまった。
おまけに寝不足だし。でもそうなる為に行ったんだからこれで万事良し。

皆さん、お疲れ様でしたー!!


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