6月9日(土)
ぴっこ大空へ・・・・
夕べは19時ぐらいに帰宅し、ぴっこにミルワームをたくさん食べさせました。
今では籠の蓋を開けると、不自由な足を器用に使って籠の縁まで登って、
うれしそうにこっちへ向かって飛んでくるようになりました。
時には肩に止まろうとしたり、手に乗ろうと手にめがけて飛んできたり、
昨日も「えさーー」ってチュンチュン鳴きながら私へ向かって来ました。
大好きなミルワームをピンセットであげました。
外で自分でエサを取れるように、新聞紙の上にポンと乗せて、
自分でついばんで食べるれるように、訓練をかねてお腹一杯食べさせました。
いつものようにのど元を膨らまし、お腹一杯になると目がだんだん閉じてきて
眠くてたまりません。
リビングに置いておくと、うちらが起きてる間、一緒に起きていてしまうし、
眠いのに物音で起きてしまったりするため、昨日は、あまり籠から出すこともなく
すぐに暗い脱衣所に連れて行きました。
お風呂に入るとき、いつものように目覚め、チュンチュンないてしまったのですが、
起こさないようにこっそりと出ました。
もこままが、ぴっこが寒そうだというので、クリスマス用の綿をぴっこに被せて寝ました。
今朝、起きてみると、ぴっこの声がしません。
いつもなら日の出と共にチュンチュン鳴いているぴっこ。
もこままがぴっこを連れにいきました。
ぴっこは籠の隅でうずくまったまま、いつもの元気な声をだしません。
いつもなら元気よく籠からとび出ようとして羽ばたくはずなんです。
でも目の前にいるぴっこは、今にも死にそうでした。
体はとても冷たくなっているけどまだ生きています。
なんで?なんで?ゆうべまであんなに元気だったじゃん。
ミルワームもいっぱい食べたでしょう。
ほら、ぴっこブルブルってやって、うれしいときの羽ブルブルやってよ。
袋にお湯を入れたものと、カイロを使ってぴっこを暖めました。
さっきよりも少し動くようになって、すこし元気になってきたような気がしました。
たまに目をひらいて回りをぐるっと見ているようなしぐさをします。
でもそれは苦しくて痙攣しているようでした。
翼や足をぐっと広げて、首が変な方向を向きます。
そのたびにやさしく体勢をもどしてやります。
水を飲ませてやろうとしたけど、嫌がって首をそらします。
ぴっこの体を何回か痙攣が襲いました。
ぴっこは苦しんでのけぞります。それも普通じゃない方向にです。
ぴっこくるしい?寒い?
今度は口をパクパク動かし始めました。
鳴こうとしているのか、苦しんでるだけなのかわかりません。
そして再び痙攣が襲いました。
ぴっこがひどくのけぞりました。今度はゆっくりと自然に体がもどってきました。
ぴっこはもう息をしていませんでした。
心臓も鼓動をやめてしまいました。
起きてきてからわずか20分後のことでした。
ぴっこ、うちらが起きてくるまでがんばってたんだね。
最後に看取られるのをがんばって待ってたんだね。
ぴっこ、ぴっこ。
最後は、鳴こうとしたんじゃなくて「ありがとう」って言ってたのかな?
おっきくしてくれてありがとうって言ってたのかな。
再び冷たくなっていくぴっこ。
まるで模型のようになっていくぴっこ。
生きているときは、まだ小さい気がしてたけど、こうしてみてみると、
もうすぐ大人のスズメだったね。まだクチバシが黄色いところがあって
幼さが残ってるけど、大きくなったね。
硬くなったぴっこは普段よりも大きくなっていました。
「ほら、こんなに大きくなったんだよ。もう飛べるんだよ。ありがとね」って言ってるようでした。
ぴっこは目を開けたままなくなりました。育ててもらったこの部屋を、ずっと見ていたくて
ずっと忘れないように目を開けていたのかもしれません。
正面から見たぴっこは、なんだかにこっと笑っていました。
普段はそんなふうに見えなかったけど、クチバシの部分がにこっとしていました。
ぴっこにとって、巣にいるときより楽しくてうれしいことだったのかもしれません。
ぴっこの体をよくみてみると、頭はちょっとはげていて、
片方の肩も羽が薄くなっていました。いつも、籠から出ようとして籠の隙間から
頭を出そうとしていて薄くなったのかな。
そして、左足の中指が赤く内出血のようになっていました。
いつ怪我をしたのかも分かりません。
普段、日中は家にいないためもっと遊んでほしかっただろうな。
籠の中にずっといるのがストレスだったのかな。
こんなことになるぐらいなら、もっとぴっこと遊んでおけばよかった。
大好きなミルワームもたくさんたくさんあげればよかった。
死因もわかりません。ほかのスズメもこんな風になくなった話を聞きました。
それにしても余りにも突然逝ってしまったぴっこ。
早すぎだよ。もっと遊びたかったのに。
これからは、外出しても、エサの心配をしなくてもよくなったけど、
それ以上に寂しさいっぱいです。
他の部屋にいても鳴き声が聞こえていました。
手のかかる子ほどかわいいって本当だね。
今はまだ、帰ることのないご主人を待つ籠だけが吊るされています。
ぴっことの出会いは、たった17日間の出来事でした。
まだ飛べないスズメを助けて、だんだん自分で飛べるようになり、エサもたくさん食べて、
いっぱい鳴いて、じゃまくさくなるぐらい人懐っこくなったぴっこ。
洗い物をしてる時に、初めて飛んで流しに向かってきたこと。
エアコンの上に飛んでいってしまったこと。
夜、車でいっしょにもこままを迎えに行ったこと。
パソコンをしてるとキーボードにのってきて何度も何度もよせられたこと。
マウスのローラーを回してると指をついばんでイタズラしてたこと。
ご飯の時間になると待ちきれなくてミルワームのカップに入ってバサバサやったね。
うちらのご飯のパンに、土足で登ってきたり、ところ構わずウンコしてたっけ。
籠から出すとすぐに肩のあたりに飛んできました。
肩の上でも喜びのブルブルをしてたっけ。
手を出すと手の上に飛んできてた。手の上がすきでずっと乗っていたぴっこ。
一番好きなのはこっちを見ながら床でブルブルしてた姿。
ぴっこのあんなことこんなことを思い出すたび、涙がどんどんあふれてきました。
ぴっこの体を触るたび、ブルブルする姿が浮かんできて、また涙が出てきます。
ぴっこの亡骸は、ガーデニングで育てている花をたくさん敷き詰めた上に寝かせ、
柿の木の下に埋めました。
綺麗な花をたくさん摘んで、ぴっこが見えなくなるぐらい敷きました。
ぴっこのお父さんとお母さんらしきスズメも近くを飛んでいました。
ぴっこにお別れを言っていたのかもしれません。
埋める前、もういちどぴっこを手にとりました。
これで最後です。ぴっこを肩に乗せてあげました。もう寝かせないと乗りません。
ぴっこ、もうさよならだよ。ばいばい。
ぴっこの首のあたりをなでてあげた後、土をかけました。
柿の木をみるたびに、ぴっこのかわいい姿を思い出し、柿の実がなるころ、
ぴっこが実をつけたよと、またぴっこの話に花が咲くことでしょう。
ありがとうぴっこ。そしてさよなら。
来年またおいで。
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