< レッスン第05回 / Eke lerner! 05a isuo

 「おねがいします」



 [会話 /
Interspreko]

E: Bite borger via moto al mi.
J: Vi havar moto anke, qu ne?
E: Ja,...mar...
J: Qu ti havar trobla anke?
E: Ja, gena.
J: Vi musar perfekte mejnteni ti jen tutsemano, por vi et mi.



 [単語 /
Vortos]

borger: [ボるゲーる] 貸しなさい(動詞borgiの命令形、ドイツ語の「borgen」から)。
moto: [モート] バイク(フランス語、イタリア語の「moto」から)。
ti: [ティ] それ、あれ(指示代名詞の遠称単数)。
trobla: [トろーブラ] 故障した、不調な(英語の「trouble」から)。
gena: [ゲーナ] 的確な、厳格な、的を射た(ドイツ語の「genau」から)。
musar: [ムサーる] 〜しなければならない(動詞musiの現在形、ドイツ語の「muessen」から)。
perfekte: [ペるフェークテ] 完全に、完璧に(英語の「perfect」から)。
tutsemano: [トゥッセマーノ] 毎週(接頭辞のtut-semanoの合成語)。
mejnteni: [メインテニー] 整備する、保持する(英語の「maintain」から)。
jen: [イェン] (時間、期間をさして)〜に。
et: [エット] 〜と、そして(フランス語の「et」から)。



 [対訳 /
Transresio]

E: バイクを貸してください。
J: あなたもバイクは持っているでしょう?
E: あぁ…そうなんだけど…
J: また故障したの?
E: その通りです。
J: 毎週ちゃんと整備しなければならないよ、きみ自身と私のためにもね。



 [そうでしょう?]

 会話文中の
..., qu ne?は、通常文の文末に置くことで「〜だと私は思うけど、そうでしょう?」、「違いますか?」という確認するような疑問のニュアンスを表すことができます。

La japana kapitalurbano estar Tokyo', qu ne?
[ラ ヤパーナ カピタルるバーノ エスターる トーキョ、キュ ネ?]
日本の首都は東京だったよね?



 [義務の表し方]

 「〜しなければならない」、「〜すべき」という義務、必要や強制の表し方は動詞
musiのあとに不定形(原形)の動詞を置くことによって表します。

Mi musar fini cia arbajto til la merkoredio.
[ミ ムサーる フィニー ツィーア アるバーイト ティル  ラ メるコれディーオ]
水曜日までに私はこの仕事を済ませなければならない。

In tia aksidento, que mis musar akti?
[イン ティア アクスィデーント、キューエ ミス ムサーる アクティー?]
私たちはそのような非常時に、どのようにするべきだろうか?



 [副詞
biteと動詞haviの用法]

 ヨーロッパ語で頻繁に使われる副詞
biteと動詞haviの用法をそれぞれ整理します。まず、biteはドイツ語の「bitte」から採られ、用法もドイツ語のそれに似ています。

 <1> 命令形の動詞にかかって丁寧な依頼にする。「〜してください」、「お願いします」。
Bite auder mia spreko. 私の話を聞いてください。

 <2> 感謝や詫びのことばに対して謙遜する。「いえいえ」、「どういたしまして」。
A: Multa danko por via vizito! A: お越しくださいましてありがとうございます。
B: Bite, bite. B: いえいえ、どういたしまして。

 <3> 単独で、また物を差し出しながら。「どうぞ」。
Ci estar mi bakanta kako, bite. これは私が焼いたケーキなんです、どうぞ。

 そして、英語の「
have」から採り入れた動詞haviも多くの用法で使われます。

 <1> 物などの所有や所持を表す。
Gi havar multa amigos. 彼には多くの友人がいます。

 <2> 形容詞にかかって心や体などの状態を表す。
Mi havar kolda. 寒気がする、私は風邪を引いている。

 <3> 物などが備えている特徴、性質や機能を表す。
Un semano havar zep tagos. 一週間は七日ある。



 [前置詞の
eninjen]

 ヨーロッパ語には、その存在や出現する場所や時間などを表すための前置詞として、よく
eninjenが使われます。この3つを日本語に訳すと、どれも「〜に」、「〜で」となるのですが、ヨーロッパ語ではその状況により使い分けます。enは特定の場所を、jenは特定の時間を、inは場所と時間の両者に使われます。

 
enは特定の場所、地点や一点を表し、inはその場所、一帯、対象の中や内部を表す場合に使われます。

en Europo. ヨーロッパで、ヨーロッパのどこかの地点で。
in Europo. ヨーロッパ中で、ヨーロッパのあらゆるところで。

en mia. 私のいるところに、私の立場で。
in mia. 私の体内に、私の心の中に。

 そして、
jenは特定の時間、時点や瞬間を表し、inは期間、継続する時間内を表す場合に使われます。

jen la domingo. 日曜日に、日曜日のある時点で。
in la domingo. 日曜日中に、日曜日のあいだずっと。

 ただし、これらの前置詞は疑義が生じない場合に限り省略される場合があります。



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