コメント
今回のプロット「Log In」は、DVD映画用プロットとして会社に企画提案したものです。
で、結局ボツに。
なぜかというと、まぁDVD自体がインタラクティブコンテンツとしてはあまり売れ行きが期待できないのと、ストーリーが押井 守の「攻殻機動隊」と「AVALON」を足して2で割ったような話でオリジナリティがなく面白くないから、というもの。
確かにおっしゃるとおりなのですが、元々この話は押井作品へのオマージュのつもりで書いたのと、今ならこういうのが流行りだよ、というのがあったのと、実写で実現する意味は大きいというのがあったのです。
「足して2で割ったようでオリジナリティがなくてつまらない」というのは、じゃぁ「ダイ・ハード」はランボーと「タワーリング・インフェルノ」を足して2で割ったようでオリジナリティがなくて面白くない、といえるのかという問題がありますね。今映画をはじめストーリーを創っている人が一番悩むのが、このオリジナリティなんです。オリジナリティを追求すると、新鮮な話にはなるんだけど、エンターテインメントとしては成立しなくなってしまう。そこらへんが難しいところです。だって、ぶっちゃけウチのゲームってそんなにオリジナリティに溢れてて面白いですか、社長?
ようはどんな理由で、どんな欠点があろうとも売れればいいというのがこの世界の掟。
まぁ、でもそこまでちゃんと説明しないと企画というのは通らないということです。
つまりは自分の説明不足が原因でボツになったということですね。
ストーリーも「こういうのがやりたかった」というほどのものでもないのですが、まあ映画化したら面白いだろうな、と自分で考えながら3日くらいで書いた話なので、文字読むのがお好きな人は是非。