第十回 「”若村麻由美”論」

 

久々の芸能人論に登場するのは、もうほとんどアッチの世界にいってしまったベテラン女優「若村麻由美」だ。

若村麻由美といえば、清楚で美しく、伝統的な和服姿や芸者姿などが良く似合う、そしてそういった女性を演じれば右に出るものはいない女優さんとしてその地位を不動のものにした…はずだったのだが、何をトチ狂ったか宗教に行ってしまった。

今の時代、女優の結婚は決して本人にとってマイナスイメージにはならない。相手が芸能人とか一般人であれば、ね。
でも若村嬢のお相手は宗教家(日蓮宗の流れをくんでるとはいっても新興宗教の域を出ないでしょう?)にして大巨漢のおっさんである。しかもプロポーズは「お釈迦様の前」だったそうだ。
今後は若村嬢自身も宗教家の妻として自覚をもっていく、つまりは入信するということだ。

おいおい。

これによってその宗教団体「釈尊会」にとっては大きな広告塔を抱えたことでプラスとなるが、女優として培ってきた若村麻由美のイメージには疑問符がつきかねない。
今まで宗教活動の広告塔になった芸能人で生き残った人はほとんどいないことが、この問題を難しくしている。

やっぱね。
俳優のイメージに「宗教」がつきまとうと、誰でも敬遠してしまうのが、今の日本の風潮でしょう?
自分だって若村嬢は期待していた女優の一人だったが、この泥沼結婚騒動にはウンザリである。

ああ、もうあの日本女性の鏡的な姿や気風のいい演技を、先入観なしに見られなくなると思うと寂しい、と思うのは自分だけだろうか…。

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