第13回 「”華氏 911”論」

 

久々の論で扱うのは、今最も暑いドキュメンタリー映画「華氏911」だ。

この映画を政治的立場から批判している人が数多くいるが、なんともバカバカしいかぎりだ。
映画は政治ではない。
あくまで芸術であり、エンターテインメントである。
この映画で問題にされなければならないのは、政治的立場やメッセージではなく、内容そのものがよく出来ているかどうか=面白いか否かだと思う。

まあ、観るか観ないかは自由だし、こういう映画をつくれてしまうアメリカという国もある意味自由な国といえるかもしれない。

個人的にマイケル・ムーアに興味はないし、「華氏911」のメッセージ自体もどうでもいいことなのだが、映画としての内容には興味がある。
ブッシュという珍妙な大統領を笑い飛ばす映画なら、それはそれで娯楽として成功していると思うし、別に政治的にどうこう言う必要はないだろう?

小泉首相が見ようが見まいが関係ない。
政治評論家が疑問視をなげかけようがどうでもいい。

映画は「面白いか否か」それだけじゃないだろうか?

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