GigaHit

   突然、戦士Aが出てきたのとは反対側

   の茂みから矢が飛んできて、戦士Aの

   胸に刺さる。

   戦士Aの顔、苦悶に歪み、そのまま崩

   れ落ちる。

   本田と文左右衛門、その様を抱き合い

   ながら見つめ、そして矢が飛んできた

   方向を見る。

    草をかき分け、戦士姿の原住民の女・

   ネル(20?)が出てくる。

   本田の表情、恐怖からいやらしい笑み

   へと変わる。

   ネル、本田達を睨み、弓を引く。

ネル「●○♂◯★〒∫∽刀I」

   途端に怯え、文左右衛門に抱きつく本

   田。

本田「何とかして、ヨハネぇ!」

   文左右衛門、毅然とした態度で立ち上

   がる。

   本田、ずり落ちる。

ネル「刀セZゝ┘〇〒H!!」

   文左右衛門、ネルが弓を放つよりも早

   く彼女の弓矢を押さえる。

   ネルの表情が恐怖に歪む。

   本田、途端に勢いづく。

本田「この女ぁ、こっちが下手に出てりゃつ

 けあがりやがってぇ」

   いやらしい手つきでネルに飛びかかろ

   うとする本田を、文左右衛門がいさめ

   る。

   ネル、慌てて逃げていく。

本田「ヨハネ!」

文左右衛門「およしなさい!彼女は我々を助

 けてくれたんですよ」

本田「そ、そうだけどぉ、女っ気なかったし

 さぁ。一回くらい」

文左右衛門「ジョスター!」

   文左右衛門、本気で怒る。

ジョスター「わ、わかった、わかったよぉ。

 ったく自分だけカッコつけて」

文左右衛門「冗談を言ってる場合ではありま

 せんよ。追っ手が来るかも知れない」

本田「おお、そうだった。逃げよ逃げよ!」

   本田、文左右衛門より早く草むらに飛

   び込むように入っていく。

   ため息をつき、本田の後を追う文左右

   衛門。

 

○川付近のジャングル (夜)

   ライターの火を頼りにジャングルを進

   む本田。

本田「もう疲れたな。ね、そろそろ休まない?

 ヨハネ?」

   返事がない。

   不安そうに後ろを振り向く本田。

   誰もいない。

本田「あれぇ、おいヨハネぇ、冗談はやめて

 くれよ」

   辺りは静まり返っている。

本田「何てこった」

   そこに、奥の方からパシャパシャとい

   う水の音が聞こえてくる。

   本田、向き直り、草をかき分けて進む。

   いきなり前方が開け、湖が広がる。

   その真ん中に艶めかしい女の肢体が見

   える。

   ネルが全裸で水浴びをしている。    

   息を飲み、その様子を見つめる本田。

   水に濡れたネルの体は、月明かりに照

   らされ美しく輝いている。

   本田、何かに憑かれたように湖へと入

   っていく。

   本田のたてた水音に驚くネル。

   本田の登場に、思わず胸を隠す。

本田「ね、ねえ君」

   本田、グングンとネルに近づく。

   ネル、恐怖に顔を引きつらせながら逃

   げ始める。

本田「あ、ねぇ待ってよ!」

   追いかける本田。

   湖をはい上がった所で本田がネルを組

   み敷く。

   恐怖に震えるネル。

   ジッとネルの顔を見つめる本田。

   ネル、泣き出す。

   本田、ゆっくりとネルの体から離れる。 

本田「いや、ごめん。そーゆーつもりじゃな

 くってさ。謝ろうと−」

   突然後頭部を鈍器で殴られ、悶絶する

   本田。

   呆然とその様子を見つめるネル。

 

    つづく