あとがき

 

 この作品は、元々5年前にテレビの二時間もののコンクールを狙って書いたものだ。
 ものの見事に落選したが・・・。

 で、今回このサイトに掲載するにあたって書き直した部分はまったくない。
 なぜか、というとこの作品は自分にとってはもう終わってしまった、言い換えるなら作り終えてしまったものだからだ。
 「一度作ったものをもう一度やるには、新作を作る二倍のエネルギーがいる」と昔誰かが言っていたが、まさにその通りだった。
 単にシナリオからコピー&ペーストするだけでもうっとおしいだけの作業だった。絵を描くのも途中までは楽しかったが、最後の方は飽きてしまった。
 自分にとって、この作品はもう読んでもらいたい作品とはいえないのだが、始めてしまった以上終わらすのが責任だと思うし、早く新しいこと(短編)をやりたかったので、今回、本来なら毎回5ページ分を一回として掲載していたのを、今回に限り40ページ以上を一回分にまとめてしまった。
  HTMLもWordから出力したものに手を加えたものなので、他の回と見え方も違うし、絵も今回はないので、自分的には非常に中途半端な終わり方だが、もう作品そのものに未練がないので、むしろすっきりしていい。

 正直言って、前作「ファイナル・ジャーニー」よりも今となっては思い入れがない。

 ただ、これを書いた当時は自信作だったし、映像化したかったし、このままどこにも発表せずにほっぽって置くのはもったいなかったので、こうして連載してみた。
 本来なら英語版も一緒に更新すべきなのだが、英語版はさすがにシナリオを書いてないので、新たに書き起こさなければならず、それも更新をほったらかしにしていた原因だった。
 英語版もその内終わらせるつもりだ。いつになるかはわからないが…。

 とにかく、こうして「横顔」に幕引きができて嬉しく思う。今はただ、これから忙しくなるであろうプロジェクトの成功を祈るのみである。
 これからは、短編新作を中心にやっていこうと思う。また、発表してない長編もあるので、それもそのうちに…。

 読後の感想は大歓迎だけれども、そこでのご指摘やご意見は次回作に反映されることはほぼないので、ご了承のほどを…。
 作家とはそういうものである。

2001年10月8日

ブレード・ムラタ