さくらの国からこんにちは・4



京都の秘木(?!)

桜と楓合体のご神木
桜と楓合体のご神木(笑)
     
                      


関西のご神木……

 そめいよしのは接ぎ木で増やす、
 ということを聞いたことがあります。
 桜という種は、接ぎ木向きなのでしょうが、
 桜と楓が珍しいことに合体している木が
 京都にあるとの情報が。
 おやまあ!
 他のHPや、ヒミツんちのHPで話題になった
 「ご神木」を、さっそく訪ねてくださった
 関西からの「こんにちは」です。





★げんないさんから

去る6月5日、梅雨前の汗ばむ陽気の中、
樹齢300年の枝垂れ桜と楓(もみじ)の
合体ご神木を観に行く。総勢3名。

場 所善峯寺よしみねでら
拝観時間午前8時〜午後5時
入山料大人 ¥400
高校生 ¥300
小人(小・中学生) ¥200
アクセス@阪急電車京都線・東向日駅下車→(バス20分)
 小塩おしお→(徒歩30分)
A同・東向日駅 or 長岡天神駅→タクシー(15分)
 料金約1800円(阪急タクシー 075-922-3156)
BJR・向日町駅→タクシー(20分)
 料金約1800円(都タクシー 075-921-0038)
 最寄りのバス停まで徒歩で30分はかかるので、タクシーがお勧め。帰りはお寺からタクシーを呼んだ方が確実。(料金約2500円)
駐車場小型70台 無料


京都。善峯寺(よしみねでら)。
駐車場から山門までの曲がりくねった参道は
結構な勾配。履き慣れた靴を。
しかし生い茂った新緑はとても綺麗。
中には真っ赤に色づいた葉もあり、目の保養。

桜と楓のあるお寺
阪急京都線・善峯寺(よしみねでら)
まだ大きな桜しか見えない。
横に見える、丸くて赤い花道の頭のような植え込みは
満開のツツジ。 とても可愛い。


まずは山門。
源頼朝公寄進、両脇金剛力士像は
運慶作の由緒正しい山門。
だが、ろくすっぽ見ず。
気持ちはすっかり山門前にある茶屋の土産物に。
帰りにわらび餅を食べることに話は決まる。
このお寺は神経痛・腰痛に効き目があるらしい。
毎月縁日には薬湯風呂にも入れるそう。
やはりお参りはせねばならないだろうと、
観音堂に行く。
賽銭を入れて祈る。
が、そもそもの動機が不純なので、
ご利益などあろうはずがない。

観音堂の右手の階段を登ると、つりがね堂へ。
鐘は自由につくことができるので、
早速賽銭を入れてついてみる。
だが、やはりどうにも煩悩の音にしか聞こえない。

つりがね堂から見上げると、松の木が見える。
善峯寺は、日本一の松の寺としても有名だ。
樹齢600年の「遊龍の松」という
天然記念物の松は立派。
全長40メートルはある。

写真を撮る人多し。
桂昌院(五代将軍綱吉の生母)縁のお寺なので、
NHK大河『元禄繚乱』のせいで、
今年は観光客が多いのだろう。
そして、その有名な松の隣に、
目指すご神木がある。

5.jpg   12.jpg
桜と楓
満開の頃はさぞ壮観美麗だと思われるとても立派で大きな枝垂れ桜に、
ほとんどすっぽりと覆い被さられている楓。近くまで行かないと楓の存在はわからない。
桜と楓合体の根っこ
どちらも葉の緑が濃く、見分けがつかないほど。

桜は4月中旬 、楓は11月初旬より下旬が見頃。
紅葉時期には「メイプルレッド号」という列車が走るそうだが、詳細は不明。
根っこ。
手前の2枝に分かれている
白くてちょっと細い2本が楓。
その上にどっかりと圧し掛かるようにしているのが桜。
桜の方が幹の太さが2倍近くある。
だが、どちらも根はしっかりと地面に張り、頼もしい。立派立派。


この桜と楓は、
桂昌院のお手植えだそう。
彼女が詠んだ歌の歌碑がある。

桂昌院歌碑
元禄の繚乱の時代、結ばれた桜と楓。
末永くお幸せに。

春は花 秋はもみじの むすび木は
 この世の幸 めでたかりけり


江戸の昔から、女心は桜と楓に強く惹かれるものらしい。
ああ、仲良きことは美しき哉。

ここまで順路通りに来るなら、
「遊龍の松」を右手に進み、
釈迦堂、薬湯場、奥の院薬師堂などを巡って、
最後に枝垂れ桜に行き着く。
所要時間約40分の散策である。

さて、しばらく桜と楓の側で一休みしながら、
参拝客にあるまじき不謹慎な会話を楽しんだ後は、
他のお堂など見向きもせずに山門前の茶店へ。
できたてのわらび餅に舌鼓を打ち
(わらび餅の下のセロファンも桜模様)、
お茶を飲んでほっこりしたら、
下山し東向日駅へ向かう。

●四季のみどころ
 桜・・・・・・・・・・・・・・・・4月中旬
 ひらどつつじ・牡丹・しゃくやく・・5月中旬
 さつき・・・・・・・・・・・・・・6月初旬
 あじさい・・・・・・・・・・・・・7月初旬
 たかさごゆり・・・・・・・・・・・8月
 秋明菊・・・・・・・・・・・・・・9月より
 もみじ・・・・・・・・・・・・・・11月初旬より下旬
 南天・さざんか・椿・・・・・・・・12月より1月
 うめ・・・・・・・・・・・・・・・3月初旬



 

おまけ

●嵐山・大覚寺


日本タンポポ
野生の日本タンポポ

鬼平犯科帳など時代劇のロケ地として有名なところ。
大沢池一帯を散策するのも良い。
春になると、野生では珍しくなった
日本タンポポが見ることもできる。
時代劇ファンにはおすすめスポット。

場 所嵐山・大覚寺
アクセス@阪急電車京都・嵐山線(桂駅で乗り換え)・嵐山駅四条大宮駅
A京福電車(阪急大宮駅で乗り換え)・嵐山駅
B京阪三条駅
CJR京都駅「大覚寺行き」バスに乗る(約15分)


hiro1.jpg
大覚寺内大沢池。
ここで、「鬼平犯科帳」のロケが行われる。


見覚えのある景色に、いろいろな情景が甦る。
伊三次が走り、おまさが佇み、粂蔵が歩き、五郎蔵が見つめる。
そして鬼の平蔵が駈け抜けたあのシーン。
う〜ん、やはりかっちょいい。鬼平。

大沢池茶屋
ロケ地の大沢池 撮影用茶店。奥の張り紙には、
「松竹撮影用茶店」と書いてあった
(と思う)。



 

おまけ

桜のはちみつ

桜のはちみつ。

桜と楓のむすび木を見た時のおみやげ。
桜のはちみつ。
これは京都三条通りの「ミールミィ」という自然食品店で購入。
季節限定の品。
この写真は真向かいの紅茶専門店で撮影した。
ここには「メイプルストロベリー」の紅茶もある。







うわーい!たくさんのすてきな写真、そして詳しい文章、
本当にありがとうございました。
素晴らしいです!
お忙しいのに、すみません。
この観賞ツアーにご一緒できずに、たいへん残念でなりません。

それにつけても、桜と楓の合体のご神木、
あの獣にやさしい、五代将軍綱吉の母が植えた木だとは。
長い江戸もまだ前半の時代です。
ものすごく長寿な、桜と楓ですね。
むすび木のまま、いついつまでも、元気でいてほしいものです。

今回の関西からのこんにちは、 いかがでしたか?
時代劇ファンも沢山いらっしゃるから
きっとご満足いただけたかと。
是非、大阪方面のご旅行の参考になさってくださいまし。

げんないさんの撮ってくださった写真は、
沢山あってもったいないので、小さくしてアップしてあります。
こちらも、どうぞ。
●げんないさんのデジカメ写真集

それでは、また。


 IMANO USO   (1999.7.27)


●追加情報
 旅行の際に乗ろうと思っている
 ガラスばり楓観賞電車(旧姓・メイプルレッド号)のHP。

 http://www.iijnet.or.jp/kibune/info/eiden/index.html


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