|
げんないツアー春の遠足
出発進行 ★今野より★
人がとばされるような強風。 加えて、一日の激戦を戦い抜いた後なので あいにく、シートに座り込んでしまいましたけれど、 外は、晴れやかな青空。 遠くに、お舟も見えたりして。いい気分。 おお、お台場、お台場…。 うちの天才売り子Oちゃんは、 ビックサイトから、よくこの船で帰ります。 ふつうのイベントでは、 大きなテーブル一個占領できて、 周りに人がいないから、 買ったものを、広げてチェックできちゃう、とか。 この日も、イベント帰りの人、少なかったですね。 時間がある時は、ぜひ、お試しください。 最初の駅の「日の出桟橋」まで350円でしたっけ? 200円のバスより、ちょっと高いですけどね。 ここから、JR浜松町駅がすぐです。 浅草への乗り継ぎは、運がいいと、すぐです。 この日の我々は、運がよすぎて、 一つ向こうの桟橋まで、猛ダッシュです。 ゴロゴロつきの皆様、お疲れさまでした。
あ、水上バスのHPは、http://www.suijobus.co.jp/ です。 さて、いよいよ、浅草。 浅草から向こうには、両岸に桜の並木が…… ……… ガーン! 我々を待ち受けた、開花予定の木々。 ……なんか、強風に吹かれて、花の無い木が寒そうです…。 悲しみに暮れつつ、船は浅草へ到着。 一旦降りて、夕暮れを待って、夜桜船に乗り換えです。 約、一時間時間があるので、 みんなそれぞれに、浅草観光をしました。 私は、モモ茶に言われて、 木村ポンに新刊贈呈するのを思い出し… (なんて友達ガイのない) げんないさんたちと、浅草寺に向かいました。
ぽんちゃんちのまんじゅうは、仲見世にも店がある「九重」。 ここのあげまんじゅうは、 いい油をゼイタクに使っているので 軽くて、おいしいです。 他の店では、目先の変わったものを出す所もあるけれど、 ここのは、あんこ一本。 花道な(意味:もとヤンキー)若旦那の一本気が伝わってきます。 若旦那、三社祭の時には、六尺フンドシ締めて、 情熱の渦の中へ身を投じちゃうんだな。 仲見世の方は、人が多いから、 一本浅草駅側に仲見世と平行に走っている 路地にある支店がおすすめ。 私たちが行ったのも、こっちの店です。 雷門から来ると、手前に大きなあげまん屋がありますが、 それを越えて、細くなる路地を進みましょう。 目印は、向かいに手ぬぐい屋があります。 あげ玉をおねだりすると、くれるかも。 このあげ玉が、お料理に使うと、おいしいの。 ヒミツが「あげまんに…あげ玉…」とくるくるしだしたら、 蹴りを入れましょう。 前フリが長くなりました。 ようやく、本日のメインイベント、夜桜船です。 しかし、桜の木には、花はなく…。 結局、おしゃべりタイムになりました。 みんな…琴の演奏もしていたのよう…。 写真を撮りに、外に出ましたけれど、 桜はまだでも、夕暮れの空や、川面のきらきら、 強風にブランブランする赤と白の提灯…。 風情は風情として、すてきでございました。 みんな…見てくれた? 船は小さく、ウエーター姿のおじいさんも全然あか抜けなくて なんか、カッチョワリー、船です。 団体割引の支払いで、首だけつっこんだ、 小さな小さな汚い事務所は、 そこだけ、モノトーンに見えるほど、 昭和30年代が色濃く残っていました。 古き、みすぼらしき時代の雑然さ、といいましょうか。 なるほど、カッチョ悪く、要領を得ないことが多かったはず。 でもね、そこが、浅草で、そこがいいのかもしれません。 最後に、若くて肌のきれいな、 昔風の事務員用の上着を着たお嬢さんが、 今時の若い人には不似合いな真面目さで、 券を揃えて、ゆっくり、ていねいに、領収証を書いて、 お金を出してくれました。 広げたノートも、黒いテープが貼ってある、昔風。 そんな所も、やけに、昭和30年代なんですよね。 夜桜船は、浅草から、この季節にだけ、運行されます。 夕方5時半くらいから、一日数便。 乗るだけなら900円、私たちは、野点セットの1500円コース。 桜があれば、言うことナシです。 しくしく。 ま、ともかく、 引き替え券を、 長命寺の桜もちとお抹茶に変えたら、 おしゃべりタイムの始まり。 しかし、この抹茶は、「白湯」でしたね。マジ。 抹茶パウダーと茶筅を持ち込んだ方がいいかもしれません。 しかし、ゾクゾクと差し入れが出され、 みんなの機嫌は、上昇。 「さくら」という名の日本酒。 まるみずさんの手作り抹茶ケーキ! (しかも、ホイップクリームつき!) 保冷箱で、仙台から作って持ってきてくれたのでした! 写真が上手にとれなかったのですが、 桜じょうよ、三色ダンゴなどなど、 みなさん、ありがとう!
船を下りて、夕飯の予約までに時間があったので、 桜の並ぶドテを歩きました。 人がいなくて、静かなのがよかったです。(笑) でも、ちゃーんと、桜は見られたんですよ! 4月1日の夜桜 ザウルスだと、さすがに写りが悪いこと…。 写真を撮る私の後ろにいたヒミツが、ぷくく、ぷくくと笑います。 「花という生殖器が、今にもはじけそうですね」 …はいはい。 夜風に吹かれる、沢山の桜の木々には、 ぷっくりと、小さなサクランボのようにふくらんだ 重たいつぼみが、右に左に、揺れています。 「この数日の温かな太陽の光に、やさしい愛撫を受けた 堅いつぼみが、はじけようとしていましたのに。 今日の嵐のような強い風に、 上り詰めるのを阻止されて、 身をよじっているかのようです。うひ」 バカ…。 ま、桜が咲いていなくても、幸せということですね。 何しろ、4月1日ですから。 ねー? その後は、 二次会の駒形どぜうに。 鬼平さんが存命中から、あった、どぜう屋さんです。 表の「感謝・二百年」の大看板がまぶしいです。 中も、表も、江戸情緒たっぷりです。 はじめての方も、案外すんなりと召し上がることができた ようで、ほっとしました。 湯豆腐がなくて、ごめんね、あおせさん。 食いしん坊万歳組と、ふつうの胃袋組と、 食物・飲料摂取量が違ったので(笑) 源内幹事の采配で、徴収金額をテーブルごとに変更。 どぜう初心者は、この「さき」(頭と骨をとってさいたもの) がおすすめです。おかわり自由のねぎを煮ながら食べるとうまし。 それから、4月1日が誕生日の私。 みなさんから、突然、サプライズ・プレゼントを 頂戴しました。 桜の、きれいな二つ折りの色紙に、 参加者のみなさんのメッセージや、絵が! プレゼントは、幹事の趣味で選んだ、 お香・お香たて・ろうそくなど、桜グッズ詰め合わせです。 こういううれしい驚きが、 本を書くエネルギーになるんですよね。 みなさんの、温かいお心を頂戴して、 つくづく、そう、思いました。 ほんとうに、どうもありがとうございました。 その後、元気な人が、三次会にもなだれこんで、 こんどは喫茶店で、ギャーギャーしました。 あやしい、そして夢あふるるお話に 浅草の夜は、更けていきました。 北は東北、南は九州。 全国各地から、集まった、桜の遠足も、ひとまず無事に終了。 こりずに、また、なにかやりましょう! 参加者のみなさん、ありがとうございました! それでは、また。
IMANO USO
|