修学旅行日記テキスト・プロトタイプ

修学旅行・2日目

ホテルの前の支笏湖畔で外を散歩しながら夕涼み。
いいねぇ。

凶もなかなかよかったなあ。ただ北海道は移動が異様に長いのが欠点かな。
そうそう、凶といえば……

バスに乗った時の隣の子はすごかったなあ。なんでも、前日は大変だったとか。
ぐっすり眠ってたなあ……持たれかかったりして。完全に体重かけてたもんなあ。
寝言で、なんかすごいこといってたなあ。
また大凶だよー大吉ひきたいよーとか、あああまたトラックにひかれた…とか
いったいなんだったんだろうか。
名前は寿美幸っていってたな。

そういえば寿さんは洞爺湖では…
「たーすーけーてー」
「ああ、なんで馬がいるんだー」
「美幸って不幸だー」
「なるほど。たしかにそこにメジロ牧場と書いてあるぞ」
「……たーすーけーて」
「おーい。馬は歩いてるだけだぞー」
「あっ……ほんとだ」
で、牧場の人がさっとつれていったっけ。

白老ポロトコタンのとこでは
「おおおおーい。美幸はここだよーーー」
「あれ?まだ乗ってないのがいたのか」
トイレにつまってバスに乗り遅れそうになったっけ。

支笏湖についたらついたで
「うわーキレイな水だねー」
「みんな。ここ支笏湖は日本でも屈指の透明度を誇る湖なんだそうだ。
透き通る水を見ているとひきこまれそうだっ……」
じゃぼん
「だからってほんとに落ちるか普通……」
ってみんなで寿さんを救出したり。
ほんとにすごいというなんというか……
まあ本人はピンピンしているし……

ドカーン
ガヤガヤ

なんかホテルがさわがしいぞ
風呂場のほう?

「頭うってるぞー」
「大丈夫か?!」
「みっ…美幸はだいじょうび…」

最後の最後まで寿さんはすごいね。
さて寝るか。