修学旅行日記テキスト・プロトタイプ

修学旅行・4日目

これから自由行動だ。
朝に偶然にも女の子と約束ができた。
名前は……
「ごーめーん、美幸ってさーなーんか時間がかかっちゃってー」
「いやいいんだよ。じゃいこうか」

こんなにかわいいこと行動できるんだ。少々の待ち時間はへっちゃらなんだが……
「ごめん実は……」
「なるほどなるほど。それは大変だったね」
「ごめんね。2時間もまたせちゃって。」
「いいっていいって。さあいこう」
もうみんなはとっくのむかしにでかけている。
このホテルのロビーには生徒はほとんどいないし、いるのはすでに帰ってきたヤツだ。

「どうしよっか……」
引け目を感じているのか美幸ちゃんの言葉に元気が無い。
「どうしようかねえ……観光はもうしちゃったし………」
「うーん……」
「あれ?」
「なに?」
「へーこんなとこに競馬場があるんだー」
「ああ、札幌だからね」
「今日はやってないんだね」
「たしかに土日じゃないしね。」
「そうだ。やってないんなら競馬場のなかにはいってみない?」
「えっいいのかな……」
「別にはいるだけだし、それに地元の小さい子もはいっていってるよ」
「あっほんとだ。ということはタダなのかな?」
「うんうん。せっかくだからほかの生徒がいかないとこにしようよ」
「よしいこうか」

というわけで初めて競馬場に入った。
「へー。思ってたよりキレイだねー」
「そうだね。掃除が行き届いているよね」
「あっほら。あっちあっち」
「んっなに?」
「これって競馬するとこじゃない?芝生がキレイだねー」
「ほんとだ。それにやっぱり広いねー」

僕たちはなんとなく端まで歩いてきた。
「たまには、こんなかんじでのんびりするのもいいねー」
「そうだねー。スケジュールに追われているとせわしないしね」
「なんかのんびり昼寝でもしたい気分……」
「なんならのんびりついでにそこの芝生で寝ようか」
「えっいいのかな……」
「そう。のんびりのんびりと」
「よーし。では徹底的にのんびりしますか」

で僕たちは横になった。
「空が青いね……って美幸ちゃんもうねてるし」
「………」
「朝の話だと今までいろいろあったらしくて。疲れたんだなきっと」
「ぐーぐー………」
「寝顔がかわいいね………」
「むにゃむにゃ……ふふふ、大吉……」
「一緒に寝るか……」

その後、当然のように遅刻した二人であったとさ