1,主要諸元

車種 320i
型式 GF−AM20
全長mm 4.470
全幅mm 1.740
全高mm 1.415
ホイールベースmm 2.725
トレッド(前)mm 1.480
トレッド(後)mm 1.490
車両重量kg 1440
車両総重量kg 1715
定員名 5
最小回転半径(タイヤ)m 4.9
燃料消費率10・15モード(km/l) 9.7
燃料消費率60km/h定地走行(km/l)エンジン 17.9
エンジン形式 20 6S  
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量cc 1990
圧縮比:1 11.0
最高出力ps/rpm(EEC) 150/5900
最大トルクkgm/rpm(DINまたはEEC) 19.4/3500
燃料供給装置 デジタル・モーター・エレクトロニクス(DME/電子燃料噴射装置)
燃料/タンク容量(リットル) 無鉛プレミアムガソリン/63
動力伝達装置 クラッチ トルクコンバータ(ロックアップ・クラッチ付)[乾燥単板タダイヤフラム油圧式]
トランスミッション 電子式油圧制御5速AT
変速比(1速/2速/3速/4速/5速/後退 3.454/2.211/1.589/1.000/0.760/4.100
最終減速比 4.100
ステアリング形式 ラック&ピニオン式・回転数感応式パワーステアリング
緩衝装置・前輪 シングル・ジョイントスプリング・ストラット式、コイルスプリング、スタビライザー
緩衝装置・後輪 セントラル・アーム式、コイルスプリング、スタビライザー
主ブレーキ形式(前/後) ベンチレーテッド・ディスク/ベンチレーテッド・ディスク
制動力制御装置 ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)
ブレーキ倍力装置 真空倍力式
タイヤ 195/65R15
ホイール 6.5J×15アロイ(エリプソイド・スタイリングE46)


2,装備

セーフティ

ABS アンチロック・フレーキング・システム
運転席&助手席エアバック(助手席はモニター機能付)
運転席&助手席サイド・エアバック
ITSヘッド・エアバック  
ASC+T/オートマチック・スタビリテイ・コントロール+トラクション・コントロール
CBC/コーナリング・ブレーキ・コントロール
EBV/エレクトロニック・ブレーキ・フォース・ディストリビューション
フレーキ:ベンチレーテツドフロントディスクブレーキ/ベンチレーテッドリアディスクブレーキ
4km/h以下の衝撃を吸収して復元するフロント&リアバンバー
ハイマウントブレーキライト
二重ロック機構付セントラル・ロッキング・システム、イモビライザー/電子式エンジン始動ロックシステム
赤外線式リモートコントロールキー
力ー・メモリー/キー・メモリー
ワンタッチ機能付パワー・ウインドー(フロントは挟込防止機能付、リヤはセーフティ・ロック付)
ヒーターが組み込まれたドアミラー、ウォツシャー・ノズル
シートベルト:ベルト・キャッチ・テンショナーが組み込まれたフロントシートベルト,ショルダー部の高さ調節機能を備えたフロントシートベルト       
コンピュータでプログラムされた衝撃吸収特性を持つクラリシャブル・ゾーン
側面衝突に対処するサイドドア・ビーム、ルーフ・クロスバー
サイド・モーリレディンク:駐車時にボディーが傷付かないように保護します
チルト&テレスコピックステアリング・コラムを装備したパワー・ステアリング
ファースト・エイド・ボックスおよび非常停止表示板

エンジン

直別6気筒DOHCエンジン
軽合金製シリンダー・ヘッド
軽合金製シリンダー・ブロック
タブルVANOS/バリアブル・カムシャフト・コントロール
DISA/共鳴過吸気システム
DME/デジタル・モーター・エレクトロニクス(オンボード診断機能付)
シリンダー選択・適応型ノックコントロール
ソリッドステート・ダイレクト・イグニッション・システム
3元触媒コンバータ、ヒーター付O2センサー、蒸発ガス発散防止装置
ローラー・タイプ・ロッカー・アームによるバルブ駆動
ハイドロリック・ラッシュ・アジャスター
リア・マフラーに設けられたエキソースト・フラップ
リア・マフラーに設けられたエキゾスト・フラップ:2本のテールパイフの片側に組み込まれたエキソーストフラツプは消音効果を高めます

トランスミッション/サスペンション

電子式油圧制御5速オートマチック・トランスミッション(ステップトロニツク付)
AGS/適応型トランスミッション・コントロール
アンチダイブ・コントロール機能を持つシングルジョイント・スプリング・ストラットフロント・アクスル
アンチスクォート&アンチタイブ・コントロール機能を持つセントラル・アーム・リサアクスル
フロント&リサスタビライザー

エクステリア

6年間防錆保証(毎年点検を条件とする)
ボディー同色のドアミラー、バンバー(フロント/リヤ)、サイド・スカート
クローム・ライン(ドア・ウインドー・フレーム・モールデインク・キドニーグリル、縦バー)
電動調節式&電動可倒式ドア・ミラー
ガス・プレッシサー・スプリンク装備エンジン・フードおよびトランク
フリー・フォーム・ロービーム・ヘッドライト
フリーフォーム・テクノロジーを採用したフロントフォグランプ
リアフォグランプ
グリーン適熱ガラス
防眩ストライプ付フロントウインドー
タイバーシティ・アンテナおよび熱線入りリア・ウインドー
バンパー・レベルから開くトランクリッド

インテリア

内側をプラスチック・カバーされたホイール・アーチ
収納スペース:センター・コンソール、トンネルーコンソール、フロントドア
トランクスルー機構
フロントシート後部の収納ネット
ドア・アームレスト
フロントシート・アームレスト
リアシートアームレスト
スキー・パック
ロック機構および照明付グローフーボックス
サンバイザーに組み込まれたバニティー・ミラー
防眩機構付ルーム・ミラー
フルリクライニング、バックレスト角度、シート前後および角度高さ調節可能なフロントシート
高さ、角度調節可能なフロント&リア・ヘッドレスト
レザー仕上げのステアリングーホイール、セレクター・ハンドル
運転席側フットレストおよびペロアー・フロアマット
ファブリックでカバーされたトランク・ルーム
トランク・ルーム容量440リットル(VDA規格)
トランク・ルーム内に装備された荷物固定用フックポイント
トランク・ルーム床面に収納されたスペア・タイヤ
トランク・リッドに装備されたBMWツール・キット
ヘッドライト光柚調節システム
AM/FMカセットステレオ
ライト消し忘れ警告
アナログ表示のメーター・パネル、眩しさを防ぐ間接照明
リア・リーデインク・ライト
フットライト(フロント)
燃料計が組み込まれたタコメーター、燃料計および水温計、LED表示のオドメーター、トリップメーターを装備
残光照明機能付ルーム・ライト
マップ・リーデイング・ランプ(フロント)
サービス・インターバル・インジケータ
外気温度表示機能付デジタル時計(低温時の警告機能付)
MID/マルチ・インフォメーション・デイスプレイにアルファベットで表示されるチェック・コントロール
オートマチック・エア・コンディショナー:マイクロフィイルターを装備
ツイン・トーン・ホーン
カツプ・ホルダー
オンボードコンピュータ


3,機能の概略

ABS+CBC
 急ブレーキを踏みタイヤがロツクし、滑走状態になると、ハンドルが効かなくなるため、障害物を避ることができなくなる。ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の働きはこのタイヤのロックを防ぐことである。氷上や雪の上の滑りやすい路面で効果を発揮する。
 ただし、ABSは決して万能ではない。オーバースピードなどでは、ハンドルが効いても避けられない状況のときもある。
 E46からはABSに加えてCBC(コーナリング・ブレーキ・コントロール)が加わった。これは高速コーナーでのゆっくりとしたブレーキング時など、ABSが働く前の段階で効くもので、滑りやすくなったときに、前後のブレーキ配分を、荷重に見合ったブレーキカを作り、安定性を保つものである。また人や荷物をたくさん載せた時には、全体の制動力を増すことができ、ブレーキング時の安定性性を高めてくれるもののだ。

 ASC+T
 オートマチック・スタビリティ・コントロール&トラクション・コントロールの略称である。ASCの基本的な働きは、アクセルを踏み過ぎて駆動輪が空転を始めた時に、たとえアクセルペダルが全開でも、エンジンの出力を絞って空転を抑えるというシステムである。+Tの意味は空転している側のタイヤにだけブレーキをかけて、反対側のタイヤに駆動力を与える機構である。片方が滑りやすい路面にある時に、反対のグリップする側のタイヤを駆動させて、ぬかるみや氷の上における発進を容易にする。

 VANOS
 VANOSとは、連続可変バルブタイミング機構の略。現行のBMW6気簡ユニットには、それを吸排気の両方に採用した、ダブルVANOSが搭載されている。このVANOSは、エンジン回転が低い時にはバルブが開くタイミングを遅くして回転を安定させ、中回転域下
は少し早めにバルブを開き、トルクを出すと同時に排気ガスをクリーンに保つ。そして高回転域では、再びバルブの開くタイミングを遅らせて、パワーを出すという制御を行なっている。その制御は、アクセルの踏み込み量、エンジン回転数、負荷、温度といっ諸々の条件に応じて行なわれ、その状態に応じてトルク、排気ガス、燃費の面で最も効率の良いバルブタイミングになるように調節している。

 5AT
 オートマチックトランスミッションは、AGSと呼ばれるアダプティブ制御を採用している。これは、下り坂でブレーキを踏めば1段シフトダウン、上り坂でアクセルを緩めても容易にシフトアップしないといった制御のほか、カーブでは変速しない、渋滞中は2速発進でクリープを減らす、エンジン温度が低い時にはやや引っ張り気味にする、雪道では高めのギアを選ぶ、といった具合に、その条件において最適なシフトプログラムを組んでくれる機構である。さらに6気筒モデルでは、ステップトローニックも標準だ。Dレンジからレバーを左側に倒すと、低めのギアで走れるスポーツモードになる。そこから更に前後に倒せば、シフトのマニュアル操作も可能である。この時も、燃料カットの手前での自動シフトアップは有効だ。