「夏バテに梅の効用」

夏バテ防止に大変役立つ食べ物です。想像するだけで口の中にツバがジワーと・・・出てくる「梅干し」についてです。

「梅の七つの効用」

1.強アルカリ性食品
 ご存じのように、食品には酸性とアルカリ性食品があります。「酸性食品」(肉、魚、白米、白砂糖など)ばかり食べていると、血液が汚れてきます。梅干しはアルカリ性食品なので、酸を中和するのにもってこいの食品です。

2.カルシューム吸収率アップ
 梅干しの酸っぱさの元、クエン酸とカルシュウムが結びつくと、身体に吸収され安くなります。「骨粗鬆症」予防にもなります。

3.疲労回復
 エネルギー代謝がうまくいかないと、疲労物質の乳酸が貯まって、コリや疲れの原因となります。そこで梅干しを食べると、クエン酸がエネルギー代謝を円滑にするため、疲れの元を身体に残さなくしてくれます。(クエン酸回路が活発になると、乳酸もエネルギー源として消費します。)

4.肝臓強化
昔から「梅は三毒(食べ物、血液、水の毒)を断つ」といわれております。
梅に含まれる有機酸(クエン酸、リンゴ酸、酢酸など)が肝機能を高め、肝臓の解毒作用助ける働きがあります。

5.胃腸の活発化
梅の酸っぱさが、唾液の分泌を促し胃液の分泌を活発にするので、消化吸収も良くなります。

6.殺菌作用
梅干しには、コレラ菌を殺すほど強い殺菌力があります。ちなみに、梅肉エキスの中のコレラ菌を入れると、5分で死滅、腸チフス菌は10分、赤痢菌は、1時間以内に死滅します。

7.美容効果
梅の酸味は唾液の分泌を促しますが、唾液の中には若返りのホルモンと呼ばれる。パロチンが沢山含まれています。


「梅肉エキスの作り方」
梅肉エキスは、水に溶かして飲むと食中毒、下痢止め、吐き気、腹痛に効果が有りま、お湯に溶かせば解熱作用があります。
「材料」
1.青梅・・・5kg   2.お湯・・・適量   3.砂糖又は蜂蜜・・・適量

「作り方」
1.青梅を水洗いして、水気をふき取る。
2.果肉の部分を陶器のおろし器ですり下ろす。
3.すり下ろした果肉をガーゼや布巾で絞って、汁だけを集める。
4.絞り汁を土鍋かホーロー鍋に移して、焦がさないようにかき混ぜながら弱火で煮詰める。黒っぽい茶色のとろりとした状態になったら出来上がり。
5.一回分はスプーン一杯程度。お湯で薄めて飲む。飲みにくい時は砂糖かハチミツを少し入れて飲む。

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