> 平成の皆さん、こんにちは。Jacolinです。

クリスマス休暇真っ最中、皆様はどうお過ごしですか。
クリスマスについて書きました、皆さんのクリスマス休暇の過ごし方もお教え下
さい。

ヨーロッパに住み始めてから3年目のクリスマス、だんだんこの行事の重要さが
解って来ました。

フレンチクリスマス

ヨーロッパ人にとって、クリスマスは日本のお正月と一緒、いやとても似てい
る。それは、家族が集る、子供たちにプレゼントをする、(お年玉の様な物で?
る)、教会に行く(日本人はお寺や神社に行く)、とご馳走を食べる。という所
が似通っていると私は思う。

日本のクリスマスはロマンチックに恋人と、という人もいるかもしれないけどこ
っちは家族中心、恋人や友人との旅には25日過ぎに出かける。日本人がお正月
に親戚、親しい知人に挨拶回りをする様にクリスマスイブに会えなかった家族と
は25日から1月1日までの休暇の間に会おうとしたりする。特にお爺さん、お婆
さんが一人きりでクリスマスをすごさないように家族で気を付けたりしてる。

特に大切なのは、24日の夜のご馳走。これはメニューが似通っているものの、家
族集って食べるというのがお決まり。お正月、という観念は無く(31日の夜のご
馳走も?るけど)1月2日になったらもうすぐ仕事を始める人もいる。だから日
本人の私はクリスマスにお正月の気分を味わう様にしないと、1月に入ってもお
正月気分=休暇気分で他の人とずれてしまう。

1999年今世紀最後のクリスマスはパリで過ごした。
主人の家族は全員で13人集った。パリには結婚前の弟妹、そして郊外から弟家
族が子供四人をつれて参上。

ウィーンに住んでる両親は少し前にパリに戻りクリスマスツリーを飾り付けて子
供達を迎える。近くに住んでるお婆さんを車で迎えに行き家族のクリスマスが始
まる。

クリスマスミサは18時と、24時に?るが子供がいるので18時にノートルダ
ム近くのサンセブラン教会に家族は行った。そして20時?、ミサから戻った家
族との“レベイヨン”(reveillon夜通し祝宴)が始まった。

お正月に着物を着るように、皆お洒落をしている。まずはシャンペンで乾杯。そ
して子供たち待ちに待ったプレゼント交換!なんでフランス人は綺麗にプレゼン
ト用紙を開けれないのかと思うが開け方はぐちゃぐちゃで包装紙は、直ぐに暖炉
にくべられる。上から7歳、5歳半、3歳、3ヶ月の子供達に渡されるプレゼン
トの数々は半端でなく、多い。まさに一年分で?る。

これらのプレゼントが置かれるツリーはそれに合せて?る程度大きくないと変で
?る。大きなツリーは街角で12月になると売り出されるが、根が無いので飾り
が終わると門松の様にしばらくすると不要になる。ツリーに飾られるクリスマス
ボールはお爺さんお婆さんの時代からつたわる古い物から新しい物まで、いろい
ろで?るが日本のクリスマスツリーの様に余りバラエティーが無い。例えばサン
タが乗ってるソリとかの飾りは無い。

そうそう、サンタの伝説はクリスマスではなく、サンニコラの日になっている。
これは12月6日辺りだったと思うが、その日に良い子にしていた子供達にサン
ニコラがプレゼントを配るという物で?る。だから、アメリカの様に、クリスマ
スイブに靴下、クッキーとミルクをサンタの為に置いて置くという習慣は昔は?
ったかもしれないけど、家のフランスの家にはなかった。この辺は夢がないけ
ど、サンニコラの日が?るので、現実と夢と半々にしてるのかな?

クリスマスの飾りといえば、他にクレッシュ(crecheキリスト誕生の馬小屋の
模型)が?る。パリノートルダムのクレッシュは見学するのに、整理券を配るほ
どの大人気。この?の教会巡りも中々綺麗で楽しいが、人込みが凄いのは観光客
の多いパリだからかもしれない。今年のノートルダムはデコパージ、立体紙芝居
とビデオを組み合わせ、キリストの誕生を説明。中々凝ってはいるが好みから行
くとやはりサンセブランの紙の天使の飾りの方が良かった。

後、教会ではミサは長くつまらない所も?るが、讃美歌のみならずクリスマスコ
ンサート(シューベルト、グノー等)を開く所も?る。義理の両親の住むウィー
ンにはそういうパイプオルガンコンサートが無料で聞けるので良く教会に行った
が、パリのコンサートは有料の物も?る。日本でも住んでいた渋谷、広尾等の教
会では讃美歌が綺麗なので聞きにいった事も?るユニオンチャーチだったかな?

クリスマスの様子はこんな感じで?る。レベイヨンの後は皆大体朝遅く起きる、
なにしろ夜中2時は普通、4時くらいまで食事が続く家も?るのだから、25日
は日曜でなくても毎年休みとなる。フランスは今年25日の朝突風が強く我が家
は皆わりと早く目が覚めた。台風対策のないパリでは木が倒れて車を押しつぶし
たり、高層ビルアパートの窓ガラスが割れたりと10人余りの人が残念な事にお
亡くなりになった。ヨーロッパ全体で、35人余りが亡くなったそうだ。散歩に
行ったルクセンブルグ公園も木が倒れると危険なので閉まっていた。

今年はこんな事で大変なクリスマスになったが、2000年のレベイヨンは平和
に良い年を迎えられる事を願う。