海外移住情報


世界と日本の社会動態
〜人口・生命・婚姻出産〜




世界人口


世界の総人口は2005年時点で約65億人。毎年1億人前後の増加が見込まれ、2050年には90億人に
達するものと予測されている。世界人口の8割は開発途上国、6割はアジア地域の国民。人口増加が
最も多いのはアフリカ地域。人口の増加によって食料不足・エネルギー不足・環境破壊などの問題が生
まれ、世界で人口が最も多い中国では人口増加の社会問題化によって「一人っ子政策」を推進。
世界第2位のインドでも人口抑制に努めているものの、中国とインドの2国だけで世界人口の約4割近く
を占めている。

■人口増加
人口増加の割合は中東やアフリカ諸国が高く、低いのは東欧諸国。先進諸国の中で最も人口増加率が
高いといわれているのが、人口の3分の1を移民が占めるアメリカ。正規国民の増加率はヨーロッパ先進
諸国の約4倍。絶えることのない不法入国者を入れると更に高い数字となり、米国の悩みのひとつとなっ
ている。アフリカ諸国の人口増加は鈍化傾向にあるが、背景にはエイズによる死亡者の問題が挙げられ
ている。また人口増加率の世界平均は1.3%。日本は0.2%と平均値よりかなり低いものの、ヨーロッパの
先進諸国と比べると大差ない数字となっている。
■人口密度
日本の人口密度は約340人。世界のベスト10に入っていないものの、都市人口では東京が世界第1位
で約2500万人。大都市ニューヨークは1700万人となっている。人口密度の低い国は、草原国家として
知られるモンゴルやカナダ、オーストラリアなど。また途上国では農村から都市への人口流入の傾向が
強く、流入した人の25%が住居を確保できないことで、スラムとよばれる居住区を形成する結果となっ
ている。
■高齢化
65歳以上の国民割合の世界平均は約7%。先進国平均は約14%、途上国平均は約5%。医療や栄養
摂取などの水準が高い先進国は寿命が長く、 日本は17%を超える世界トップレベルの高齢化国。
2050年には65歳以上の国民が3割を超えるものと予測され、少子化問題と併せての課題となっている。
また、65歳以上の日本国民は男性6割、女性4割となり、男性の高齢者は女性の1.5倍。



寿命


世界の平均寿命は67歳。10年ほど前に比べると4歳ほど延びている。平均寿命は男性と女性によって
異なり、世界的に女性の方が男性に比べて長寿の傾向が強く、男女の間で約7歳の開きがある。
男女合わせての世界1位は日本の81歳。半数近くの国では平均寿命が70歳を超え、40歳に満たない
国々の多くはアフリカ諸国。

■乳児死亡
乳児死亡率は医療や栄養摂取機会が改善傾向にあって、20年前と比べてほとんどの国が減少してい
るが、アフリカの一部の国では増加している。
■死因
世界の死亡原因の第1位はガン。約5人に1人がガンで死亡。日本では約3人に1人がガンで死亡。男
性は肺がん、女性は胃がんが第1位。また寿命を全うして老衰で死亡する人は世界平均で4人に1人。
日本の場合は3人に1人となっている。
■自殺
日本の自殺者数は世界第5位。11年連続で3万人を超え、2008年度の自殺者数は32200人。一日に
80人以上の人が自殺している計算となり、リストラなどによる中高年の生活環境が変貌する中で年々
深刻化。自殺者が多い国は大きな歪みを持つといわれ、国家や社会の在り方が問われている。



結婚・離婚


婚姻率が低い傾向にあるのが西欧諸国。中でも入籍にこだわらないスウェーデンの婚姻率が低いのが
特徴。離婚率が高い傾向にあるのがロシアをはじめとした旧共産圏国。市場経済社会に移行したことで
貧富の格差が生じ、金銭的な不満や将来不安によって離婚に発展するケースが多くなっているらしい。
また離婚が珍しくなくなった日本の離婚率はアメリカの約半数。「1度や2度の離婚は当たり前。3回目・
4回目で一生の伴侶を見つけることができればいい」というアメリカ流の考え方までには至っていない。
一方で、日本人女性の晩婚化が進んでいるが、それでも8割近くの人が20歳代で結婚。生涯未婚は男
性の方が多く、女性の約2倍となっている。

■国際結婚・国際離婚
国際結婚する日本人男性の約3割は中国人女性との婚姻。これには日本に滞在する中国人の異常な
までの多さが影響。従来多かったフィリピン人、タイ人との結婚は、入国管理強化もあって減少傾向。
日本人女性の国際結婚相手国はアメリカが最も多くなっている。また、日本人の国際結婚カップルの
離婚は、男性・女性を問わずに中国人が多く、その背景には、偽装結婚問題があるともいわれている。



出生・妊娠中絶


出生率が高いのは主に途上国。先進国は全般的に低い。
日本の出生率は世界でも低い部類に入り、世帯別では一人っ子と子供が2人の家庭を合わせると9割
に近く、年々、子供を作らない夫婦も増加し、少子化が社会問題化。女性の社会進出に伴う環境整備
ができていないのが原因のひとつとなっている。また、日本は妊娠中絶規制の緩い国としても知られ、
チリ・エルサルバドル・マルタのようにいかなる理由があっても認めない国や、堕胎が禁止されている敬
虔なカトリック国もある。尚、日本の妊娠中絶数の約半数は20代が占めている。

■婚外出産
日本では婚外出産が社会道徳的にまだまだ認知されていないために、婚外出産率は1%未満という低
い数値。シングルマザーが多いのは北欧圏の国々で、出産が必ずしも婚姻と結びついていないのがそ
の特徴。また、日本のシングルマザーの多くは離婚によるもので、北欧国との違いが際立っている。