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海外移住情報 海外渡航時の お金・為替・銀行口座・カードの基礎知識 |
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税関申告、両替、TC |
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○税関申告 <日本出国> 日本出国時に現金またはトラベラーズチェックを携行して持ち出す場合、100万円相当額を超え るときは、出国時に税関への届け出が必要です。 <外国の入出国> 外国に持ち込む際、国によって税関申告を必要とする金額が異なります。申告漏れが出国時に 発覚するとトラブルとなり、一部の国では所持金没収という最悪の事態となります。 ○両替 主要通貨は日本国内で日本円から現地通貨に両替することが可能です。また現地で日本円か ら現地通貨へ両替できる場合が一般的です。日本や現地で日本円から直接両替できない場合 は、一端、日本で米ドルやユーロに両替してから現地で現地通貨に両替することになりますが、 この場合は両替手数料が2回かかることになります。 また両替レートは現地両替所によって差異があり、空港や国境両替のレートは通常は良くない のが一般的。両替時は数軒の市中の両替所を廻りレート状況を確認してから両替することが必 要です。 ■TTSレートとTTBレート TTSは銀行間売取引、TTBは銀行間買取引。現金両替レートはTTS・TTBレートに数円程度の 両替手数料を上乗せしたものとなり、手数料は銀行などの金融機関によって異なります。 三菱東京UFJ銀行・為替レート 三井住友銀行・為替レート ■BuyingとSelling 両替レートボートに記載されているBuyingは外貨を買うこと、つまり外貨を現地通貨に両替する 際のレート。Sellingは外貨を売ること、つまり現地通貨を外貨に戻す際のレートです。 ○関連情報サイト <為替レート換算> OANDA XE Data Feed Bloomberg <銀行外両替/一例> カレンシー・オンライン ○TC(トラベラーズチェック)の利点 旅行者用小切手のことで、銀行や旅行代理店などで購入します。最大のメリットは紛失しても再 発行が可能であること。券面にはサイン箇所が2箇所あり、購入時にサインし、使用時に同一の サインをすることで有効になります。両方にサインしたチエックは再発行対象にはならないので注 意を。また紛失盗難の際の再発行は、現地警察で発行された<紛失・盗難証明書>に加え、発 行控えと身分証明書、未使用のTC番号が必要。 |
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海外送金 |
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○銀行の海外送金 日本の銀行の海外送金手数料は数千円〜6000円前後。受け取り手数料を日本で支払う場合 は1500円前後が加算されます。海外送金手数料が高いため、国際キャッシュカードの日本口 座に追加入金して引き出した方が手軽で便利です。 尚、2003年より3000万円相当額を超える海外送金には、銀行を通じての財務省への事後報告 が必要。以前は500万円を超える場合に事前了承が必要でしたが、大幅に緩和。 <海外送金システム SWIFT> 海外送金はSWIFTと呼ばれる国際金融データ通信網を介して、送付銀行と受け取り銀行間で 送金データをやりとりします。安全性とスピードに優れていますが高い送金手数料がかかります。 <送金手数料の大幅カットへの試み> 2007年、世界の主要金融機関は、高い海外送金手数料を数百円レベルまで引き下げるための 協議と新方式の開発を開始。コストを大幅に下げる代わりに、現行の翌日送金完了を所要数日 間かけることを前提としています。 ○パスポート送金 現地口座がなくても送金できるサービス。受け取り銀行は限られ、電子送金は所要数日、普通 送金は所要4〜7日。受取人に通知されないため、入金される頃に銀行窓口にパスポート持参で 訪れお金を受け取ります。ローマ字氏名が口座名となり、パスポート番号が口座番号となります。 ○郵便局送金 日本の郵便局が実施している住所宛送金は、受け取り人の住所に為替証書が届き、現地の郵 便局に持参して現金に交換します。 また銀行が発行した外国送金小切手などを郵送することも できますが、相手国の郵便事情によっては、必ず手元に届くとはかぎらなかったり、日数もかか るといったこともあります。 ○ウエスタン・ユニオンの国際送金サービス ウエスタンユニオンは世界200ケ国以上に拠点を持つ金融サービス機関。 Western Union ○緊急時の送金 所持金などを紛失した場合、旅行者が現地銀行に口座が開けない国では、日本の銀行から現 地銀行気付で送金するパスポート送金、または特定トランジット口座を使用して自分宛てに送金 することができます。全ての国、または全ての銀行でできるとは限りませんが、盗難などの緊急 時は在外公館などで送金方法を教えてもらうことができます。 参照/所持金紛失時の日本公館の対応 <紛失盗難時の最善策は・・・> 日本からの各種送金ができる場合でも、複雑な手続きや手間、時間がかかるために、最善策と はよべません。一番いいのは、盗難にあっても即時再発行してもらえる「トラベラーズチェック」を 緊急用として購入しておくのが、時間のかからない最善策。 |
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国際キャッシュカード |
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○クレジットカードとの違い 海外で使える国際クレジットカードは現地キャッシングが可能。ただし利用には金利がかかり、 個人別に使用限度額が設定されているので事前確認が必要です。 国際キャッシュカードはクレジットカードのキャッシングと異なり日本の口座から直接引き出すこ とができるタイプのカード。現地の提携ATMなどから口座残高の範囲内で引き出せます。 また各社では世界各地の現地デスクでのATM案内やカード紛失受付業務を実施していますが、 多くはJTBや近畿日本ツーリストとの提携によるものです。 ※JTB国内デスク(金融機関提携 サービス用) 03-3865-0461 <海外発行クレジットカードでの日本のATM使用> シティバンクを除くと、沖縄サミット(2000年)の際に郵便局のATMが海外発行クレジットカード対 応となったのが始めて。その後改善されたものの、日本の一般銀行ATMで海外発行クレジットカ ードが使用できないという実情が露呈しました。 ○国際提携銀行ネットワーク 国際キャッシュカードが利用できる国際提携銀行ネットワークは、MASTERのCirrus(シーラス) とVISAのPlus(プラス)の2つがあります。各種国際キャッシュカードはシーラスとプラスのいずれ かに加盟。それぞれ使える提携銀行が異なり、シーラスまたはプラスのマークが表示されている 現地ATM機を操作して現金を引き出すため、両方に加入していけばより完璧。 ○銀行系国際キャッシュカード 大手銀行各社では国際キャッシュカードを発行。1回の利用につき200円程度の手数料がかか るものから無料(新生銀行)のものまで、自分に適したカードを選べます。またシティバンクでは 月間預金残高が基準(円預金は50万円未満)を下回る場合は2100円の口維持管理料が必要。 新生銀行インターナショナルキャッシュサービス(Plus) ○海外旅行専用プリペイドカード キャッシュパスポート NEO Money |
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銀行と口座 |
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○旅行者の口座開設 通常、一部の国や特別なケースを除き、一般旅行者が銀行口座を開設することはできません。 ○一般的な銀行口座の種類 国によって口座内容は異なる場合があり、国によっては当座・普通口座がひとつになった口座 もあります。 ■当座口座(Checking AccountまたはCurrent Account) 日本の個人当座預金にあたり、最低預金額が設定されている場合もあります。無利子。個人 小切手の発行可。 <個人小切手・パーソナルチエック> 個人小切手は、各種公共料金の支払いなどに使用できます。盗難・紛失した場合は使用停止 や再発効可。残高が不足して小切手が不当たりとなった際は、ペナルティフィーが発生します。 ■普通口座(Saving Account) 利息がつき、ATMを使用できるキャッシュカードも発行。銀行によっては預金額が一定条件を 下回ると口座維持手数料が発生する場合があります。 ■定期口座(Fixed Deposit Account) 銀行により利息が異なるさまざまな商品があります。解約時、銀行によっては手数料が発生。 ○海外口座の保有 1998年の外国為替管理法改正によって、日本人の海外口座保有は完全自由化されています。 ○海外転出届提出時の銀行口座 既に所持している日本の銀行口座は、海外転出届けを出しても口座を維持使用することはでき ます。しかし、海外転出届けを出して住民登録が抹消されると、免許証など日本の住所証明が なければ新しい銀行口座を開くことはできません。 ○日本の都市銀行・海外拠点 三菱東京UFJ銀行・海外拠点ネットワーク 三井住友銀行・海外拠点ネットワーク |
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外国為替取引 |
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○為替レート インターバンクを通じて外国為替市場で取引されるレートが基準為替レートとなります。 ○外国為替市場 為替市場はNZ・オーストラリア市場→東京市場→アジア(香港、シンガポールなど)、中央ヨー ロッパ(フランス、ドイツなど)→ロンドン市場→ニューヨーク市場とつなぎ、24時間続きます。 土曜・日曜・祝日は休み。冬時間実施時は約1時間遅れで開始。 <四大為替市場> ◆シドニー為替市場/日本時間7:00頃開始 ◆東京為替市場/日本時間8:00頃開始 ◆ロンドン為替市場/日本時間16:00頃開始 ◆ニューヨーク為替市場/日本時間21:00頃開始 ○インターバンクとFX インターバンクとは銀行間取引のこと。一部の銀行や証券会社(外為法規制緩和により認可)、 外国為替ブローカー、通貨当局によって構成され、専用電話や専用電子機器を使い取引しま す。またFXは外国為替証拠金取引のこと。FX取引業者はインターバンクでの取引に外国為替 ブローカーとして参加します。 <FXの規制> 2009年4月、政府はFX(外国為替証拠金取引)のレバリッジ(証拠金倍率)を規制する方針を 発表。元金の数百倍の取引が行われるなど野放し状態となっているFXに対して最終的に25倍 の上限に規制。規制の目的は投機的取引抑制と消費者保護。利用者の反発もあるものの、 業界内の再編・淘汰が加速される見込み。 <関連情報サイト> 月刊ダイヤモンドZAI・FX |