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タイ・カオサンとパタヤの関係







バンコクの“カオサン”が、バックパッカーの一大拠点となってからすでに10年以上が過ぎた。
この間、カオサンも色々な変貌を遂げてきた。昔から欧米人のパッカーが集まっていたものの、静かな
風情がまだまだ残っていた。それが今では、メインロードは喧騒に包まれ、タイ人の若者が見学に訪れ
るほどだ。 周辺エリアも年々、賑やかに様変わりしている。

「カオサンは初めて訪れた時はいいけれど、何度もくると嫌になるよ。いろいろ周辺国を回ったりして疲
れている時は、カオサンにだけは滞在したくないよね。長居無用といった感じかな」
といった感想を口々に話すバックパッカーたちも多くいる。カオサンの宿泊費も、他の地方の町に比べる
と割高だったりもする。

そんなある日、バンコク・ベトナム大使館の査証発給が“共産党大会”のために一時停止になった場面
に出くわした。“日本人の場合は通常より数倍の査証料金を払えば発行できる”という、いい加減なもの
だった。
ただ、理不尽なお金を払うのもばかばかしいので、共産党大会が終わるまでの間、しばらく休息するこ
とにしたものの、カオサンに滞在するのは苦痛になっていた。
「パスポートを預けてもらえれば、ベトナム査証取っておくよ。共産党大会はあと数日で終わるけれど、
ベトナム査証の申請から発給まで5日かかるし、1週間もここにいるのは嫌でしょ。よかったらパタヤに
行ってきたら・・・」
国際結婚し、カオサンで旅行会社を経営している日本人のこんな言葉から、パタヤに行ってみることに
した。

“パタヤ”というと一昔前までは有名リゾート地だ。しかし、今ではプーケットなどに観光客は移行してし
まった。バスで4時間ほどで行けることから、旅の疲れを癒したいバックパッカーたちの穴場的休息地
となっていた。
実際、パタヤを訪れると海は汚いし、他の観光地に比べると見劣りがする。しかし宿泊環境は群を抜い
ていた。エアコン付きのきれいなミニホテルが250バーツ前後で見つかり、欧米人パッカーの多くは長
期滞在用のミニホテルに宿泊していた。長期滞在ゲスト用に週料金、月料金も設定されている。
カオサンの日本人に紹介されたミニホテルは350バーツで少し高かったものの、広々とした部屋とキン
グサイズベッド、プール付き、衛星テレビ付きとさらに豪華だった。
もっと安いゲストハウスもあるものの、安くて豪華なミニホテルが多い環境のために、安宿に宿泊してい
るパッカーたちは少ない。

「僕もカオサンでの噂を聞いて、日本に帰る前に体調を整えたくてここにきました。安宿に宿泊する毎日
でしたから。カオサンはエアコン付きの狭くて汚い部屋が400バーツ以上しますから、それに比べると安
くて豪華、まるで天国ですね。これからタイに来る時はここを拠点にしますよ」とアジアを旅してきたパッ
カー青年が話してくれた。
街を歩くと日本人パッカーたちともすれ違うものの、圧倒的に欧米人の数が多い。
しかしカオサンと違って、騒ぎ踊る欧米人の姿はなかった・・・。