大容量ハードディスクへの換装
***警告***
HDD換装はメーカ保証外の行為と認識した上、「全てに関して自分自身で
責任を取ることが出来る人」が自己責任の上でお試し下さい。
またメーカー保証外の行為になりますので今後一切の修理、及び保証が受けられなく
なります。
また本件より発生するあらゆる結果に対して一切責任を負う義務を持たないこと
を明記しておきます。
最近は2.5インチHDDも3.5インチHDD同様に技術の進歩により薄型/大容量化している
ので、以前程ボトムカバーの通称「裏切り」を行う方は少なくなってきている様ですね。
ここでは簡単にHDDの交換方法をご紹介します。
またHDD換装については換装後にHDDの領域整理やOSの再インストールなどが待って
いますので、DOSの知識も要求されます。(FDISKやFormatなど基本コマンドの使用)
DOSに詳しくない方は詳しい方の指導の元、換装される事をお勧めします。
HDD換装に必要な道具は基本的に「換装のみ」ならプラスドライバ1本あれば可能です。
Lib20/30/50/60/70/100/110/M3の場合はHDDに8.45mm,9.5mm厚のHDDを採用して
います。またSS1000/1010の場合は特殊でドライバ1本のみでは交換不可能です。
なおLib100の場合、製造時期により8.45mmか9.5mm厚のどちらかのHDDを使用しており、
場合によってはHDDスペーサーを外す必要があります。
●Lib20/30/50/60/70/100/110のHDD換装の場合
最初に必ずバッテリを外してから作業に入ります。
リブを裏返してバッテリを手前側に見た場合、左側にHDDを固定しているネジ2本があり
ますので、これを外します。そして黒いHDD取り出し用の金属製の取っ手を引きだし、
HDDを本体からゆっくり抜きます。
次にHDD本体両側に付いている金属の黒い取っ手のネジ2本を外し、新しいHDDに装着
します。後は元に戻すだけで完了です。旧HDDと新HDDの厚さが同じだとこの様に簡単
ですが、8.45mm厚HDD搭載の機種に9.5mm厚のHDDを装着しようとするとキツクて入ら
ない場合があります。9.5mm厚対応のリブはLib70からですが、それ以前の機種でも9.5mm
厚のHDDを装着可能ですが、それにはリブを分解する必要があります。
まずリブのボトムカバーを外し、分離させます。リブの分解方法は各リブのクロックアップ
のページを参考にして下さい。
外せたらボトムカバーのHDD位置にある黒色のプラスチックシートを剥がします。
一緒に透明なプラスチックのスぺーサーと青い物体のゴムテープらしき物を剥がします。
そしたら黒色のプラスチックシートを裏ブタにまた戻します。そして再度ボトムカバーを
取り付けますが、この時点で新HDDを搭載させても構いません。
(Lib20/30の場合はこの時点で装着させる事を推奨します。)
またボトムカバー装着の際はPCカードイジェクトボタンの噛み合わせや赤外線ポートの
部品の付け忘れ、PCカードスロットのM/Bから出ている黒いプラスチックのベロの収納
に注意して下さい。
●SS1000/1010/M3のHDDを取り外す場合
これらの機種の場合、HDDを外すのは非常に大変です。
基本的にはM/Bを取り出さなければHDDすら拝めません。まずはSS1000/1010/M3の
クロックアップのページを参考にリブを解体して下さい。そしてM/Bを取り出せたらメイン
RAM両サイドにあるネジを外します。(M3も同様です)
このネジは非常にキツク締められていて外すのが大変です。自分の場合、小型ペンチを
使用してやっと外せました。なおペンチを使用する際にはネジ周辺の抵抗IC群に注意を
払って使用する様にして下さい。
外せたらM/Bを裏返し、HDDが見えると思いますので、HDDに少し張ってあるテープを剥
がし、内蔵電池類を邪魔にならない所へ移動(SS1000/1010のみ)させ、HDDをゆっくりと
引き抜きます。
その際にはHDDコネクタとHDDピンに注意して外して下さい。
M3は9.5mm厚のHDDも搭載可能で、ボトムカバーのHDD部にある「透明色のプラスチック」
と「青色のシリコン状のゴム」を外す事により搭載可能です。但し、搭載時に微妙にキツク
感じられますが、その際には黒いシートの下にある鉄板を外す事により更に入りやすくなり
ます。
●裏切りによるHDD装着法
最後に通称「裏切り」と呼ばれている方法を必要な方の為に紹介します。
まずリブのボトムカバーを先の様に分離させ、カバーのHDD部に「油性ペン」などで印を
付けます。次にその部分をカッターで切り取ります。
(Lib20/30の場合はアクリル用カッター、Lib50以降は金属用カッターを使用)
切り取った後はヤスリなどで綺麗にします。
後はリブに組み戻してHDDを装着するだけです。金属のHDDの取っ手は必ず装着して
して下さい。この様な技では12.5mm超のHDDを「強引」に搭載する場合のみ使用します。
安全面なデザイン面でもあまり良い物では無いので、本当に必要の場合のみの手段
として行った方が良いと思います。これはSS1000/1010の場合も同様の事が言えます。
これらの機種の場合、搭載可能なHDDは可能ならば9.5mmまでに押さえて於いた方が
無難です。