Libretto ff1100 MMX300MHz化
ここではLibretto
ff1100の300MHz化について知的好奇心を満たす為にご紹介致します。
ff1100は通常MMX266MHzを搭載しています。これをFSB75MHz化により300MHzで駆動
させたいと思います。但し、ff1100ユーザの方はお解りかと思いますが、通常の使用でも
ff1100の発熱量は凄いものがあります。特にこれからの季節、夏場での使用は実用に
耐えない可能性があり得ますので十分な注意が必要です。
P.S/久しぶりの改造ネタです。やっとff1100触る事が出来ました。
ff1050は時間があれば調べたいと思います。
今回はff1100Vではなくff1100マシンですので注意して下さい。
***警告***
クロックアップは大変危険な行為と認識した上、「全てに関して自分自身で責任を
取ることが出来る人」が自己責任の上でお試し下さい。
規定外設定でCPUを動作させる事は大変危険な行為であり、CPUに限らずに
SYSTEMのあらゆる箇所で重大な破損・破壊を引き起こす可能性が加速度的に
高くなります。
またメーカー保証外の行為になりますので今後一切の修理、及び保証が受けられなく
なります。
本件より発生するあらゆる結果に対して一切責任を負う義務を持たないこと
をここに明記します。
以下はff1100の300MHz化にあたっての手順となります。簡単に紹介していますが、
これで分からない場合は分解は中止された方が宜しいかと思います。
所詮は266MHzから300MHzへの改造ですので、リスクを考えると相当パフォーマンス
は悪いと思います・・・。(^^;
1, まず最初に必ずバッテリを外します。
2, 次にメモリを増設されている方はメモリを外します。この時にメモリスロットのネジ1本
とスロットカバーは外しておきます。中に入っている黒いダミーRAMボードも外して
おく必要があります。増設メモリは必ずバッテリを外した後に外す必要があります。
3, CMOSカメラのスクーピィ、リモコンも取り外します。
4, ff1100の裏側に見えるネジ8本を全て外します。
5, 次にキーボード奥にある棒状のキーボードカバーを取り外します。これは比較的簡単
に外れますので、爪などで外して下さい。どうしても外れない場合は無理をせずに
マイナスドライバにあて布(ティッシュなどでもOK)をして外して下さい。
6, 次にキーボードを外します。M/Bと接続されているフレキケーブルを外します。
キーボードのフレキケーブルは両端のツメをM/Bと水平にスライドさせて外します。
フレキケーブルは簡単に切れやすいので慎重に扱う必要があります。
7, キーボードを外すと中央上部に緑色のコネクタがM/Bと接続されていると思います
のでそれを外します。(コネクタ右側にHDDの一部が見える筈です。)
8, 次にバッテリ装着部の両側の爪を外すと比較的簡単に本体が2つに外れます。
9, そうしたらM/Bを裏蓋から取り外します。
10, 取り外したらM/Bを裏返し、増設メモリスロットの部分に注目します。
ここからFSB75MHz化の手順となります。
11, 図のようにバッテリコネクタと正反対側に増設メモリスロットの黒いカバーで一部
隠れているICがあると思いますのでそれを見つけます。
12, ICには「CY2278APAC-4L」という文字が書いてあると思います。その下にも文字列
が書いてあると思いますが、特に識別する必要はありません。
13, そのICの上段右から6ピン目の上部に小さな0Ω抵抗があると思いますので、それを
外します。そうする事によりFSBが標準66MHzから75MHzに設定されます。
※ff1100のPLLもSS10X0やM3と同様のICが使用されています。M/Bのリビジョン
等によりFSB75MHz化が不可能な場合があるかもしれませんので、その場合は
webmaster宛にメールを頂ければ幸いです。アドレスはトップページにあります。
●CY2278Aデータシートファイル->AdobeAcrobat(PDF) (154K)
14, これでFSB75MHz*4.0で常時300MHz駆動となります。
15, 後は逆の手順でリブを組み立て直してみます。
16, 最初の電源投入時はバッテリを接続させずにACアダプタを接続して電源を投入
します。この時にACアダプタは直ぐにコンセントから抜ける状態にして電源を
投入する様にして下さい。これは万が一の事故の場合に直ぐに電源供給をストップ
させる為の処置です。これは本体に手を加えた全ての改造の場合に適用すべき
安全対策です。
17, 無事起動したらクロックや安定性を確認し、改造は終了です。お疲れ様です。