Libretto-M3 188MHz化
ここではLibretto-M3の188MHz化についてご紹介致します。
Libretto-M3は通常、Intel-MMX Pentium133MHzを搭載しています。
これを188MHz化する為には次の手順で改造を行います。
***警告***
クロックアップは大変危険な行為と認識した上、「全てに関して自分自身で
責任を取ることが出来る人」が自己責任の上でお試し下さい。
規定外設定でCPUを動作させる事は大変危険な行為であり、CPUに限らずにSYSTEM
のあらゆる箇所で重大な破損・破壊を引き起こす可能性が加速度的に高くなります。
またメーカー保証外の行為になりますので今後一切の修理、及び保証が受けられなくなります。
また本件より発生するあらゆる結果に対して一切責任を負う義務を持たないこと
を明記しておきます。
当サイトでは「クロックアップ代行サービス」を行っております。 |
1,まず最初にバッテリを必ず外します。
2,増設メモリを外します。
必ずバッテリを外してから増設メモリを外さないとメモリが永眠します。
3,本体裏カバーのネジ5本を全て外します。
4,キーボードホルダを外します。
5,キーボードを押さえているネジ1本を外します。
6,キーボートを外すと中央にブルーのキーボードのフレキシブルケーブル
(以下、フレキケーブル)と右側に金色の液晶とM/Bを接続するフレキケーブル
が見えますので、それを外します。キーボードのフレキケーブルは両端のツメをM/B
と水平にスライドさせて外します。M/Bと接続されるケーブルは非常に重要です。
慎重に扱って下さい。また逆に組み立ての際もここを確実に接続しないと燃えます。
7,次にキーボードとM/Bの両端に繋がれている黒色の薄いプラスチック状の物
をネジを外してキーボードを完全にリブから外します。
8,次に液晶を閉じて、本体を開腹します。バッテリ両端のカバーを押さえているツメから
開腹していくと簡単です。
9,開腹するとM/Bにアクセスできる様になります。
10,そうしたらM/Bの左側に黄色で「高温注意」と書かれた下図の様な銀色の放熱板
が見えますので、それの上下の2本のネジを外します。
11,放熱板を外すと、茶色のCPU(MMX Pentium 133MHz)が見えます。
12,ここからクロックアップの本番です。
CPUを確認できたら下図のハンダの空きランドを確認します。
図9の「重要個所」と書かれた場所にその空きランドがあります。
実際にはその部分に黒いプラスチックのシートがM/Bに付いていますが、
それはPCカードスロット部のシートですので、右からPCカードスロット側に
向けて剥がします。
13,次に倍率の設定です。
まず最初に166MHzに設定します。設定には「BF1」をハンダなどでGNDショート
させます。これで倍率が2.5倍モードになり66MHz*2.5=166MHz駆動となります。
(GNDショート:簡単に言えばハンダなどで接続してショートさせる)
14,次にFSB75MHz化します。これはM3標準のFSB66MHzからFSBを75MHzする事で
FSB75MHz*2.5で188MHzを実現します。FSB66MHz時よりFSB75MHz化により
結構なシステムパフォーマンスアップが見込めます。
FSB75MHz化の方法は上図のCPUの右下の位置にあるIC(CY2278APAC-4L)の
「30番」「32番」ピンを針などを使用して足上げします。
そうする事によりFSBが75MHzで出力される様に信号が変更されます。
ちなみにIC左下からファーストピン、上段の右端が25番ピンとなりますので、ピンの
数え間違えには要注意です。(上段、右から6ピン目が30ピン、右から8ピン目が32ピン)
※FSB75MHz化は一部M3で変更できないロットが存在する様です。その場合、
PLL-IC(CY2278A)の30,32,「34」番ピンを足上げしてみて下さい。
15,後は逆の手順でリブを組み立て直してみます。
16,最初の電源投入時はバッテリを接続させずにACアダプタを接続して電源を投入
します。この時にACアダプタは直ぐにコンセントから抜ける状態にして電源を
投入する様にして下さい。これは万が一の事故の場合に直ぐに電源供給をストップ
させる為の処置です。これは本体に手を加えた全ての改造の場合に適用すべき
安全対策です。
17,無事起動したらクロックや安定性を確認し、改造は終了です。お疲れ様です。