壁掛けAT解説(ぉい)



1:用意するモノ

    A:AT互換機一式
    B:取り付ける板
    C:取り付け金具(と必要なら工具)
    D:ガッツ
    E:中学・高校レベルの理科(科学)知識

 『A』は言わずもがな。
 自作(っつ〜か組立)をやった事がある人になら、説明の必要も無いし、「やってみたいケド、まだやった事無い」と言う向きには、

「じゃぁ、黙って読め」
 だとか、
「出直して来い」

 と言うより他は無い(爆)
 それに、別にAT互換機で無くとも良い。
 私(筆者)の友人が5〜6年位前(Power Mac. が出ていない頃)に行った(今回私が始める本当のキッカケ(爆))のだが、
その友人は、

クアドラの基盤をベニヤ板に固定して動かしていた

 のである。もっとも 基盤だけ 入手したらしいので、ある意味仕方無いのだが、既存のマシンをバラして壁掛けにするのは明らかに

面 倒

 と言うモノである。それならばいっそ、基盤からバラで買って来れる

AT互換機の方が「まだ楽」

 と言うだけだ。

 『B』も、まぁ当然必須であろう。だが、

「エアコンの様に壁に直接取り付ける」

 と言う、豪快な計画を持つ向きには不要であろう(笑)
 板に関して説明を加えるなら、出来れば木製か、絶縁工作に自信が有れば鉄板でも良いだろう。
 ちなみに、私(筆者)は日曜大工店などで買えるB3くらいの大きさのコルクボード(部屋に置いてあったからだが(爆))を用いたが、

『C』の取り付け金具が、コルクボードの脆さを
刺激して、崩れ落ちて来るのでは無いか!?

 と言う不安に苛まれている。この辺は熟慮した方が良いだろう。

 『D』の『ガッツ』だが、これは、

「足りない部分はガッツで補えばいいッ!!」

 と言う名言が元になっている。あらかたは『気合』で補えるモノだ。
 だが、物理法則や、足りないパーツ(キーボード等)を補う事はどうあがいても不可能だ。諦めろ。

 『E』は当然だ。中学時代に理科のテストで100点満点中、50点以上取る事が出来なかったのなら、真似するな。
 そ〜ゆ〜奴は、根本的にこの手の工作には絶対に向いてない。








2:工作する

 まず設置する場所を決める。これを誤ると、

モニタが置けなくなったり、
ケーブルが短くて届かない

 と言う、『世にも空しい憂き目』を見る事に繋がる。決して疎かには出来ない事前調査である。<この辺が経験談(爆)

 次に板に取り付け金具を付ける。マザーボード(以下MB)の穴の位置などに合わせて巧く取り付ける事。コルクボードの場合には、やり直しは即『買い直し』に繋がるので、慎重にした方が良いだろう。
 なお、筐体付属の『スペーサー(取り付け金具)』では、板に埋め込む捻子の長さが足りず、

MBの荷重に耐えきれず落下

 する可能性が非常に高いので、ここも自作・何かからの流用になる。
 ちなみに私(筆者)はスーパーの100円コーナーで買える様な真鍮製・木ネジ系のL型フック(38[mm])である。
 続いて下の方の『押さえ』だが、これは穴の位置を気にせず、『十分な支えの補助』に成る様にすれば問題無い。

 ただ、これは取り付け金具にも言える事だが、絶縁に成る様に、不用意な電流が流れない様に十分以上に気を付ける事。

 後はMBに必要な周辺機器や電源コネクタを配線してやればOKだ。







3:その他・注意事項

 上記でも触れたが、最大の問題はむしろ『絶縁する事』である。
 荷重や配線などは、しっかりした取付金具やら手順などさえ選択を誤らなければ、大した問題では無いのだ。

 そもそもコンピュータが電流(電圧)によって駆動する以上、当然、稼動時の基盤(MB)には電流が流れている。取り付け板に鉄板やアルミ板(居ないと思うが銅版)など導体の板を使えば、接触面に電流が流れ、基盤(MB)を破壊する。

運が悪ければ、CPUや拡張カード全てを道連れにだ。

 特に、ひと昔前のMBには、DC5[V] と DC12[V] が同時に流れているのだ。そんなMBの基盤裏側の端子部を迂闊に接触させると言う事は、本来なら別回路である両電圧回路が(GNDが統合されるので)1つになり、特にDC5[V]系の回路、CPU回りを含めたLSI、IC系は

間違いなく全滅し、敗北の狼煙を上げるだろう。

 『敗北の狼煙』とは決して誇張表現では無い。
 オーバーロード(超過渡電圧)によってIC、LSIが破壊されるのみならず、『エネルギー保存の法則』に基づいて(全く力学的な仕事をしない)ICなどは設計オーバーの熱量に耐えられずに

最悪の場合、燃え上がってしまう

 からだ。度胸が有って、この話が信じられないのなら、捨てるつもりのMBで試して見ると良い。なお、会社やマンションなどの防火設備
の整った所で試すと、警報が鳴り響いて周囲に迷惑を掛けた挙げ句、その全責任を背負う羽目になるのは言うまでも無い。私(筆者)の話を信じられなかった方が『無知』で『間抜け』で『馬鹿』なのだ。
 だから此れが、前述した『中学・高校レベルの理科(科学)知識』に相当する訳だ。

 また、簡単に『取り付け金具』と書いてしまったが、それを考えると、当然その金具も

導体を使うのは好ましくない

 と言う事も自ずと自明なのだ。

 私(筆者)が失敗したのは、モニタの設置位置だけで、それも部屋を片付ける事で回避出来た。

 だいたいにして、「実働出来るAT互換機コンピュータを壁掛けにしよう」などと言う発想自体が『荒業』なのだから、それによって引き起こされる数々の不都合や不具合などは甘んじて受ける事。

 また私(筆者)の真似をしようとして、結果的にマシン1台をパァにしたとしても、私(筆者)の知った事では無い。
 私(筆者)だって、部屋に余っていた不要なパーツをかき集めてみたら1台分になったので、『洒落』でトライしてみただけなのだ。
 それに、私(筆者)が成功したのに、真似して失敗したのなら、

「真似しようとした、アンタが間抜けで未熟で無能なだけ」

 と言う以外の何モノでも無い。

 総ては自分自身の責任で行うモノなのだ。他の誰にも責任は無い。
 私(筆者)にはこの工作を薦める気は更々無い。
 真似をして失敗しようと成功しようと、貴方の責任です。




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