コメント(その2)


やっと第2章が書き終わりました。「ハードウェア−ではなく物語を書く」のが小説の身上のはずなのに、ついつい設定した事柄を盛り込みたくて説明くさくなってしまってるのが情けないです。でも、ここまで読んで下さっているということは、気に入ってくださったわけですよね。ありがとうございます。<(−−)>ペコリ

さて、今回のネタばらしは書きこみでも指摘された「装甲騎兵ボトムズ」です。
響谷はメカフェチであると同時にもとガンマニアでもあるのですが、ミリタリーマニアには、ついになりませんでした。というのも、響谷は集団、とくに大人数の集団があまり好きではないんですね。で、軍隊も大きな集団なわけでして、同じように好きではないのです。武器やメカ関係にしても「愛機(銘器)だけを道連れに、一人荒野を行く」タイプが好きなのです。でもって、「自分でメンテナンス」というのにあこがれるのですね。やっぱり一匹狼は頼れるのも自分一人。愛機の面倒も他人任せにはできませんので、ガンマニア雑誌なんかでは、実射レポートとともに分解・組み立ての記事を愛読してました。だって、もしもその銃を手に入れられたら自分でメンテナンスしたいじゃないですか<バカ
で、拳銃からライフル、ロケットランチャーとエスカレートする趣味も、それ以上は進みませんでした。だって、 現用兵器って多人数でないと運用できないんだもん。操縦に最低2〜3人必要な戦車はともかく、一人乗りのジェット戦闘機が多くの地上要員がいないと離陸も着陸もできないと知って、響谷は激しいショックを受けたのでした。巨大なコンプレッサーを接続しないと、エンジン始動すらできないんだもん。映画「紅の豚」のような生活をジェット戦闘機で夢見ていたのにぃ・・・しくしく。で、個人で運用できるのがレシプロ機(プロペラ機)どまりなのを知って、響谷は現用兵器に見切りをつけたのでした。
そうなると頼りはやはり物語の中のメカ、なかでもロボットなのですが、ここでもやっぱりロボットを運用するのは大集団なんですね。主人公は防衛軍やナントカ研究所に所属していて、そこには修理や発進作業の要員がちゃんといて。タマに個人や小集団というパターンもありますが、「自己修復機能がある」などというのを除けば、自動修理ロボットつきの巨大な格納庫があったりして、響谷としては「これじゃ放浪できないじゃないかぁ」と言いたい。(もちろん、そこらへんをうまくごまかした作品はたくさんあるけどね)
で、そんななか出会ったのが、「装甲騎兵ボトムズ」なのでした。舞台は100年続いた大戦終了直後。主人公のキリコは元軍人なのですが、除隊後の最初の乗機は、ジャンク屋で組み立てるんですね、自分で。スクラップの中から使える部品を取り外して、制御プログラムや戦闘用ソフトも自分でチェックして。「ああ、これだ」と響谷は思いました。出てくるロボット(アーマード・トルーパー、略してAT)の大きさが大体4メートルくらい(画面から受ける印象です。設定ではどうなっているかは調べてません)というのも、パワードスーツに近いし。外部カメラが左右に動くのもATをイメージしています。(ATみたいに剥き出しじゃないけど)
とまあ、ビジュアルイメージはボトムズからなのですが、完全互換のパーツで構成されたロボットというのは実はゲームからきています。最近は「アーマードコア」や「フロントミッション」など、部品を自分で買い足してロボットをカスタマイズするゲームが少しずつ増えています。特に「アーマードコア」の「強化人間」ルールは、難易度調整の点でも、貧乏の苦しさの表現の点でも、すばらしいと思います。しかし、響谷の1番のお気に入りは、テーブルトークRPGの「メックウォーリアー」です。ボードシミュレーションゲームの「バトルテック」の拡張ルールでもあるこのTRPG、ロボットの部品や弾、装甲板にいちいち値段がついています。で、あんまり被害を受けたり無駄だまを撃つと赤字になってしまう点は「アーマードコア」といっしょですが、メックウォーリアーでは借金は基本的にできません。そうなると取るべき道はひとつ、次のミッションは不充分な修理で出撃するわけです(「ええい、左腕なんか要らん!」)。こういう貧乏との戦いに、響谷はひかれるのです(アーマードコアだと勝手に修理しちゃうんだもん)。不充分な装備、これこそが荒野をさすらう一匹狼にふさわしい試練ではないでしょうか<そーかぁ?

さて、いよいよ次回は本格的な戦闘訓練が始まります。今まで1章に一度は戦闘シーンを入れることを自分へのノルマとして課してきましたが、次回はどうなるか、まったく予断を許しません(地方によってはこれを「何にも考えてない」とも言うらしい)。やっとメインキャラが勢ぞろいし、キャラの口調も把握できてきたのですが(でも傭兵側は、マリアのみ。だって、他はしゃべってないんだもん)、うまく動いてくれるといいなぁ。
ちなみに今回もっとも不幸だったのは、ジェーンです。突っ立ってるだけで何もしていない。ヒルダ、ケイとともに次回は目立たせなければ。ちなみにジェーンとヒルダのビジュアルイメージはジャンプ版「封神演技」の某三姉妹です。(ケイは美女なのよ)

では、次回をお楽しみに!

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