メタゲーム


「ルール上に表された対戦とは別次元の争い」という意味。マジックにおいてはデッキづくりの段階で行われる。

デッキは、好きなカードを集めて入れるだけでも作ることはできる。しかし、ある程度以上強いデッキを作るためには、いくつかのカードを組み合わせたコンボ(コンビネーション)をとり入れることが必要になってくる。そして、強力なコンボが決まって勝ったときは、単に勝ったとき以上にうれしいものだ。(対戦格闘ゲームにおいて、弱パンチで勝ったときと、大技が決まって勝ったときの差に似ているかもしれない)
しかし、どんな強力なコンボも、それが決まる前に負けてしまっては何にもならないので、コンボを決めるまで負けないでいるための戦略も必要になってくる。
そういったものを考えつつ組む(作る)デッキであるが、戦略やコンボのタイプによって、それぞれ楽な相手(戦略・コンボ)、苦手な相手(戦略・コンボ)というのがどうしてもできる。当然、自分のデッキの持ち味を保ちつつ苦手デッキ対策を取らなければならないのであるが、もうひとつ、予想される対戦相手のデッキが苦手とするデッキを組む、という手がある。この、(対戦相手として)どんなデッキが出てくるかを読みあうこと(そしてその対策を練ること)をマジックではメタゲームという。
大会などでは定番デッキやそのときの流行のデッキ(というものが存在する)を念頭に、友人同士では相手の性格や好みを念頭に相手のデッキを読み、自分のデッキを組むのである。

この、コンボを考え、相手のデッキへの対策を考えつつデッキを組むことがマジックの楽しみのひとつといえ、また、実際の対戦においての勝負の何割かを確実に占めるのである。