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モンスターコレクションTCG・リミテッドリーグルール
リミテッドリーグのモンコレ版です。
1.プレイヤー
2名以上(出来れば3名以上推奨)の、固定メンバーが必要です。(理由は後述)
2.使用カード(参加費)
メンバー1人あたり、スターター2〜3パックが必要です。なお、このカードは、メンバー全員の共有財産とみなします。つまり、カード購入費用がリーグに参加するための参加費になるわけです。なお、最初に用意した上記のカード以外は使用することができません。
3.デッキ
1デッキは、50枚のカードをもって構成することとします。また、選択ルールとして、特にカードに記述がない限り「同じカードは3枚まで」というルールは使用しない事にしてもかまいません。この選択ルールを採用する場合には、所持しているカードなら、何枚でも使えます。
4.アンティ(賭け札)
このリーグ戦では変則的なリアルアンティルールを採用します。
勝者は敗者のアンティ(本陣カード)を得ます。代わりに自分のカード(デッキに使用していないものも含む)から1枚、不要なカードを敗者に渡します。(トランプの「大貧民」を思い浮かべてください) これは、メンバーの所持カード枚数を一定に保つためです。
勝者と敗者が合意に達したときは、勝者はアンティを得る代わりに、敗者の「デッキに入っていないカード」から好きなものを選ぶ、ことにしてもかまいません。どのカードを選択するかは、好きなカードを選ぶ方式にすることに両者が合意した後、決めます。したがって、「そのカードを取るんなら、やっぱりアンティのほうにして」というようなことはできません。この提案は、勝者のみする事が出来ます。(敗者は勝者に提案されたときのみ、応じるか否かを選択する事が出来ます)
5.シーズン
メンバー総当りで、対戦者一人あたり、3〜10戦ずつで、1シーズンとします。もっとも勝率の高い人がチャンピオンです。(プロ野球のリーグ優勝みたいなもの)
シーズン中はトレード禁止ですが、1シーズンが終わると、トレードが解禁されます。
6.トレード
1シーズンが終わるごとにカードをトレード(交換)することができます。ただし、トレードは同じ枚数同士で行うこととします。これも、メンバーの所持枚数を同数に保つためです。(レアリティが同じもの同士でなくてもかまいませんが、必ず同じ枚数同士でトレードしてください。「ごく稀とストーンサークルの1枚同士の交換」などというのは、アリです)
7.グランドチャンピオンシップ
5〜10シーズン戦ったあとで、もっともチャンピオンになった回数の多い人がグランドチャンピオンです。
グランドチャンピオンシップが終わると、ドラフト会議を行うことになります。
8.ドラフト会議
グランドチャンピオンシップが終わると、一度各自の所持カードをチャラにします。(負けが込んでいる人の所持カードの内容はボロボロになっているはずですからね)
8−1 全員の所持カードすべてを集めて切り混ぜ、一人あたり所持枚数分を1山にして、メンバーの人数分の山(仮デッキ)を作ります。
8−2 メンバー全員が輪になって、ひとつずつ仮デッキを持ちます。
8−3 仮デッキからあらかじめ決めた枚数だけカードを抜き(2枚と決めたら必ず2枚抜かなければなりません)、残りの仮デッキを左隣の人に渡します。(仮デッキは時計回りに回って行くことになります) その際、カード選択に関する会話はしないようにしてください。
8−4 最後のカードを仮デッキから抜いたら、手元に残したカードの山を左隣の人に渡してください。自分に渡されたカードの山が新しい所持デッキになります。(つまり、自分で抜いたカードは自分のものではないわけです)
8−5 新しい所持デッキが決まったら、トレードが解禁になります。
8−6 現在の所持カードより枚数を増やしたいというときには、メンバー全員の合意(多数決でもよい)で、スターターパックを追加してもかまいません。追加のタイミングは、8−5の終了後(つまり、トレードが禁止になってからということ)がいいと思います。
ただし、1人あたりのカードがスターター3パック分(180枚)を超えないほうが面白いと思います。
8−6 ドラフトは、レアリティごとに分けて行ってもかまいません。(まずごく稀を再配分し、次に稀を再配分し…という具合に)
9.入会
新入会メンバーは、各人の使用カードと同数のスターターを準備する必要があります。(もともと持っていたカードから好みのものを枚数だけ合わせて用意するのはダメです)
過去に退会者がいてカードがあまっているのであれば、それを渡してもよいでしょう。
10.退会
リミテッドリーグ戦は、限定されたカード資産で楽しむものなので、固定メンバーでしか遊べません。しかし、さまざまな理由(引越し、卒業など)でメンバーが抜けることがあるかと思います。そのときの退会者のカードは、そのまま封印して、入会者に備えるのがよいと思います。ですが、そうできないときは、8.のドラフト会議を開き、改めてカードを再配分するとよいのではないかと思います。ただしその場合は、最後にカードを左隣の人に渡すのではなく、自分のほしいカードを選ぶようにします。退会者が選んだものは退会者自身の所有物になり、それ以外は改めて通常のドラフト会議を開き、再配分します。
11.解散
一部のメンバーの退会ではなく、解散になるときには、退会者が出たときのようにドラフト会議を開き、自分のひいたカードが自分の所有物になります。
補足とオブション(OP)ルール
ええと、このルールはまず第1にお金をあまりかけずにという事を主眼においています。モンコレに限らずトレーディングカードゲームを始めると、ひたすらカードを買いつづける羽目に陥ることが多いです。「お金をかければ強いデッキができるというわけではない」とはよく解説書などに書かれることですが、それなりのお金をかけなければ、お金をかけた人に勝つことはかなり難しく、結局カードを買いつづけるかゲームをやめるかというところまでいってしまいます。
ですが、このリミテッドリーグ戦では、最低120枚(スターター2パック)〜最大180枚(スターター3パック)を購入すれば、それ以上お金をかけずに遊ぶことができます。
個人的には最初はスターター2パックのみからはじめて、ある程度遊んだらもう1パック増やすとよいと思います。
次にこのルールが主眼に置いたのは、プレイヤーのカード資産を常に不安定にしておくということです。トレーディングカードゲームをある程度やっていると、どうしても好きなカード、好きなコンボ、好きな戦法ができ、デッキが偏ってきます。ですが、アンティでカードを失うルールにすると、いやおうなしにほかの戦略を考えなければならなくなります。「強力な儀式スペルカードがそろったにもかかわらずストーンサークルが足りない」などということも起こります。そこで「ストーンサークル1枚を得るためにごく稀カードと交換する」などということがおきるのです。また、「戦闘スペルとユニットの属性が合わない」「いいカードが手に入ったので、儀式デッキをアイテムデッキに変える」などということがおきるため、「アイツだったらあの戦法だからこのデッキ」などというような単純なデッキの組み立てができなくなり、より複雑なメタゲーム(読み合い)が楽しめます。
もうひとつ主眼に置いたのは簡単さです。まずこのルールは、「リミテッド(シールド戦)」と「大貧民」と「プロ野球」のルール・制度をモデルにしてあります。それぞれをイメージすると判りやすいかと思います。また、カード枚数が最大180枚というのは持ち運びやすく(たったスターター3パック)、また、ざっと全部を見渡せるのでさくっとデッキを組むことができるでしょう。
このルールは、サークル・クラブ内や、仲のよい友人同士で遊ぶことを前提に作りましたので、不正行為防止策は取られていません。もし、「イベントなどで知らない人も加えてやる」「友人同士といえども厳密にやりたい」などと思うのなら、次のようなオプションルールを採用すればいいかと思います。
OP1.不正行為防止
どちらか選択。あるいは両方採用してもよい。
OP1−1 マーキング リミテッドリーグに使用するスターターパックを開封するときに、イラスト部分に油性フェルトペンで印を書く。
ひと目でリーグ戦用のカードだとわかりますので、簡単に行えます。強力な手持ちカードを混ぜようと思っても、カードにマーキングすることは大抵のプレイヤーにとって抵抗感のあることなので、手持ちカードをデッキに混ぜることを防止できます。また、リーグ戦に勝つことよりも貴重な(シングルカード市場において高価な)カードをせしめるためのトレーディングをしようとする人が現れることを防止する効果もあります。ただし、トレーディングカードゲームをやる人は、どのような理由があろうと、マーキングすることに抵抗感がある人が多いので、合意を得ることが難しいかもしれません。
OP1−2 カードリスト リミテッドリーグに使用するスターターパックを開封するときに、カードリストを作成する。カードリストはアンティ・トレードによるカードの移動のたびに、メンバー自身が訂正し、最新のカードリストは求められればいつでも提示しなければならないこととする。
最初にカードリストを作成するのが大変手間ですが、少なければ120枚、多くても180枚です。がんばってリストを作ってください。カードリストをいつでも公開しなければならないというルールは、互いに相手のカードリストを見てから相手のデッキを予想してデッキを組むという、さらに複雑なメタゲームを楽しむことができるようにもなります。最大180枚の範囲でなら、その場でデッキを組むことも可能でしょう。(数千枚のカード資産を持ち歩くのは、とても大変でしょうけど)
OP1−1,2両方を採用すれば、不正行為は起きにくく、メタゲームを楽しむことができるようになります。カードリストがなくても所有するカードの現物をいつでも見れるようにする、というのもひとつの方法ですが、カードの並び順から考えていた戦法が読まれるというのは、あまり面白い事態ではないでしょう。
また、イラスト部分にただマーキングをするのではなく、自分の名前を書くという方法もあります。すると優勝カップのリボンのような状態になります(カードの持ち主の変遷がわかる)。ただし、長い間遊んでいるとイラスト部分のスペースがなくなってしまいますので、相当な長期間遊ぶときには不都合かもしれません。
限度いっぱい(スターター3パック)までカードを買って十分に遊んだあと、もしもまだカードを追加したい(カード環境を変えたい)と思ったときは、カードを追加するのではなく、今まで使用したカードはメンバーに配分して、新たにスターター2パックから始めるのがよいかと思います。スターター4パック以上では、アンティを失うという恐怖(所持カードの不安定さ)が保てないと思いますので。
この「リミテッドリーグ」ルールで遊ぶ際にこの文章をそのまま、あるいは一部改定したものをメンバーに印刷・配布することは、自由におこなってかまいません。(とくに、カード枚数や1シーズンあたりの対戦回数などはメンバーの実情に合わせて決めるべきです)
その際に、考案者が響谷はるかであることと、このHPの宣伝をしていただけると響谷が喜びます。
★モンスターコレクションTCGの関係者の皆様へ★
上記の通り、響谷(名無しの会)は、この「モンスターコレクションTCG・リミテッドリーグルール」の自由な配布を認める事としました。これは、
1.「モンスターコレクションTCG」そのものの具体的な遊び方、および個々のカードの記載内容について触れておらず、著作権者の権利を侵さないものであるという判断を響谷はるかがした。
2.「TCGは金がかかる」と感じ、TCGから離れてしまっている(TCGに手を出さない)ゲームプレイヤーに対して新しい遊び方を提案することで、モンスターコレクションTCGをはじめとするTCGの普及することを目的としている。
という理由によるものです。
名無しの会/響谷はるか
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