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創作ファンタジーにおける魔法理論について
次回作のために魔法についての設定を考えているときに思ったことです。ファンタジー世界を創造するにあたって、作品中の魔法の設定をするときにお役に立てればと思います。
魔法は単に不思議なもの、万能なものであってはいけないと響谷は考えます。魔法が万能なら、たった一人魔法使いを出すだけですべてのエピソードが終わってしまいます。私達にとっては不可思議な魔法も、その世界の(少なくとも魔法使いにとっては)われわれにとっての科学と同じくらい便利ではあっても、当たり前の、長所と短所を備えた存在にすぎないはずなのです。
ここでは魔法を、その発動の仕組みによって大きく三つに分類したいと思います。(それ以上細かい点については、個々の作者が設定してください)
1.契約型
よく「古(いにしえ)の盟約により・・・・・・」などという呪文がありますね。アレです。人間にはない不思議な能力を持つ存在の力を借りて効果を発揮するタイプの魔法がここに入ります。力を借りる相手は、悪魔、神、精霊などさまざまです。必ずしも人間より上位に位置する存在とは限りません。何らかの弱点を押さえて無理矢理従える、などというパターンもあるでしょう。精霊使いや、大抵の神官が使う魔法はここに分類されます。
2.超能力型
超能力とかエスパーとか言うとファンタジーというよりはSFになってしまいますが、とある家系にしか使えない、特別な才能(異能)の持ち主でなければ使えないなど、遺伝子がらみと思われる設定のファンタジーはいくつもあります。また、そういった資格を必要としない設定、誰もが(学べば)使えるという設定でも、精神力以外に消費するものがない場合はここに入るかもしれません。
3.科学技術型
何らかのエネルギーを消費すれば、誰でも(学べば)使えるという場合、それは魔法という名の「科学技術」であると言えます。もっとも一般的なパターンは「マナ」と呼ばれる魔法エネルギーが自然界に存在し、それに働きかけることで魔法をかける、というパターンです。ほかに、ハーブなどの材料を調合するなどというものも見うけられます。これは、理論を理解し、それを実行できる技術(テクニック・テクノロジー)さえ身につければ誰でも再現できるという点で、科学技術と同じような存在であると言えます。
ほかにも、2と3の中間的なものとして、完全にテクニックのみの存在である場合もあります。特定の行動(呪文、身振りなど)をとれば、それだけで魔法が使えるというパターンがこのタイプです。気功法などの武術も、これに入るかもしれません。
響谷が間抜けなだけで、これらのパターンに納まらないものも中にはあるかと思いますが、ほとんどのものはどれかに分類されるでしょう。
あなたの好きなあのゲームや小説の魔法はどれでしょうか。そしてあなたが作ったお話に出てくるのは・・・?
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