Terragenについて |
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TerragenはMatt Faircloughさんの製作したCG景観作成ソフトです。
そろそろシェアウェア化……という噂もありましたが、現在のところまだ、商業目的ではない利用に限りフリーウェア(無料オンラインソフト)として配布されています。
個人的ユーザーの場合、シェアウェア登録(料金 $79)はオプションです。登録ユーザーではない、フリー版のユーザーであっても、新たに拡張された一部機能(アンチエイリアシングモード、1289x960より大きな画像サイズ、より大きな地形マップ)を使えないというだけで、十分に使えるようです。
(シェア化されたらコンテンツ閉鎖かな、などと悲観していただけに、この知らせは嬉しいですね)下記のページからダウンロードできます。
Terragenのオフィシャルページ「planetside」へ(英語ページ)
ランダムジェネレートした地形(地図を取り込む事も可能)を、ポリゴンで立体的にCG化し、テクスチャーを貼って実景らしく仕上げます。Terragenのすばらしい点は、大気の状態をこと細かくシミュレートできる点です。遠景は青く霞み、光は大気中のちりによって乱反射し、霧のたちこめた谷間や雨天すらも再現できるのです! ぱっと見た目、実景と区別のつかないような画像が出来上がります。
ただ洋モノソフトゆえ、当然ながら全て英語表示で、少々とっつき難い印象はあります。しかしその点は大丈夫、日本語に翻訳されたオフィシャルガイドは、澤西康史さんのホームページ「散歩ジャーナル」からダウンロードして入手することができます。かくして僕のような大学英語の単位を落としつづけ、7年も大学に通っているような英語音痴のユーザーすらも、安心してTerragenを使う事ができるのです。
フルに機能を使う訳でもなければ、操作も簡単ですし、仰々しい見た目の割には、容量もそれほど大きくはありません(ダウンロードサイズ約2.5MB)。興味あれば、一度行って見ては如何でしょうか。何しろフリーソフトですからね。
Terragen小技 |
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必要項目を入力して、カメラアングルを決めてレンダリング開始……という以外には、あんまりすることのないTerragenですが、覚えておくと便利な小技も幾つか存在します。
シェアウェア版のTerragenには、遂に画像にアンチエイリアス(ぼかし処理)をかける機能が搭載されました。……逆に言うと、フリー版にこの機能は含まれないのは相変わらずです。
フリー版では、原寸の、あまり大きくないサイズでレンダリングすると、ドットの粗が出てしまいます。
左図のは粗が出ている例です。これに右図のようにアンチエイリアスをかけます。
画面いっぱい(この画像の場合は400×400)のサイズで描いて、それを50%(200×200)くらいに補正縮小することで、アンチエイリアスをかけることができます(右図)。補正縮小機能のあるフルカラー用のグラフィックツール(レタッチソフトなど)を使えばOKです。
こんな単純な手順を踏まえるだけで、嘘のように見栄えは良くなります。これで簡単に写真のような質感を出す事ができます。